『BEAR in the ROOM』 (370レス)
1-

1
(1): 2007/02/14(水)01:58 AAS
力を抜いて・・・・・・・・・・・
身体中の細胞を解放する様に・・・・・・・・・・そう、リラックスするんだ。
他人も、時間も、周囲の全てを遠くに感じる・・・・・・・・・・・・・。
 
 
仕事が終わり、今日も見慣れた1DKの部屋へと帰り着く。
2
(1): 西京厚志 2007/02/14(水)02:13 AAS
>>1
ガチャン

慣れた動作で後ろ手で鍵をかけ、もう片方の手で電灯のスイッチを入れる。
ドアの郵便受けから溢れたピンクチラシを踏みつけ、無造作に靴を放り脱いだ。
 
「あ゛〜…」
 
疲れた。とは口にしない。独り言は寂しさを加速させるだけだからだ。
上着と荷物を放り投げ、ベッドに座り込む。
3
(1): 2007/02/14(水)02:38 AAS
>>2
見慣れた部屋・・・・・・・・・
ベッドに座ると、どこからか視線を感じる。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
視線を走らせると、『それ』は見つかった。
人間の3〜4倍はある巨大な頭に、小さな黒い目が光る。
全身が短い毛に覆われた、栗色の━━━━━━━━
まるで、絵本から抜け出した『熊』の様な動物がいた。
4
(1): 西京厚志 2007/02/14(水)02:48 AAS
>>3
「あ゛〜…………あ」
フリーズ。固まっ……てる場合じゃない。
はあ!? 何!? 熊!!!!??
叫ばないのは自分がビッグである証。
熊を視界に入れた状態から微動だにせず、今熊のいる場所。
熊の周りに何があるか、自分は出口までは何歩で辿り着けそうか、冷静に考えてみる。
自分の部屋だろ? とは思うが、気が動転して瞬時に判断が出来ない。
 
『微動だにせず』と書いたが、『布団』の端を持っておく。
省1
5
(1): 2007/02/14(水)03:08 AAS
>>4
『クチャ・・・・』
 
ふと、その動物の方から、物音が聞こえて来た。
よく見ると、座り込んだ動物の足元には、冷蔵庫に入れてあった
惣菜が置いてある。
動物は、『西京』をチラリと見ながら、惣菜を器用に手を使って
口へと運んだ・・・・・・・・・・・・・。
 
画像リンク[jpg]:tmp.2chan.net
省3
6
(1): 西京厚志 2007/02/14(水)03:15 AAS
>>5
(よし…。確実に食事中だ…。
今日の夕飯を食われたのはムカつくが…ヘタしたら俺が熊の夕飯になりかねない。
危害を加えない限りは襲ってくる事はない…だろう。
刺激しないように…)
 
ツツツ と座ったままゆっくりとキッチンへと向かって移動を始める。
布団はまだ握っている。
7
(1): 2007/02/14(水)12:30 AAS
>>6
キッチンに出ようとすると、不意に動物が腰を上げた。
まるで、人間の様に2本足で立ち上がると、『西京』に近付いて来る。
8
(1): 西京厚志 2007/02/14(水)19:36 AAS
>>7
(マ…マズイぞ! ヤツは確実に俺に興味を持っている!
いや…落ち着け…落ち着くんだ…ヤツは今食事をしていた…。
なら俺が食われる心配はまず無い。適当に腹が膨れたんで、
なんとなくこっちに興味を持った。それだけだ。
…いや、ヤツが向かっているのは『キッチン』か? それなら合理的に説明がつくぞ…。
俺は…そうだ。窓から逃げればいい!)
 
今度は窓へ向かって移動する。これで興味の対象が俺なのか、食料なのかハッキリする。
同時に、『動物』の容姿をもう一度よく観察してみる。『熊』と断定するには何かおかしい…。
省1
9
(1): 2007/02/14(水)23:41 AAS
>>8
踵を返して、窓へ向かった『西京』を尻目に、動物は素早くキッチンに
姿を消した・・・・・・・・・・・・『西京』は、その姿にどこか見覚えがあった。
10
(1): 西京厚志 2007/02/15(木)00:07 AAS
>>9
(リ…リラッ…k…)
考えるのをやめた。窓の鍵を開けて、ベランダへと出る。
動物の向かったキッチンからは終始目を離さない。
11
(1): 2007/02/15(木)00:28 AAS
AA省
12
(1): 西京厚志 2007/02/15(木)00:37 AAS
>>11
「ハァ!? んだよこれ! ザケんな!」
笑い声を聞きつけ、ギロッとキッチンへと目を向ける。
 
「テメェ…一体なんなんだ…。俺を閉じ込めてどうしようってんだよ!
言葉分かんだろテメェ…。答えろよッ!」
13
(1): 2007/02/15(木)00:49 AAS
>>12
動物は、キッチンへと隠れた・・・・・・・・・・・・・。
ニヤリと笑った様な気がした。
14
(1): 西京厚志 2007/02/15(木)01:03 AAS
>>13
「クッ…クソがぁ!」
土木作業員なのでヘルメットが荷物の中にある。
激昂して追いかける前に、そのヘルメットで思い切り窓ガラスを殴ってみる。
15
(1): 2007/02/15(木)01:10 AAS
>>14
『バシィイン!』
 
窓は、防弾ガラスの様にヘルメットを弾いた・・・・・・・・・。
16
(1): 西京厚志 2007/02/15(木)02:06 AAS
>>15
「クソックソックソッ! ああもう腹をくくったぞ…。
何にせよあのクマ公が原因なんだ…」
ヘルメットを頭に被り、キッチンへと近づいていく。
17
(1): 2007/02/15(木)23:43 AAS
>>16
キッチンは、薄暗かった。
ペチャペチャと何かを舐める音だけが、静かに響いている。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
リビングから入って、すぐ右の奥に置かれた冷蔵庫が開いており、白い光が
キッチンを照らしていた。
冷蔵庫の前には、マヨネーズを咥えた動物が座り込んでいる。
『西京』と目が合うと、動物は目を細めた・・・・・・・。
18
(1): 西京厚志 2007/02/16(金)01:40 AAS
>>17
「ぅおっ…俺の部屋から出て行けこのクマ公!
冷蔵庫の中身なら全部やるから早く出て行け!」
退路は無い。覚悟を決めてクマ公に怒鳴る。
19
(1): 2007/02/16(金)02:09 AAS
>>18
「嫌だね。」
 
マヨネーズを口から離すと、動物が言った。
 
「リラックスしろよ・・・・・・ビビっているのかい?
力を抜いて、一緒にマヨネーズでも啜ろうじゃあないか。
安心するんだ、『厚志』・・・・・・・・・・。」
20
(1): 西京厚志 2007/02/16(金)02:32 AAS
>>19
「しゃっ…喋った!?
お…落ち着け。落ち着け厚志。
動物は喋らない。ならアレは動物じゃあない。よーし冴えてきた。いいぞ…。」
独り言を言って気分を落ち着かせる…。
 
「マヨネーズは直接啜るもんじゃあないぜ! クマ公!
ビビってるかだと!? ふざけんな! 
お前みたいな得体の知れんクマ公を目の前にして…誰が落ち着けるってんだッ!」
相手のペースにハマるのはマズい。主導権は圧倒的に向こうにあるが…せめて飲まれないよう自分を強く持つ。
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