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第二汎用スレ

2282とある世界の冒険者:2018/07/28(土) 00:49:36 ID:5PSuwWAo
「エストくんの師匠ねぇ。どんな人なんだい?」
蝋燭の小さな灯火だけが照らす薄闇の中、二匹の蛇が巻き付いた意匠の杖を磨きながら、会話を続ける。

「ドクオって人でな、どんな人かと言われると難しいけど……まぁ、そうだな。優しい皮肉屋、かな」
エストも女の方と同様、抜いた刀の簡単な手入れをしつつ話に応じる。

「ドクオ? ドクオ・タルナート?」

「師匠と知り合いなのか!?」
女が手を止めて顔を上げて問い返せば、エストは驚きつつも食いつく。

「あー、いやいや。私が一方的に知ってるだけだよ。顔見知りなわけじゃないさ。
 知ってるっていうのも噂レベルで、顔も直接は見たことないよ。期待させて悪かったね」

「……なんだ、そうか。いや、構わない」
エストの剣幕にやや引きつつも女は否定し、エストは期待が外れたかと溜め息を吐く。師匠──ドクオと知り合いなら居所も知っているかと思ったのだ。

と、ここまで話したところで、ニクスが床を叩く音、続いて話しかけてくる声が二人の耳に届く。

「……知り合いか、それを装った避難者か知能の高い獣、どれだと思う? 私的にはオッズは1:3:6かな」
女の方が冗談めかしつつそう問えば、

「そうだな……じゃあ俺は、知り合いに賭けよう。
 構わない!ここで待っている!一応警戒はさせて貰うが、出会い頭の攻撃はしない!」
冗談に応じつつ言い、聞こえた声……ニクスに向けて外に響かない程度に叫んだ。


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