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第二汎用スレ
2294
:
とある世界の冒険者
:2018/07/31(火) 07:40:56 ID:IyQSoJxg
>>2292
,2293
「俺は狼獣人のハーフでな。人間の姿のままでも常人よりは鼻も耳も良いし、気配の察知も師匠に徹底的に叩き込まれてる。ヘルメスの探査魔術も、俺を運びながら、戦闘を避けつつここに辿り着ける折り紙付きだ。任せてくれ」
揉めることなく提案を飲んでくれたことに感謝しつつ、少しでも安心感が増すように説明しておく。
「あぁ、獣どもとは何度かやり合ってるから問題ない。戦闘は任されるが、そこは役割分担だ。頼りにしてるぞ、キョウもニクスも」
「エストくん、私は? 私も頼りにしてる?」
「探査魔術を持ち上げてやったところじゃないか……」
「それはそれ! これはこれだよ!」
「あーはいはい頼りにしてるしてる。さ、行くぞ──なんだ?」
溜め息を吐きながらニクスに続いて行こうとした時、鼻が妙な臭いを捉える。
直感的な危機感に従ってニクスを留めようとしたが、それよりも早く、ニクスは“何かによって”押し戻された。
「…………ッ……!?」
「ひゃぁっ!?」
そして、捉えた臭いについて警告する暇もなく、響き渡る大轟音。常人以上の聴覚は、ハンマーで殴られたかのような衝撃をエストにもたらす。
轟音が止んだか思えば、今度はそれに続く地震。咄嗟にヘルメスを引っ掴み、引きずり倒すようにして姿勢を低く取らせ、頭を庇うように覆いかぶさる。
「…………何だったんだあれ」
そうしてしばらくして揺れも止み、何事もなかったかのように静寂が戻る。崩落はしなかったか、と一安心し、頭痛を堪えつつ立ち上がり、誰にともなく呟いた。
「いやー、ビックリした。アレも獣ってやつかい? 王都って魔境か何かかな?」
「……そこは正直否定できないな。生憎と異変が起こる前からだが」
「なにそれこわい」
ヘルメスが埃を払いつつ立ち上がり、周囲に舞い上がった塵を風魔術で隅に集めながら呆れたような声で言うと、エストは三人を見回して無事であることを確認してながら軽口を返す。
「あぁ、説明よりもまずは移動だな。ヘルメス、頼む」
「お任せあーれ」
聞きたいことは色々とあるが、まずはこの場を離れることが先決と判断。
ヘルメスがこの建物内に張ってあった動体感知の結界を消し、改めて中域の探査魔術を発動。自身を中心とした、半径200mほどの生体感知系だ。動体感知でないのは、万が一、動けない負傷者などが居た時のためである。
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