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第二汎用スレ

2280キョウ・リーフィンド:2018/07/28(土) 00:14:20 ID:R6x6U.dw
「わかった」

笑みに対し頷きで返し、ニクスの背について屋内へと進もうとした矢先。
耳を掠めたかすかな音、注意を促そうと思った時には既にニクスに手で制されていた。

(本当に全く、頼りになる)

そう関心を重ねるがそれはそれ。一先ずは目の前の問題に集中するべきだろう。

この身は風と同義。
空気の層で音を遠ざけるも、また空気の振動を読んで音を拾うのも可能である。

―少なくとも…探す必要はある…できること…限界があるしな…―

(………待て、この声はどこかで…)

拾い上げた声、その響きに覚えがあった。
即座に思いつかないということは親しき間柄ではないだろうが、
少なくとも自分が知っている人物である可能性は高い。

断片的に拾える会話からしても、恐らくは゛まだ゛まともな人間であるとも判断できた。

(ニクス、おそらくこれは獣じゃない)

(それに、俺は多分この声の主のことを知っている)

音は立てずにニクスに寄り、微細に空気の流れを使ってニクスの耳に届くよう。
小さく、囁いた。


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