[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
1701-
1801-
1901-
2001-
2101-
2201-
2301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
第二汎用スレ
2293
:
ニクス
◆/yjHQy.odQ
:2018/07/30(月) 03:47:39 ID:1L6.qcoY
>>2291
>>2292
「喜んでもらえるなら何よりだ」
軽い笑みで返す青年。
立ち上がるときも、明らかに音を立てないような慎重な姿勢と挙動。
二人の言葉と、促すようなキョウの対応に力強く頷いた。
「わかった。哨戒は任せる」
「その様子だとこの街での戦闘経験もありそうだ、万が一の時は頼らせてもらう」
「このなりでわかると思うが……俺は駆け出しもいいところだ。もし有効に扱えるアイテムが有るなら言って欲しい、貸与しよう」
火筒、煙幕、投げナイフ、簡易の呪い避け。
その他基本ポーションの濃縮ボトル……戦闘時の緊急延命用だ……などなど、ごくごく初歩的なものばかりであった。
「では、付いてきてくれ、この部屋を出てすぐ右の裏口から…………」
――そう、ニクスが続けながら、部屋の壊れた扉から踏み出そうとした、そのとき。
ニクスの腹部に凹みが浮かび、明らかに一歩踏み出そうとした彼を押し留めた。
それは横にした棒でつっかえたような痕。
よろめいたニクスは、二、三歩後方に歩んでから、ハッと前を見た。
もしヘルメスの探知が何かしら広域に展開しているなら、【それ】はニクスの挙動以前に発見できただろう。
【それ】は遥か遠方に現れながらも、エストに混ざる獣の血に警鐘を鳴らすに足る驚異を秘めていた。
そして、キョウ他全員、今王都の外にいる全ての存在に、【それ】は聞こえるほどの轟音と振動を以て、この地へ出現した。
「――――!!!」
虚空、見えない何かを穿ち抜き崩しながら現れたような轟音。
堅牢な城塞が崩壊する真只中のような響きは、十数秒ほど続いた。
直後に、地震。
ホコリまみれの棚からいくつかの調度品が落ち、割れた窓ガラスがますますひび割れ、床がきしむ。
そんな降って湧いたような天変地異の後……
ピタリと、それは止んで、何事もなかったように光源魔術の影がふわりと揺れた。
「……アルカンシエル……【通過】のタイミングだったのか」
「もしいち早く外に出ていたら……いや、通過なら問題はないと思いたいが、しかし……」
「……済まない、説明は後だ。とにかく先程の異変が俺たちに害をなすことはない、安心してくれ」
「右の裏口から外に出て、通用路から武具屋の方に移ろうと思う。何かいるとしたらその辺りだ、警戒を頼む」
「行こう。【巣】が俺たちを待っている」
「……俺は、何につっかえたんだろうか……?」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板