魔法世界の病院―食欲の秋は食中毒に注意― (655レス)
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1: 「鍵を持つ者」 2010/09/10(金)01:39 ID:??? AAS
『看板』
はいはーい。みんなの癒し手、マリアです。
ここは病院。院長は怠慢しまくりの私が務めてますわ〜。
〜注意書き〜
※院内は雑談可能、でもお静かにお願いします
※急患には即座に対応してあげましょう
※院内で喧嘩は却下。外でやってくださいね
※喧嘩した人には聖なる処刑を執行しますからよろしく♪
※ぴんくなネタは…ごめん!ここでもダメ。いちゃつく程度ね
※ただし!病室は怪我してない人には貸しませんよ。酒場行け酒場以上っ!
省8
635(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)22:01 ID:nAiDUM1g(2/10) AAS
>>634
「……実際もうおじさんですヨ、ボクはね」
慣れ親しんだ声を聴くと、思わず身体を起こす。
どういう縁なのか――彼女とも、長い付き合いになっていた。
恋人、そういう認識ではお互いにいるはずだ。医者と患者の、なんていうとありがちではあるが――。
彼の場合は、そもそも担当でないどころか、畑からして違ったのに、奇妙な話だった。
「今日の調子はよさそうですね――いいことです」
はは、と力なく微笑んで、彼女の方に向き直る。
636(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)22:04 ID:yFlh62w6(2/9) AAS
>>635
「もう、そんなこといって。」
「まだまだ元気でいてくれないと、困っちゃいますよ?」
車椅子をそちらに寄せて、ニパレノールの手を取る娘。
ひんやりとした手は、少し気持ち良いが彼女の不健康さを思い知らせる。
「はい、もう寒い時期は終わりましたし……。」
「あとは、暖かくなるのを待つだけです。」
ほんとは、お花見でもしてみたいんですけれど。
なんて冗談のように言って、微笑みかける。
637(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)22:13 ID:nAiDUM1g(3/10) AAS
>>636
「……甲斐性なしで言葉もないです。高いんですよ、あの薬はですネー」
軽く伸びをしながら。
薬というのは、日光に弱い病、種族向けに開発された薬だ。アイシャも利用したことがある。
あの時は、治験段階だったが――今は、薬師組合が大々的に売り出している。
あの時一緒に使用した、一時的に本人の免疫能力をあげる薬もだ。
なので、その二つが手に入ればいう事ないが――。
簡単に、潤沢に在庫を確保する、というわけにも至らない。
「まあ、それでも――」
「――お花見ぐらいなら、できるように、しましょうカ」
省2
638(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)22:16 ID:yFlh62w6(3/9) AAS
>>637
「あ、別に、そんな意味で言ったんじゃないです、ほんとですよ?」
ぱたぱたと小さな手を振って慌てたような表情。
勿論、そういった計算が出来るような娘ではないし、何よりニパレに無理をさせよう、等と露程も思わない。
「……無理、しちゃいやですよ。」
「お外に出れなくても、ニパレノールさんや、この子達が居てくれれば、ここだって、ずっと幸せですもの。」
車椅子から、身体をそちらに傾け椅子に座るニパレノールに寄り掛かる様に。
以前から細かった線は、変わらず……いや、成長して少し背が伸びた事で、余計に、細く思える。
639(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)22:25 ID:nAiDUM1g(4/10) AAS
>>638
「患者の快癒を医者は望み、願うものでしてネー」
生憎と専門外で担当医ですらないけど。
それでも出来る事ならしてあげたい。
「ついでに、その人が望むことをしてあげたいと、まあそう思うんですヨ」
「ましてや、患者と特別な関係におかれた不良医師は、増々ネ」
省1
640(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)22:29 ID:yFlh62w6(4/9) AAS
>>639
「むぅっ。またそういう事言ってっ。」
彼女の担当医は狸顔の……もう五十も超えた医者である。
名医であることは言うまでも無い。
「うー。 ……、」
「……じゃあ、期待、してますね。」
撫でられると気持ちよさそうに表情を綻ばせ、
甘える様に身体を預ける。
641(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)22:39 ID:nAiDUM1g(5/10) AAS
>>640
「はい、期待してください」
よくできました、というように。
頭を撫でながら、労わるように。
「……そういえば、何かほかにしたいこととか、ほしいものとか、ありますカ?」
「最悪妹に頭下げてでも実現させますヨ。頑張りマス!」
省2
642(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)22:41 ID:yFlh62w6(5/9) AAS
>>641
「ん……。」
撫でられれば気持ちよさ気に声を漏らす。
アルビノ特有の真っ白な髪は、手触りが良く指を通って行く。
「んん……したいこと、ですか?」
「私、ニパレさんと一緒に居られるだけでも、ずっとずっと幸せですから、ほんとはそんなに……。」
撫でられながらうっすらと目を開けて心地よさげに声を揺らして、
彼女からすれば外に出られる方が特別であり、この小さな病院だけでも十二分に充分なのだ。
643(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)22:50 ID:nAiDUM1g(6/10) AAS
>>642
「――そうですか?」
彼女ぐらいの年齢で、無欲なのは――どうにも、彼の心をひっかくもので。
どうにか、見識を広くしてあげたい、ところではあったが。
「……それじゃあ、まあ」
「コーヒーでも、飲みます?」
省2
644(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)22:54 ID:yFlh62w6(6/9) AAS
>>643
「はい。」
「本なんかは、モナー先生がプレゼントしてくれますし、お父様達も買ってきてくれますから。
彼女の知る外の世界は、大体が「本」や「口伝」だ。
それ故に、欲しいもの、というのも限られる。
「……はいっ♪」
645(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)23:07 ID:nAiDUM1g(7/10) AAS
>>644
「じゃあ、いれてきますよ」
よいせ、とマグをもって立ち上がる。
確かまだポットの中に二人分ぐらいは残っていたはずだ。
「あー……コーヒーほど常習性のある嗜好品ってあとはタバコぐらいしかなさそうですよねぇ……」
重度のカフェイン中毒であるところの彼は、そんなことをぼやきながら歩いていく。
その背は猫背気味で、どうにも――愛嬌はあるかもしれないが、決して恰好の良い男性像ではない。
省4
646(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)23:12 ID:yFlh62w6(7/9) AAS
>>645
「あ、お手伝い……。」
し、ようにも出来る事は少ない、と思い直し。
動かそうとした車椅子をそのままに、佇まいだけを直して。
「……ぇへ。」
温いような、ぬくいような笑みを見て、こちらも表情を崩してしまう。
この人のこういう、お医者の先生様なのにふわりとした所が、好きになってしまったのだ。
小さい世界の中で、ゆったりと一緒の時間を過ごしてくれる、こんなところに。
省1
647(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)23:19 ID:nAiDUM1g(8/10) AAS
>>646
「眠気覚ましに苦いのがいいんですがネ――」
砂糖壺から角砂糖を小さなトングでつまみ、マグに沈めていく。
黒い海の中で、白い塊は解けて消えていく。
「あー……おいしい」
ポットの中に入っていたコーヒーは少しぬるくなってしまっているが
猫舌のこいつとしては丁度いいのだった。
648(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)23:21 ID:yFlh62w6(8/9) AAS
>>647
「やぁです。 ……このまま、ニパレノールさんとずーっと眠れたらいいのに。」
時々、消えてしまいそうな事を言う。
カップを手にとって、口を付けはぅ、と息を一つ吐き出す。
「……熱いの、苦手ですもんね。」
くすくす。
ぬるめの飲み物も、一緒に居たおかげでもう慣れてしまった。
649(1): [ニパレノール] 2015/03/05(木)23:38 ID:nAiDUM1g(9/10) AAS
>>648
「……気がついたら熱いものは受け付けなくなってしまいましてねエ」
なんでだろう、と肩を竦めて。
とくに原因やきっかけなんてなかったはずなのだが――。
「――」
眼鏡の曇りをハンケチで拭いながら、ぼんやりとしていて。
不意にアイシャの方を見ると、眼鏡をかけなおしながら、何となく見つめる形になる。
省3
650(1): [あいしゃちゃん] 2015/03/05(木)23:46 ID:yFlh62w6(9/9) AAS
>>649
「んー……好み、って結構子供の頃で決まるらしいですよ?」
ちびり、とカップの珈琲を少しずつ、ほんのすこしずつ減らしていく。
一気に摂取してしまっては、また身体がびっくりしてしまうからだ。
見つめる姿は、病的に――といっても、実際「そう」なのだが――儚い。
線は細く、カップを持つ指先は小さく頼り無い、真っ白な肌は体温も低く、硝子細工の様に
触れればすぐに壊れて、なくなってしまいそうだ。
狸顔の医者に言わせれば、回復傾向にはある――――然し、
矢張りそう長くは生きられない。 魔術や、技術でどうしようとも、元の体が、脆すぎて。
省4
651: [ニパレノール] 2015/03/05(木)23:58 ID:nAiDUM1g(10/10) AAS
>>650
「――あ、いや――。……ええ、そのようですネ」
いくつかの言葉を飲みこんで、ゆっくり立ち上がる。
気を遣わせてしまったようで――不甲斐なさにゆるゆると首を横に振る。
「ええ、部屋までは一緒にいましょうカ」
そうして、ゆっくりと車いすを押していく。
少し談笑しながら歩いて――病室に入って、寝かせてやってから笑って、別れる。
省4
652: 2015/06/23(火)22:21 ID:At2YbNDE(1) AAS
透ける様に白い肌に気怠さを感じさせながらも燃える様な緋い目、
大小の煌びやかなピアスを吊り下げた長い耳を持つ銀長髪の少女。
簡素な病衣に対して動く度にジャラジャラと大きな音を立てる過剰な量の装飾品を身に纏っている。
「…だっるぅ」
少女、ジャラリジャラリと廊下を行く。
653: 置きRP用 シャキン [シャキン] 2017/01/28(土)21:56 ID:4i4Yw.42(1/2) AAS
フルークガストカンパニ内にて
笛の音が聞こえる
あの色が見える。全てが土色の世界。
全ての兵士が同じ顔に見えた。
そして、士官がもう一度笛を鳴らす
省20
654: [シャキン] 2017/01/28(土)21:57 ID:4i4Yw.42(2/2) AAS
//この置きレスは無視してください……すみません
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