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第二汎用スレ

2291とある世界の冒険者:2018/07/29(日) 08:17:57 ID:dteZnG0U
>>2289,2290
「賦活剤か! ありがたい。貴重な物だろうに、すまないな」
ニクスが差し出してくれた活力剤を受け取り、そのまま飲み干す。

「いや、まだしばらく全力は出せそうにないが、戦闘自体は問題ない。ヘルメスの治癒魔術のお陰で傷も隋分良くなったし、ニクスがくれた賦活剤もそのうち効いてくるだろうしな」
褒めて欲しそうな空気をこれでもかと出しているヘルメスの方に視線を向けると、彼女はドヤ!と言わんばかりの表情で腰に手を当ててふんぞり返る。

「……懸念はどちらかというと魔力量の方だな。感覚的には四分の一ってところか」
ヘルメスをスルーしつつ話を続ける。
二人の言うとおり疲労感は確かにまだ残っているが、『雑種《バスタード》』を始めとした下位の獣を相手にする程度なら支障は無い。
だが、相手が大物となると、使い切った魔力がまだ四半程しか回復していないのが痛い。

「私が持ってた魔力ポーションを飲ませたけど、気休め程度だからねぇ。私の魔力を分け与えるにも限度があるし」
ヘルメスがドヤチック(得意様であること)な態勢を崩し、肩を竦める。

「これ以上の回復は高位の霊薬か本格的な休養が必要だし、私としては拠点への移動を優先した方が良いと思うよ。何より私がベッドで寝たいし水浴びもしたい!」
グッと握りこぶしを作りながら言う。
理由の半分ぐらいを最後の言葉が占めていそうだが、まぁ言ってることはおかしくない。
こういう非常事態こそ、そういったことは精神衛生上大切だ。

「そうだな。何より、俺達自身はともかくとして、全体的な事態は切迫してる。焦っても良い事はないだろうが、かと言って悠長にもしていられないだろう」
理由は異なるが、エストの方もすぐに移動した方が良いと判断する。
単なる予感でしかないが、今回の異変は時間が経てば解決するような類ではない、と考えているからだ。

「ニクス、案内を頼む。戦力の擦り合わせは道中でしよう。キョウはニクスに付いて直衛して貰えるか? 俺とヘルメスは哨戒を担当する」

「私の探査魔術が火を吹くよ!」
それで良いな、とヘルメスに眼で尋ねると、任された、とドヤ顔で胸を叩く。胸が揺れる。
どうでも良いが探査魔術はたぶん火は吹かない。


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