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SSスレ(エログロ)
11
:
名無し三等陸士@F世界
:2005/10/28(金) 21:04:43 ID:4hsX/s/.
「なんだ! 報告!」
「あ、おれ、むっ、村田士長、暴発です! 怪我はありません!」、「三木士長、同じく怪我なしっ!」
全員の無事を確認し、運転手に車両の状態をたずねると悲鳴まじりの答えが返った。
「ブレーキが効きません! 油圧が抜けてます!」
班長の判断に遅れが生じた。ぼうぜんと置換現象が迫る方向に視線を向ける。
二台分のエンジン音にまざって、小隊長が直に担当していた数キロ先の現場から置換現象特有の破裂音が届いた。
次はここだ。迫る危険に思考が急速に結果した。
「もう一台に全員で乗車する! 降車!」
命令一下に後部荷台の全員が飛び出す。
「鍵を確認!」
運転手の報告で、最後に残っていた彼と班長がもう一台の高機動車に駆けこもうとする。
運転手が立ち止まった。
「すみません!、小銃を車内に忘れました、戻ります」
堅い路上にうっすら積もった砂礫で彼の足が滑る。転びつつ這うように進む背中に班長の罵声が飛ぶ。
「馬鹿っ! 急げ!」
景色が転変した。轟音とともに彼らの車両があったはずの場所から生暖かい強風が吹きよせる。
班長の目前には円形の草原があり、視線の先には部下の腰から下だけが残って、地を血に染めていた。
部下の名は間良賀内(まら がない)。この後すぐに終息した一連の異変で唯一、あちらに持って行かれた被害者だった。
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