ファンタジー世界に召喚されていた自衛隊が帰ってきますた 3 (687レス)
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(3): 2007/10/16(火)22:18 ID:xsS49mlo0(1/9) AAS
俺達は帰ってきた。

異世界への召還より数年、彼らは戦乱を生き抜いた。
血の代償で手に入れたものは、新たなる友人と魔法技術、そして故郷へ帰る方法。

彼らの消失により、その故郷もまた戦乱が吹き荒れていた。

議論・SS投下・雑談 ご自由に。

機械&魔法兵器VSハイテク&ローテク兵器
戦国自衛隊のノリでいて新たなジャンルを開拓すべし
魔法を使用する側に立って現代文明と戦う方法を語ってください。
省6
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(1): 2007/10/16(火)22:20 ID:xsS49mlo0(2/9) AAS
過去スレ
ファンタジー世界に召喚されていた自衛隊が帰ってきますた
したらばスレ:movie_4152
ファンタジー世界に召喚されていた自衛隊が帰ってきますた 2
したらばスレ:movie_4152

失念してしまった、失礼。
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(3): 2007/10/16(火)22:52 ID:5Nq7BHPgO携(1) AAS
スレ立て乙であります
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(2): 長崎県人 2007/10/17(水)18:17 ID:2MxH4A12O携(1/395) AAS
>>1さん
サンクスです!ちょっとやる事があるので投下がおくれますが、これでまた続きが書けますm(__)m

>>ヨークタウンさん
心中複雑というか、戦争なんか知ったこっちゃねぇ!状態です、いろいろ降りる國も細工しておりますので、しばしお待ちを

>>995さん
志摩はハマの街で農作物とか作るために片手で鍬をふり降ろしまくってましたから、最初の一太刀はたいしたものになってます、短剣ですが。銃もそれなりに撃てます、リロード出来ませんが・・・セラスみたいになれば別なのかもしれませんけど(ぁ

>>996さん
大丈夫、桂が最悪の場合と志摩の身辺の為にミスミを残してます。志摩もミスミも理解はしていても納得してませんが・・・幽弥さんあたりからミスミさんを妊ませてから助けには逝きなさいとアドバイス並びに炊きつけがあるはずです。松浦さんはほら、ブランバルド大佐と同じようなお立場ですからw

>>997さん
いいえ、クシャナ閣下フラg(志摩によりミンチよりひでぇ状態に
省4
5: 六六九 2007/10/17(水)23:10 ID:K4pjYjxQ0(1) AAS
>いや、でもストラスブールとダンケルクを借りれましたし・・・フィジーまでですけど
ストラスブールとダンケルクを無事にフィジーに送り届ける為のUボート避けに日本船団をチャーターした、の間違いにも見えたり(苦笑

>今度はこの世界のイタリアを転移させるプロットが〜
それはそれで面白そうです。が、今は目の前の大海戦に期待大です
6: 長崎県人 2007/10/21(日)11:52 ID:2MxH4A12O携(2/395) AAS
本編続き投下、第二次ハワイ沖海戦行きます
7: 長崎県人 2007/10/21(日)11:53 ID:2MxH4A12O携(3/395) AAS
1943年7月4日、ラハイナ泊地

『敵艦隊の大部分が離脱していきます』
ハワイオアフ島から東、モロカイ島、ラナイ島、そしてマウイ島に挟まれたラハイナ泊地には、丁寧に偽装がなされたオマハ級が四隻に、フラッシュデッカーが八隻の艦隊が、日本艦隊の動向をじっと見つめていた
『いいぞ、そろそろだな』
ラハイナ泊地の艦隊を率いるブラウン少将は呟いた。彼は米海軍の中で水雷畑を歩んで来た人物である
『残ってる奴らの情報をくれ』
『はい、ただいま』
ちなみにラハイナには海底ケーブルで真珠湾の太平洋艦隊司令部と電話が繋がっており、直接話すことが可能であった
『敵警戒隊に、コンゴウ級戦艦四隻、新型重巡四隻、駆逐艦が八隻が、地上支援には5500トン級らしき艦が六隻に駆逐艦が三十隻以上です!(正確には三十三隻)』
まず勝ち目は無い数の差がある
省4
8: 長崎県人 2007/10/21(日)11:54 ID:2MxH4A12O携(4/395) AAS
『ハルゼー長官が許可を出しました!』
五分とせずに返答が返ってくる、ハルゼー長官お得意の即決は、現場の人間としてはやりやすくてありがたい
『偽装解け!出るぞ!』
兵員があわただしく、艦に掛けてあった偽装を取り外してゆく
『錨あげ!一列縦隊をもって突撃する、我に続けと各艦に』
動き出したオマハ級に、それぞれが序列に従って動き出す

ザッパーン

ラハイナ泊地を出る水道を通ると、悪天候による波の動揺をモロに受ける
『巡洋艦より下の艦はキツいな』
フラッシュデッカーはかなりがぶられているだろう。戦闘が出来るかも怪しいかもしれない。ハワイの水雷艇は出撃するのも無理だ
省9
9: 長崎県人 2007/10/21(日)11:55 ID:2MxH4A12O携(5/395) AAS
第四戦隊、金剛

ブラウンの水雷戦隊を見つけたのは、金剛級でも大和級のテストベッドとして最後に改装され、機器の新しい比叡だった
『やはり、居たな』
敵がどこかに艦船を隠して、闇に紛れて接近してくるであろうことは十分予測されていた
『中将、この規模であれば第九戦隊と二水戦を回せば阻止できますが?』
第四戦隊を預かる大西新蔵中将に、参謀が問い掛ける
『おいおい、せっかくの接敵だぞ?』
『ですよね』
大西中将は何をバカな、と鼻で笑う。言った参謀も肩をすくめて苦笑する。この第四戦隊の金剛級四隻は、開戦からこのかた、一度も水上戦闘を行ったことが無い。そして主力部隊にも置いて行かれた以上、積極的に前に出なければ、ここハワイでも地上への射撃だけで終わってしまう。これでは、兵が腐ってしまうのも無理は無い
『丁度良い腕鳴らしでは無いか』
省3
10: 長崎県人 2007/10/21(日)11:56 ID:2MxH4A12O携(6/395) AAS
そうして、第二次ハワイ沖海戦が勃発するのである。しかし、海戦は日本軍有利とは進まなかった。なぜならば・・・

『第七斉射、弾ちゃーく、今!』
『いよっし!命中した!』
悪天候の海面上から、小さい艦体を震わせて敵は砲火を投げ掛けてくるが、やはり、艦の動揺は抑え切れず、正確な射弾は送ってこれていない。こちらは戦艦で艦が大きい事もあり、命中弾が発生しだしていた
『しかし、古い艦が多いな。それに、波のがぶり方があれでは、駆逐艦は戦闘すら出来まい』
一方こちらの駆逐艦は、第四艦隊事件の教訓からか、この悪天候でも戦闘が可能であった。駆逐艦同士での戦闘はなぶり殺しも同然で推移している
『敢闘精神は認めるが、な』
これでは全くの無意味ではないk

ザババババババババ!!!

『うおおおっ!?』
省7
11: 長崎県人 2007/10/21(日)11:58 ID:2MxH4A12O携(7/395) AAS
『どこで観測を・・・』
そこで大西ははたと気付いた。あんな戦闘もまともに出来ない状況で米軍が出てくるのは・・・
『あいつらが情報を送っているのか!』

ザババババババ!!!

もう一度金剛の周囲に水柱が林立する
『急げ!あいつらを全滅させるんだ!』
もし、もしだ。我々が砲撃を受けるのはともかく、上陸部隊が見える位置にこいつらを逃したならば・・・!
『是が非でもっ!』
我々は米軍を舐めるべきではなかった。あらゆる手をあいつらは使って
『敵第三射!来ます!』
省8
12: 長崎県人 2007/10/21(日)12:00 ID:2MxH4A12O携(8/395) AAS
艦の前後で発生した爆発の爆風は、砲塔そのものを吹き飛ばしたものの、その殆どの勢いは艦中央へと向かって行き、缶室を破壊して超高圧の蒸気と共に、金剛の艦体を中央から破断して天高くその力の強暴さを誇示した

『こ、金剛爆沈!金剛爆沈!!!』
『回避行動!回避行動!!』
金剛が爆沈したことで、第四戦隊の戦列が乱れた。それまで正確な射弾を送り続けていた第四戦隊だが、急転舵によって命中率は急落した
『二水戦は早急に敵を撃滅せよ!』
『霧島被弾!速力落ちまぁす!』
二水戦が今までの余裕をかなぐりすてて、手早く片付けにかかるが、砲撃は変わらず続き、被害と混乱は止まる事を知らずに広がっていった
『霧島が滅多撃ちにあってます!』
最初の一弾目で機関室に被弾した霧島は、さらに集中して攻撃を受けている
『これでは我々は壊滅してしまう!』
省2
13: 長崎県人 2007/10/21(日)12:02 ID:2MxH4A12O携(9/395) AAS
上陸船団護衛艦隊・阿武隈

『太田中将、おかしいです!あの米艦隊が誘導をしているならば、無線などの交信が飛び交っている筈です、だのにそれが無いと言うのは』
上陸船団の責任者となっていた太田実中将につめよるのは、参謀徽章をつけた、五島その人であった
『うむ、それは理解できる。しかし・・・』
太田は口ごもった。今、あの混乱している味方部隊に伝えても効果があるかどうか・・・
『ではせめて、まだこちらに居る第九戦隊にだけでも!第九戦隊の紗那と鈴鹿の艦長は知り合いなんです!必ず理解してくれます!』
紗那には一支が、鈴鹿には対馬が、かつて筑紫に乗っていて世話になった上官が指揮をしてくれている
『うん、それはかまわんやりたまえ』
太田が頷く、それなら効果があるだろう。しかしだ、と続ける
『では何をもって米軍が測距を行っているのかを、突き止めねばならないぞ』
省5
14: 長崎県人 2007/10/21(日)12:04 ID:2MxH4A12O携(10/395) AAS
紗那

『なんだ!?この忙しい時に』
第九戦隊の旗艦である紗那で、艦長を名指しで呼び出してくるなんぞ
『一支大佐!』
『五島、お前か!』
『叱責はあとで聞きます!あの砲撃の測距は敵の艦隊から行われている物ではありません!』
一支は頭を傾げた。第九戦隊にも敵艦隊迎撃参加の要請が来ているが、それであるならば、行くだけ無駄という事になる
『納得させるだけの理由があるんだろうなぁ!?』
とりあえず、聞くだけ聞いてやる
『無線や通信が出てません!艦から測距をしているならば、なんらかのシグナルをださなきゃなりません!』
省5
15: 長崎県人 2007/10/21(日)12:06 ID:2MxH4A12O携(11/395) AAS
『どういう事かね、艦長。それに今のは』
橋本中将は振り返らずに聞いてきた
『我々が討つべき敵は、第四戦隊と戦っている敵ではありません』
橋本中将はちまちまと理由を聞くような人間では無い、簡潔に一支は答えた
『信頼できる情報元です』
一瞬だけ思考の間の開いた後、橋本中将は一言だけ言った
『あまり待てんぞ』
『ありがとうございます』
あまり待てない。敵の測距元を突き止めずに時を費やせば、元の木阿弥という事だ。なにも行動しないという事になってしまう。もう一度五島と受話器を通して会話する
『五島、金剛や、霧島を殺るほどの砲弾だ、砲弾は戦艦クラスにちげぇねぇ』
省6
16: 長崎県人 2007/10/21(日)12:08 ID:2MxH4A12O携(12/395) AAS
『鈴鹿艦長だ、一支艦長を出してk』
出た奴は思ったとおりだ
『オレが出てる。対馬、どいつもこいつも馬鹿ばかりだな』
『どいつもこいつも?』
『五島、対馬からも連絡が来た、少なくとも重巡の二隻は用意してやる』
『ありがとうございます』
その会話の向こうで対馬が嘆息した
『五島もやっぱり怪しいと思ったんだな?』
『おう、それで測距箇所がどこか問題になってる』
対馬の受話器の向こう側で、なにか紙に文字を書くような音が聞こえてくる
省8
17: 長崎県人 2007/10/21(日)12:11 ID:2MxH4A12O携(13/395) AAS
30キロ近い距離を見渡せる場所
『戦艦と同じだ、海軍で一番高い長門のトップが確か43m、それぐらいの高さにある物を撃てばいい!』
しかし、それだけの高さの物なんて・・・海岸線の建物は野砲の観測に使われないよう、10m越す物はあらかた狙われて消し飛ばされてるか、今現在に於いて、上陸船団の護衛艦隊によって撃たれている
『なんかねぇのか・・・?』
どこかで俺達は取りこぼしているに違いない
『測距をやる以上、見晴らしの良い場所である筈なんですが』
『そんな場所は、大抵が人の手が加わっている。痕跡を残さないなんて事は出来ない、どこかにある』
三者とも、考えながらハワイの海岸線を舐めるように見回す
『・・・』
『・・・』
省10
18: 長崎県人 2007/10/21(日)12:13 ID:2MxH4A12O携(14/395) AAS
そう。彼女はフォード島の隣に最初から鎮座していた。改装された部分を濃い灰色で塗り、これまでの部分を明るい灰色で目立たせ、何も変わって居ないように見せかけていた。いわゆる艦船版カウンターシェードである。その戦化粧に身を包んだ彼女の名は・・・

USS・BBー31、ユタ

フロリダ級の二番艦である彼女は、標的艦として真珠湾に居続けていた。内南洋で自分を練習台にしていた戦艦達は殆ど沈んでしまい、その身を持て余すしかなくなっていた。その彼女に、新式砲を搭載したために要らなくなったネヴァダとアリゾナの砲を使った砲台を測距する観測所の役割という白羽の矢が立ったのである

第一次大戦型の旧式戦艦対最新型重巡の対決は、これより始まるのである
19: 長崎県人 2007/10/21(日)12:19 ID:2MxH4A12O携(15/395) AAS
投下終了〜

ハワイ南岸の標高は、ダイヤモンドヘッドが232m、ケアヒアカホエ山が860m、400以下の雲では既存の観測所ではまともに測距出来ません。ですから、ユタがそこに居るのであります

しかし、なかなかブルックリンやクリーブランドと紗那を戦わせられないなぁorz
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(2): 2007/10/21(日)14:35 ID:lUmeIgxc0(1/5) AAS
投下乙
くぅ・・・金剛が切られましたか
しかしミツバチは刺せば自分も死ぬのを忘れるな!(負け惜しみ)
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