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千冊読書日記
232
:
ぺろぺろくん
:2017/04/08(土) 19:07:15
◇木内昇 『茗荷谷の猫』
往復二時間の電車本と思ったところが、けっこうホネがあって三日がかりになってしまった。
>あの家には、自分の選びそびれた人生がこっそり眠っているように俊男は感じた。取り戻
>そうにも、呼び鈴を押すことすらもうできない。
解説の春日武彦氏が感嘆したのと同じところで、ドキッとしてしまった。
「お互い恋の少ない男と女なんだから仲良くしたら!」
と、上の子から言われて、たしかにつがいの野鳥を見ていると、選びそびれた人生がそこに
あると思ってしまう。
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