みなさんで小説などいかがでしょう。 (53レス)
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1: heartlessdarkのspooky 2003/02/22(土)23:18 ID:LyvgiFn.(1) AAS
神島の霧の中で

わたしは来栖 礼。しがないライターだ。
5年前にいなくなった娘からの手紙でこの神島にきている。
娘からの手紙はこうだ。
「混沌の闇の中でたたずむは神島。
異形の神が棲むこの世ならざる場所。
そこでわたしは待っている。」
島についてみたもののどこからいけばいいのかわからない。
とりあえず神社らしいところに行ってみた。
ここなら異形の神とやらがわかるかもしれない。
省14
2: しあん 2003/02/24(月)12:55 ID:m8o.E5a2(1) AAS
あれはいったいなんだったんだ・・・・・
そう、思った瞬間、するどい頭痛が私を苛んだ。

・・・・、覚えている、私は、ここを。
しかし、思い出そうとするたびに、頭痛が私の思考を妨げてしまう。
痛みに耐え切れず、私は思わず膝をついた。

「大丈夫ですか?」
穏やかな男性の声に、私は顔を上げた。
男性は黒いフロックコートに、黒い山高帽・・・。
まるで、マグリットの絵に出てくる男性のようだった。
彼は二十歳にも四十歳にも見えた。
省8
3: spooky 2003/02/24(月)18:05 ID:RRrYSl8Y(1) AAS
「この島についてなにか知っているのか」
わたしは男に質問した。
「それは、あなた自身が一番よくお知りのはずです」
そういうと男は正四面体のパズルのような物体を取り出した。
「これは閉じ箱です。あなたにどうぞ」
マグリットの男性は紙片と閉じ箱と言った物体をわたしの渡した。
「これは?」
わたしは受け取って言った。
「これは窓です。使い方はおいおい解ってくるでしょう。では」
微笑むと彼は霧の向こうに去ってしまった。
省7
4: くま 2003/02/24(月)23:32 ID:Lra06kD6(1/3) AAS
学校らしき場所の校門の前についた。
らしき・・・・と書くのはそこがとうに使われていないのが目に見て
分かるからだ。

・・・・続きお願いっす。
校舎の特徴をいれてください。
5: しあん 2003/02/25(火)01:10 ID:Pa2zfEmA(1) AAS
・・・廃墟。まず、そう思った。
校門から見える建物は、荒れ果てて、
もう何年もその機能を果たしていないように思われた。

ふと私は校舎の窓のひとつに目をとめた。
窓から流れている液体は、間違いなく鮮血だった。
鮮やかな紅が、くすんだ壁の上に映える。

ここは、この島は、何かが狂っている。

行くしかないだろう。
私は閉じ箱を握り締め、校門をくぐった。
6: MIACIS−α 2003/02/26(水)04:52 ID:/V5cYolM(1/3) AAS
まず、最初にやはり鉄臭い、というか率直に言えば血の臭いだ。
校舎に一歩足を入れると水溜りを思いっきり踏んだ。
薄暗い校舎の中で私はズボンにかかった液体に目をこらした。
もう、分かっていたことだったがやはり血であった。
まだ酸化していないことから、ついさっき流れたものと思える。
それにしても、いったい何人分の血なのだ?
校舎の床、階段、天井と惜しみなくぶちまかれている血の量に私は頭がくらくらしてきた。
が、それがまた頭痛に変わった。
それと同時にわたしは誰かがここにやって来る足音を聞いた。

『奴が来る!!』
省7
7: spooky 2003/02/26(水)05:17 ID:hP2xfKtg(1) AAS
教室には死体がいくつも縄でぶら下がっていた。
なかにはどろどろに腐って肋骨が見えているものやミイラになったものもある。
わたしはとりあえず隠れるところを探して掃除箱の扉を開けた。

がたん

だが中から出てきたのは箒ではなくずぶどろに茶色く腐った死体と
血まみれのつるはしだった。
わたしはつるはしを持って教壇の影に隠れた。

がらり

奴が来た!
鍋を頭に被って手には大鉈を持って!
8: 報復ZO 2003/02/26(水)20:00 ID:Hr3gHQUY(1) AAS
 「人々を魅了する鍋。鍋はヒーリング・フード!!人類の守護者にして、冬季限定食卓の貴公子!!“鍋奉行”・・・推参(すいぃ〜〜〜〜〜〜いいいさん)ッ!!さあ、ココロもカラダも温まろう!!」

 キターーーーーーーーーーーーーーーーー(@∀@)ーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

 「鍋を悪に染める者。倒せ許すな悪のヤミナベェ!!」

 教壇の影に隠れた私はつるはしを持つ手が震える。奴はもしかして・・・変態?

 「さあ、教団の影に隠れた悪党ッ!!出てくるがいいッ!!」
省36
9: さつき 2003/02/26(水)22:19 ID:0iwEcBHo(1) AAS
「ぶ、無事で良かったって・・・一体何なんだ!?あの連中も、あんたもだ、死体はあるわ、それに・・・・」
男は私の口に手をあてがって黙らせ、
「ああ、お静かに。騒ぐとまた来ますよ」と言った。

来る?何が?こいつらの仲間だろうか?
思わず死体に目を向けてしまった。トマトをぐずぐずに煮崩したようなものや、なにかの襞のようなびろびろがそこら中にへばりついていた。酸っぱい物がこみ上げる。
と、男は急に私のつるはしを取り上げた。
「損傷が激しいですね。ご協力致しましょう」

続きお願いします・・・。しょぼくてすみません。
10: くま 2003/02/27(木)00:10 ID:Lra06kD6(2/3) AAS
「さっき渡した閉じ箱を貸してごらんなさい」
言われるままに私は正方形のパズルみたいな物体を鞄からとり出した。
そして男の左手に渡した。
男が淡々とした調子で続ける。
「さっきは使い方を教えてなかったのですがまあ用途には色々あって
、これから教える言葉・・・・というか呪文ですね、これをあなたが
念じることで例えばこういうこととかが出きるのですよ。とりあえず
目で見た方が早いのでまずは見本を示しましょう。」

つづく。
11: くま 2003/02/27(木)00:23 ID:Lra06kD6(3/3) AAS
「アドリアル」
男が呪文を唱えると男の左手に持っているパズルが光り始めた。
光の色は赤みががった感じで、そしてその光はどんどん強くなっていき
身体中と、つるはしまでもまんばんなく包み込んでいった。
その状態のまま男はつるはしを握り締める。
「いやああああああああああああああああ」
そして気合とともに思いきりぐずぐずになった屍体たちへつるはしを振
り下ろした!!

・・・・つづく。

どっかのマンガみたいだが。
12: さつき 2003/02/28(金)00:07 ID:Jlk4Vd16(1) AAS
光に包まれたつるはしと肉の塊が触れ合った、まさにその一点から変化が起こりだした。
散らばった肉片がつるはしの中へ入り込もうとするように強く、強く
絡まってきたのだ。いや、もう肉片と言うのは不適切だろう。
今はそれは肉の紐と呼んだほうが相応しかった。
所々にさっきまでの名残のように視神経を引きずった眼球や灰白色の塊、まだ紅い血管−色からして動脈だろう−等が見えている。周りはさっきまでの惨状など考えられないほど綺麗になっていた。
紐はすっかりつるはしに同化してしまったらしい。時折何かが蠢く
湿った音や金属・材木の接合部分に埋め込まれた眼球を除けば
新品の普通のつるはしだ。

「これで大丈夫です。さあ、どうぞ」
男はつるはしと閉じ箱を私に握らせた。
省3
13: spooky 2003/02/28(金)16:00 ID:9o0KLPk6(1) AAS
くそっなんなんだ。わけがわからない。
わたしはとりあえず職員室に行くことにした。
がらり
扉を開けるとそこにはかまきりのような全身に目をついた怪物がいた。
「きちきちきち。ひゅばっ」
怪物はわたしに鎌を振り下ろしてきた。
鋭い痛み。
鎌はわたしのヒザに当った。
「うわあーッ!!」
わたしはとっさにつるはしを振り下ろした。
省7
14: MIACIS−α 2003/02/28(金)17:53 ID:/V5cYolM(2/3) AAS
『職員室』というプレートがついた扉を見つけた。
……ここに来れば何かこの学校のことについて分かるのではないかとおもった。
覚悟して扉をあけると、たいしたことのない単なる職員室であった。
良かった、人々を魅了する鍋。鍋はヒーリング・フード!!なんて言う人や、
血塗れ、死体部屋や、怪物とか居なくて……。
私はホッとし、部屋に足を踏み入れた。
学生時代に良く見慣れた風景がそこには存在していた。
プリントでほどよくちらっばた机。歴代の校長の写真。予定表の黒板。
セピア色の空気であった。今の今までそこには人の気配があるような気がする。

……人の気配だと?   ここは廃校になった学校だぞ!?
省16
15: 報復ZO 2003/03/01(土)15:21 ID:nKTV7LUY(1) AAS
 すると突然。金属音にも似た耳鳴りと共に、私の脳裏にセピア色のイメージが流れ込む。
 それは鬱蒼とした森の奥深く、冥府に通じるとも思われる不気味な大洞窟の前にて。顔面におしろいを塗りたくり目尻に朱を差して、白拍子にも似た着物を着た童子達が湯気立てて煮える巨大な鍋を囲んでわらべうたを歌いながら舞っている。

 あーブクたったぁ・・・煮え立ったぁ・・・
 あーブクたったぁ・・・煮え立ったぁ・・・
 はじめチョロチョロなかパッパぁ、赤子泣いても蓋とるな!

 あーブクたったぁ・・・煮え立ったぁ・・・
 あーブクたったぁ・・・煮え立ったぁ・・・
 はじめチョロチョロなかパッパぁ、親が死んでも蓋とるな!

 その不思議なお囃子に釣られたのか?大洞窟の奥底から現れ出でたのは粗末な襤褸を身に纏い幽鬼如き人々だ。鍋の中で煮える食物に涎を垂らす浅ましい表情はまるで餓鬼。しばらく入り口付近で様子を伺っていたが、しんぼうしきれない一人が鍋に向かって飛び出した。目を紅く妖しく輝かせた男は化け物に変化する。それは全身に目のついたかまきりのような怪物。続いて残りの奴らも我先に鍋に殺到し始めた。同じように本性を露わにして・・・。

 あーブクたったぁ・・・煮え立ったぁ・・・
省12
16: spooky 2003/03/07(金)20:30 ID:GcHzxiMU(1/2) AAS
「知りたいか」
振り向くとそこには色とりどりの布を巻きつけた裸足の老婆がいた。
「お前はウラカンの御使い。罪と業の産物」
老婆は陶酔したような顔で言った。
「なんだ?何を言っている?!」
わたしは混乱の中で老婆に聞いた。
「これをやろう。真実が知りたいのならば決められた道をたどることだ」
すると老婆はしわがれた手で3枚の紙片と鍵束を置いて去っていた。
「くそっなんなんだ・・・・・・
いいだろう。娘に会うためなら何処へでも行こう。
省2
17: spooky 2003/03/07(金)20:39 ID:GcHzxiMU(2/2) AAS
紙片を見ると1枚はこの神島の地図と学校の地図のようだ。
もう1枚には鉛筆で数字が記されている。

3>5>10>0>1

と。
鍵には「神反(かみまかる)神社」とタグがついている。
この品々にどういう意味があるのか知らないがとりあえず学校の地図から見ていこう。
学校の地図を見ると便所と図書室、理科室に印がついている。
便所には「闇を裂くつぶて」と書いてある。
図書室には「怪物について」と。
理科室には「異界への入り口」と書いてあった。
省1
18: spooky 2003/03/07(金)21:15 ID:5fqLudpE(1) AAS
便所はタイル張りで適度に薄汚い。
幸い血まみれではない。
広さは5m×2,5mほどで右がわに大便所、左側に小便所がついている。
洗面台はこの手の便所によくある20cmほどの小さいやつで
蛇口からぽたん、ぽたん。と血が滴っている。
其の上洗面台全体に血がたっぷりとこびりついていた。
わたしは適当に無視して探索を始めた。
「うっ・・・・・・うう、うううう」
全て閉まっている大便所の個室のほうから
子供の泣き声がする。
省53
19: MIACIS−α 2003/03/07(金)23:27 ID:/V5cYolM(3/3) AAS
 図書室は鍵がかかっていた。 やはり。
さっきの『図書室』の鍵を使うことにする。
案の定、それは開いた。 ガチャコン、ギイイイイィィィィ。
なんとも嫌な音だ。扉は重く何だか扉のフチとくっついているような粘着感があった。
 本棚が迷路のようにならんだ図書室であった。とりあえず、怪物はいない(?)。
本棚の中の本は随分と年季の入ったものばかりそろっていた。背表紙がぼろぼろだ。
 だが、私は床を凝視し続けていた。それはちぎれたような傷口が生生しい
白い手首であった。多分女者。私はあることを願った。
私の心配を知ってか、知らずかては指だけで這った。
血の道を残しつつ、ゆっくりと。
省25
20: 2003/03/12(水)21:02 ID:7Klpztzs(1) AAS
こうしてばかりもいられないだろう。
しかし私のガックリと落ちた肩は中々張る気力を見せてくれない。
手を塞ぐのはつるはし、正四面体のパズル。
どう持ったらいいのだろう?右手につるはし、左手にパズル、左脇に本だろうか。
しかし、また化け物が出てきた時に対応出来るだろうか…?
(あああどうしようどうしようまずはパズルで闘うかつるはしで闘うか逃げるかを思案した後にどちらかを投げ出し闘いに臨み或いは両手が塞がったまま出来得る限りの速力に任せてこの場を走り去りいや全てを投げ出すかいいやしかしそんなことを考えている間に化け物は私に危害を加えああまずは足を狙ってくるに違いないそれに相違無いアキレス腱を切られるくらいで済めばブチッという感覚に泣き叫ぶ程度で事足りるだろうかああしかし切断の可能性も否定出来ずその体から離れただの肉塊になってしまったそれを化け物が食べる様を恐怖に慄いた顔で見ていなければならないのだろうかそれとも私の恐怖など必要無いとばかりに一瞬で命は奪われてしまうのか私の意識など一欠けらも残さない虚の如き眼球をそいつはチロチロと舐めそれだけでは飽き足らず鮪の目玉を吸い出す様にチュルリと吸い取られそれとも肝臓辺りを引き出され濾過機能の衰えたそこを美味だ美味だと食べられていやまて食べることが前提では無いかもしれない既に子の居る身の肉などキシキシと硬いだけで大して旨くも無いすると私はただ殺されひょっとしたら玩具程度の働きも為さずに今まで見てきた死体の様にその姿を晒しああそもそも殺されるならば痛みなど感じたくは無いせめてせめて鋭利な刃物で動脈を一閃し溢れる血の温かさに酔い死を迎えたい間違っても肉を引き裂かれ痛みに顔を引き攣らせ穴という穴から体液をだらしなく垂れ流し豚の如く呼吸を乱し術も無く弄ばれるのか糞尿までは垂れ流したくないなあと思っている暇も無い程打ち付けられるかもしれない自分の脳漿の色など確認したくない鏡意外で顔など見たくないあああ)
黒字に金という装丁に涙が溢れそうになった。
どれも手放してはらないのだろうか。つるはしは武器になる。パズルも…。…しかし、本…
俯いていた事が助けてか、ずるりと粘着質な頬を伝う感覚。剥離するその不快感に怖気立つ。
ぺチャリと小さな音をたてて床に何かが滴り落ちた。
省13
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