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連続ドラマ小説
15
:
晴光沢三(はれみつさわぞう)
◆775tAAcO22
:2017/04/06(木) 19:56:41
「お、おい。屋根に誰かいるぞー!」
武者小路がそう指差すと確かに人影が在った。その人影が動き、落下してきた。
地面に落下する直前、中空で前宙、華麗に着地した。
スキンヘッドに、たいそうな髭、袈裟、首元には一粒が30cmはあろうかという数珠を巻いていた。
身長は190cmはあろうか、筋骨隆々の体躯、ただものではないオーラを発していた。
「ワシが金剛寺大僧侶、劉玄和尚である!!!」
「ななんだこのおっさんは・・」
驚愕の一同。
「参られい」
そういうと、劉玄は巨大な門の前に立ちはだかる。
「この門はな、3トンあるんだぜ」と不破。
玄劉は一瞬、瞑想した後、門に両手をあてがい、「フンッ!!」と、発した。
その瞬間、金剛門がゆっくりと開き始めた。
「参られい」
武者小路は泡を吹いていた。
門を開け内部に侵入する一同。
「熱っ!!!」
尋常ではない熱気に包まれた。
部屋には高さ20メートル、
直径30メートルはあろうかという巨大な竈が鎮座していた。
「灼熱の間である」
「灼熱の間・・・」
「全員上にあがれい!!」
玄劉が絶叫した。
竈には梯子が掛っており、全員がそこを登ると竈を横切るように十字に板が敷い
てあった。
「金剛寺名物!!焦灼熱闘陣!!!(しょうしゃくねっとうじん)」
「!!!!!!!!!」
第六筋 金剛寺讐錬大全・夏の陣 その二 終
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