架空の軍隊がファンタジー世界に召喚されますた 2 (588レス)
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583: カレアントの異世界戦争 2016/01/11(月)15:19 ID:rrOxNttA0(11/13) AAS
行き過ぎた自由主義経済によって貧富の差がシャレにならないくらい拡大したセフンテでは国民の九割以上を占める貧乏人の不満度が高まり、国内は気化したガソリンが艦内に充満した珊瑚海海戦のレキシントンみたいな状況になっていた。
そこに首都マプチークで失業者のデモに軍隊が発砲するという特大の火花が投じられたのである。
暴動は瞬く間にセフンテ十六州に拡大、事実上の内戦状態に陥ってしまった。
泡を喰ったのがルケン民国である。
一応自前の軍隊を持ってはいたものの、その実態は張り子の虎であった。
機甲兵力としてはセフンテから輸入したヘリック・ダーリ社製T03戦車があるが、これは我々の世界でも第二次大戦前に流行した二人乗りの豆戦車で、武装は機関銃と対戦車ライフルが一丁ずつ、装甲は当たり所によってはライフル弾にも貫通されるというシロモノである。
航空戦力としてはやはりセフンテのメダコリヤ社から購入した単発複座の多用途機Dk42を保有していた。
これは「一機で戦闘機と軽爆撃機を兼ねるうえ財布にも優しい優秀機」という触れ込みだが、しょせん二流メーカーが小国向けに開発した機体であり、その性能は練習機に毛が生えた程度のものでしかない。
そのうえ軍も役所も汚職の巣窟なので、せっかく買った重装備も中抜き&共食い整備によってあっという間に使い物にならなくなってしまう。
シーポ連邦から優良装備を潤沢に供給されたうえ、スターリンと毛沢東が超神合体したような恐怖政治によって練度はともかく鉄の規律と旺盛な戦意―その原動力は自分たちより“いい暮らし”をしている者に対する怒りである―を持った人民軍を作り上げたドルカヴ共和国とは実に対照的である。
省17
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