長編SS投下用スレッド (142レス)
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『諦念と執念』
2013/08/16(金)11:39
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103: 『諦念と執念』 [sage] 学校での嫌がらせは確実に減りつつあるが、俺は別の問題に直面していた。それは。 「あんた、今度の土曜付き合いなさいよ。」 諸悪の根元たる団長様からの御達し。最も今は俺は無関係だけに言う事を聞く筋合いもないんだがな。 「お前が何を言いたいか、さっぱりだ。予定を話すなら、その日は佐々木と約束がある。よって参加は不可能だ。」 こう言っておけば、追求も来ないだろう。涼宮にしても、わざわざこうした面倒は避けたいだろうしな。 だが、この日の涼宮は違った。 「佐々木さんも一緒に来れば、何の問題もないわ。」 …一瞬、耳を疑った。少し参加しないうちに、随分とオープンになったんだな、SOS団は。 「断わる。お前と違って凡人たる俺は、これまでの学習の遅れを取り戻すのに必死なんだ。佐々木の教えのお蔭で、何とか成績が上昇しつつあるが、この流れを今更変えたいとは思わん。」 「お勉強、ねぇ。」 涼宮は溜息をついた。 「嘘つき。」 そう言うと涼宮は去って行った。一言、最近仲良くなっている阪中さんに今日は早退する、と伝えて。 勝手な奴だ。まだ巻き込み足りんか。あいつの辞書に満足という文字はないのだろう。 昼休み、屋上に行く途中。俺はまたぞろ久々の男に声をかけられた。 「お久しぶりです。」 大仰に溜息をつき、俺はそいつを無視しながら屋上へ向かった。そいつは後をつけてきたが、知った事でない。 涼宮絡みや、これまでの恨みつらみなら殴られてもいいが、過去の出来事ならともかく、今現在お前らと関わりたくねぇんだよ。 屋上はタバコを喫っている奴や、俺みたいに居場所のない奴が数人いた。こうした場所にいた事がある奴ならば分かるだろうが、こうした場所にいる連中には一種の連帯感がある。 ホームレスや不良が何故群れるか、という話だろう。所詮、人は一人でいるわけではないのだ。 声を掛けるわけでもなく、お互いに目配せをして終わるはずだった屋上は、異分子の登場に一気に非好意的な雰囲気となった。 イレギュラーの場所には、必ずイレギュラーがいる。類は友を呼ぶといっていい。別に孤高を気取る積りもなく、単に弾かれた者が集まり、身を寄せ合っているだけだが。 タバコを喫っていた奴が、こっちに向かって来る。どうやら古泉を排除にかかろうとしているようだ。 俺は古泉を無理矢理踊り場に連れて行き、後で話を聞くと伝えた。古泉は不承不承ながら納得し、階下へ行き… 屋上は何時もの静けさを取り戻した。タバコを喫っていた奴は、再度タバコに火をつけ、他の奴らは空を見上げたりグラウンドを見たり。 俺も潰れたパンを取り出し、口に含む。…どうやら、本当にここの住民として周りには認識されているらしいな。今更変えたいとは思わんが。 吹き溜まりにろくでなしが集まっているだけだ。その程度の話だ。 タバコを喫ってみたくて一度タバコを喫ってみたが、佐々木に怒られたのでタバコは止めた。大概には俺も主体性のない奴だな、全く。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/8130/1188308404/103
学校での嫌がらせは確実に減りつつあるが俺は別の問題に直面していたそれは あんた今度の土曜付き合いなさいよ 諸悪の根元たる団長様からの御達し最も今は俺は無関係だけに言う事を聞く筋合いもないんだがな お前が何を言いたいかさっぱりだ予定を話すならその日は佐木と約束があるよって参加は不可能だ こう言っておけば追求も来ないだろう涼宮にしてもわざわざこうした面倒は避けたいだろうしな だがこの日の涼宮は違った 佐木さんも一緒に来れば何の問題もないわ 一瞬耳を疑った少し参加しないうちに随分とオープンになったんだな団は 断わるお前と違って凡人たる俺はこれまでの学習の遅れを取り戻すのに必死なんだ佐木の教えのお蔭で何とか成績が上昇しつつあるがこの流れを今更変えたいとは思わん お勉強ねぇ 涼宮は溜息をついた 嘘つき そう言うと涼宮は去って行った一言最近仲良くなっている阪中さんに今日は早退すると伝えて 勝手な奴だまだ巻き込み足りんかあいつの辞書に満足という文字はないのだろう 昼休み屋上に行く途中俺はまたぞろ久の男に声をかけられた お久しぶりです 大仰に溜息をつき俺はそいつを無視しながら屋上へ向かったそいつは後をつけてきたが知った事でない 涼宮絡みやこれまでの恨みつらみなら殴られてもいいが過去の出来事ならともかく今現在お前らと関わりたくねぇんだよ 屋上はタバコを喫っている奴や俺みたいに居場所のない奴が数人いたこうした場所にいた事がある奴ならば分かるだろうがこうした場所にいる連中には一種の連帯感がある ホームレスや不良が何故群れるかという話だろう所詮人は一人でいるわけではないのだ 声を掛けるわけでもなくお互いに目配せをして終わるはずだった屋上は異分子の登場に一気に非好意的な雰囲気となった イレギュラーの場所には必ずイレギュラーがいる類は友を呼ぶといっていい別に孤高を気取る積りもなく単に弾かれた者が集まり身を寄せ合っているだけだが タバコを喫っていた奴がこっちに向かって来るどうやら古泉を排除にかかろうとしているようだ 俺は古泉を無理矢理踊り場に連れて行き後で話を聞くと伝えた古泉は不承不承ながら納得し階下へ行き 屋上は何時もの静けさを取り戻したタバコを喫っていた奴は再度タバコに火をつけ他の奴らは空を見上げたりグラウンドを見たり 俺も潰れたパンを取り出し口に含むどうやら本当にここの住民として周りには認識されているらしいな今更変えたいとは思わんが 吹き溜まりにろくでなしが集まっているだけだその程度の話だ タバコを喫ってみたくて一度タバコを喫ってみたが佐木に怒られたのでタバコは止めた大概には俺も主体性のない奴だな全く
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