二次創作を載せて、原作のファンを増やすスレ (12レス)
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12: 2007/02/04(日)10:13 AAS
神々の間の最上部にある玉座に腰を落ちつけ、残りのニ神を側に控えさせ、無表情に、いや楽しそうに戦いを眺めていた恐怖神、ディオスが手をたたいた。
「素晴らしい。お前らの波動は我らのそれと遜色ない。
小さな流れは時として、山をも削る激流となる。しかし、これを忘れてはならん。
激流さえも、大海の前には無力に呑込まれるだけだということをな……」
大魔法を完成させ心身の疲労が大きいセレナを、横目で気遣いながら、マキシムがディオスの謎掛けのような言葉に怒りを表した。
「お前ら三神を滅ぼして終わりじゃないのか」
「そうなのかもしれぬ。そうで無いのかもしれぬ」
間をおかず、エリーヌが妖艶な笑みをたたえて返した。
知らぬ間に、マキシム達は一ケ所に集まり、互いに背を合わせていた。
不可解な恐怖心が彼らをして、そうなさしめたのである。
満足そうにうなづいて、ディオスはさらに恍惚と言葉を継いだ。
「我らの使命。破壊、混乱、殺戮、恐怖。これらの使命は、九割九分果たしてしまった。
しつこく残る一分はお前らだ。使命が完全に遂行されたとき、我らはもう一つの野望を果たす。世界は創世の無に帰する。つまり、すべてが終わる」
 今や、人類代表の四人に言葉は要らなかった。
ただ彼らの心を繋ぐものは、すさまじいまでの使命感だった。四狂神を葬るという……。
 玉座へ向かう一歩、一歩が重い。まるで深い海の底を歩いているかのようだ。
アーティはひしひしと感じていた。森の生まれのエルフだけあって、波動の流れには並々ならぬ敏感さを彼は有していた。
厭な流れがある。四神の言葉もあながち嘘では無いのかもしれない……。
しかし、今はそういったことをいうべき時ではないと考え、口をつぐんだ。
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