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二次創作を載せて、原作のファンを増やすスレ

31:2005/10/13(木) 20:50:36
四狂神は着実に力を強め、その有り余る力を誇示するかのごとく、地上に君臨した。いや地上というのは語弊があるだろう。人間を威圧する為だけに造られたような佇まいを持つ島、
その島は突如として、頭上に黒い影を落とした。四狂神が巣食う島、人々は虚空島と呼び畏れた。
 人は、絶望の淵に追いやられていた。下では絶滅の二文字が
手を拱いて待っている。最後の望みはマキシム・ガイ・セレナ・アーティーの四人だけであった。そしてここ虚空島で、天秤が静かに揺らされた。その揺れは止まることなく、次第に大きくなっていった。


「静かだな」
マキシムが誰にともなく呟いた。
「というより、静かすぎるわね。しかも暗いし」
セレナが不安を隠し切れず、少し震えた声を出した。
「精神波動を感じますね、かなり強力な」
アーティが冷静に現状を分析する。
「悪意に満ちた波だ。気を付けないと、呑込まれるぞ」
ガイは語気を強め、少し身震いした。
「セレナ、ライトの呪文やってみてくれ。こう暗いとな……」
「はい」
セレナとアーティの返事が重なる。
「俺はセレナに頼んでるんだけどな。そもそもアーティ、ライト使えたか? 」
マキシムは困ったように頭を掻いた。
「冗談ですよ」
くっくっと押し殺した笑いが、アーティの口から溢れる。
セレナは両目を軽く閉じ、頭を垂れた。頭の中で、光のイメージがあふれるように出来上がっていく。彼女の「ライト」という声で、視界は一気に開けた。
「こんな所で入り要になるとは、魔法の使い道って分らんもんだな」
ガイが冗談まじりにそう話す。彼自身はパーティーの中でただ一人魔法を使えないが、他の三人が驚くほどいろんな魔法を使うので、自然に関連する知識は身に付いていた。ライトは神聖魔法という分類で、低級の呪文なので滅多に使っているのをお目にかかることがない。それで、色んな使い道があるんだなと驚かされたのだ。


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