日本と世界の農業政策について (120レス)
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(42): 2015/10/21(水)03:46 AAS
この話題はスレで何度もループになるので立てました
2: 2015/10/21(水)03:51 AAS
私の立場を簡単に示しておきます

先進国の(形式を問わず)農業補助金政策に反対
先進国の農業関税政策(セーフガードや数量規制も含む)に反対

なぜ先進国の現在の保護農業政策が悪いのか、理由は主に三つ

1.消費者が安く食料を手にする機会を奪っている
関税と補助金は高コストな国内農家を存続させ、国内食品市場の価格を引き上げています
関税と補助金がなくなれば、消費者は安い食料を手にすることができます

2.国民の税金が一部の農家(農業団体)のためだけに使われる
補助金の財源は概ね税金です。税金を農家をやっているというだけでいただけるのはアンフェアです
省4
3
(1): 2015/10/21(水)03:56 AAS
農業保護政策賛成派の意見への反論

主張:国内の食料生産(食料自給率)を維持しないと、安全保障上の問題がある
反論:日本の農業生産と流通は種子・燃料・肥料などなど、あらゆる点で海外に依存している
仮に海外からの輸入がストップした場合、日本の食料生産は停止するため、食料自給率を維持していても意味が無い
国民を飢えから守るためには、まず海外からの輸入が止まらないように最大限の努力をすべき
それでも足りないならば、食料の備蓄を強化するしかない、見かけ上の生産を維持しても何の意味も無い
 
主張:稲作は日本の文化だ
反論:その通りだが、文化だからと言って補助金を入れるのは筋違い
文化は国民が守るものであり、政府が守るものではない
省1
4: 2015/10/21(水)04:00 AAS
2chスレ:sisou

農業関税引き下げそのものはアメリカも歓迎する(アメリカ側も腐った理屈を採用しているがね)
日本が農業関税を引き下げることはできないのは、国内の政治問題
ここで国際政治を持ち出すのはそもそも筋が違う

そもそも貿易問題はもっぱら国内問題である
国内問題の反映として国際問題が生じる場合があるが、まず国内の産業間の対立ありきである
ただし、TPPのように企業が強い力を持つような協定となると話は変わってくる(国内外を問わず企業間の争いにステージチェンジする)
5: 2015/10/21(水)04:04 AAS
2chスレ:sisou

ある国が何らかの事情で食料輸出を拒否した場合、別の国から購入すれば良い
世界中すべての国から食料輸出を拒否されるような北朝鮮以上のぶっ飛んだ国に日本がなるとは考えられない

世界的に食糧危機が起こった場合、札束の撃ち合いになる
金のあるところに資源は流れる、国内生産があっても、貧乏なら他国に食料は流出する
平成の米騒動は代表的で、これで困ったのは日本人ではなくタイ人だった
日本人は札束で食糧問題を解決したが、比較的に貧乏なタイ人は米の値上がりに苦しんだ
6: 2015/10/21(水)04:09 AAS
2chスレ:sisou

目指すこと(目標)と結果は区別されてしかるべき
現に「デフレ脱却を目指す」と口では言って、インフレ率0%ウロウロしている内閣がこの国には存在する
「自給率に重きを置く」という表現は、ずばり目標である

>ジャップは今回の自由貿易でヤバくね
TPPはヤバイ、ジャップだけじゃなくて全ての参加国にとってヤバイ(まあ国が滅ぶレベルでは全く無いがね)
そもそもTPPを自由貿易と考えるからややこしくなる
もしTPPが本当に自由貿易なら、極論だが「関税なくします」の一言で条約を終えられる
実際は何万もの文字が並び続ける条約になっているのだから、実態を管理貿易と考えたほうが理解しやすい
7
(1): 2015/10/21(水)04:20 AAS
2chスレ:sisou

>結局安全保障は自給自足出来ない日本では無意味だと。
そんなことは一言も言ってない
シーレーン、備蓄、これらの発言を無視しないでいただきたい

>金を出せば売ってくれるから大丈夫だと根拠の無い 結論しか持ってない。
歴史がそれを証明しているんだからしょうがない、歴史が根拠だ
富裕層が飢えた事例を教えてもらいたいね
ナチス政権下におけるユダヤ人や、ロシア革命後の元貴族みたいに財産を没収された「元金持ち」が飢えた事例はあっても
現在進行形で財産を持ってるやつが飢えた例なんて、歴史上でどれほどあるのだろう?
もっと歴史に謙虚になろう
省2
8
(2): ワン 2015/10/21(水)22:46 AAS
前スレ946および969
>戦後、イギリスの食料自給率が向上したのは、農地経営の拡張によって採算がある程度とれるようになったことがある。
>イギリスの食料自給率が上がったという結果については、それはEUの農業政策の結果だよ

これは、どっちなの?分かっていると思うが、ECは93年にイギリス加盟で1910年代前半に2割程度だったものが、1970年で6割になったことへの説明にはなり得ないし、仮にECでも1973年加盟で理屈に合わない。

農地経営の拡張が何故起きたのかということでしょう。
明らかに政府の自由放任の政策から保護政策の転換が先にあり、それによって大規模化が行われている。そうした政策の転換が何故行われたのかと言えば、輸出依存による農産品の乱高下、食糧難などがある。あなたが、不要な存在と思っていそうな農協も自由化政策の失敗によって生まれている。
(これらは、既に示したPDFにも書かれている。)
あなたが、望ましいと考えているであろう。自給率2割の自由主義の国イギリスが、農業保護に走ったのは、「大戦を乗り切った」からではなく、乗り切れなかったからでしょう。そうでなければ、ヨーロッパ諸国で最も遅れて保護政策に走るはずがない。
9
(3): ワン 2015/10/21(水)22:47 AAS
前スレ>832および969
>というのも、仮に日本が食料自給率100%でも、国際政治に左右されまくる点では変わらないから
なぜなら日本の農業は、種子・肥料・燃料・機材、などなど、生産も流通も海外からの輸入に依存している

>>飼料その他を海外に依存してるから自給が意味をなさないとう 主張に合理性が見受けられない。
>>>なぜ合理性が見受けられないのか説明して

現状、食料自給率が100%でも変わらないということは、逆に0%でも良いということで良いかな。
仮にそうだとする。輸入が滞る原因は輸送路の確保ができないという他にも、
輸出国の天候不順などによる不作、政治的な意味としての輸出禁止措置、天災などにより生産・輸送設備が破壊されることなどが挙げられる。
例えば食料の自給率が0%であれば、他に輸出を頼むにしても50%までしか供給できないという状況が有ったとした場合、
2割を自給していれば、3割他から輸入をしてくれば良いことになる。
省5
10: ワン 2015/10/21(水)22:49 AAS
前スレ835
>しかし採算の成り立たない農業や工業を、国費を通じて保護する価値とはなんぞや
>公的部門、例えば防衛とか介護とか教育とか、それらの拡大で補えば良い

採算を問題にするのであれば、防衛や教育、介護なども税による補助がないと成り立たないので、
保護するべきではないね。農工業とこれらの差はどこから来るの?
公的部門と私的部門の分類の基準は何かね。

>エネルギーはもっと採算が辛い、農業機械を国産エネルギーで動かすのは非常に厳しい。

2.1.1 エネルギー需給の概要 │ 資源エネルギー庁
外部リンク[html]:www.enecho.meti.go.jp
日本のエネルギー自給率は2010年で7.7%。現在は原発が稼動していないので、もっと低い数値となる。
省1
11: ワン 2015/10/21(水)22:50 AAS
>>3
文化について。
他の国でも文化に補助金を出している国は多いよ。
フランスのワイン、ルーブルや大英帝国博物館等の美術品、日本でも文化財や式年遷宮、神社仏閣にも税での補助は出ている。
これらは、公的な補助が無いと立ち行かない。
民主主義国家における政府の政策は、原則として主権者たる国民の承認を受けていると考えるのが妥当で、そうであれば、文化への政府による援助も国民の承認を受けていると言えるのではないかね。
12: ワン 2015/10/21(水)22:51 AAS
>>7
穀物はまあ良いとして、果物や野菜の備蓄ってどうするの?
その内腐って食べられなくなるが。

最終的にお金を出して買うとなると、上で指摘したような問題もあるし、競合国の国民感情の悪化などの問題も出てくる。また、農産物は簡単に生産を増減させることが出来ない。なので、供給不足だからといって、急に輸入量を増やすことはできない。
輸入枠の問題に触れていたが、あれは平時から輸入枠を確保しておくことで、輸出国の生産量が減るのを防ぎ、有事の際に備えている側面もある。

あなたは、「関税が下がり、食品の価格が下がることは国民の利益だ」と言ったが、札束で叩き合うなら、結局価格の高騰は避けられない。であれば、食料の自給率を上げ、食料の供給及び価格を安定させることもまた、消費者の利益ではないのかね。

イギリスは以前は農業においても自由化を進めていたが、それが失敗し保護をするようになり、食糧自給率を高めている。他の先進国も日本よりもずっと自給率は高い。これは、食料が他の産品と違い人間の生活に不可欠で売られなくなったら、国家が立ち行かなくなるからではないかね。
食料安全保障、エネルギー安全保障という言葉が有るとおり、これらは国家の存続に不可欠であるからこそ、自給率を少しでも上げることが必要なのではないかね。

イギリスの農業における自由化政策が一度失敗し、政策を転換したからこそ、現在のイギリスの高い自給率があり、他の先進国もまた、過去の歴史的経験から、高い自給率を維持していると考えた方が妥当だと思う。
13
(6): 2015/10/21(水)23:00 AAS
>>8
>農地経営の拡張が何故起きたのかということでしょう。
>明らかに政府の自由放任の政策から保護政策の転換が先にあり
イギリス農政が自由放任から保護政策に転じたということは無い
保護政策の形が変わった(補助金から価格買い取りへ)ことを、自由から保護への転換とみなすのは間違いだ
補助金ではなく共通価格買い取り制度にはイギリスの食料生産の採算を改善する効果があった(もちろん俺は共通価格制度にも反対だが)

>「大戦を乗り切った」からではなく、乗り切れなかったからでしょう
あれれ、イギリスって二度の大戦の敗戦国だったかな?戦中戦後に国内でそれなりの量の餓死者を出した極東の某国とは違うはずだが

>そうでなければ、ヨーロッパ諸国で最も遅れて保護政策に走るはずがない。
イギリスがヨーロッパ諸国で最も遅れて保護政策に走ったソース教えて
省13
14
(3): 2015/10/21(水)23:09 AAS
>穀物はまあ良いとして、果物や野菜の備蓄ってどうするの?
>その内腐って食べられなくなるが。
穀物があれば国民は生きていける
国民を飢餓から守ることが政府の役目であり、贅沢品を備蓄する必要はない
文化的な生活も大事だが、有事においてはまず飢えないことが重要である

>競合国の国民感情の悪化などの問題も出てくる
これは農業に限った問題ではない、こんなことを言い出したら国際貿易なんてできなくなる

>なので、供給不足だからといって、急に輸入量を増やすことはできない。
急に輸入量を増やすことができる、現に札束でタイから無理矢理に輸入量を増やした米の例がある

>札束で叩き合うなら、結局価格の高騰は避けられない。
省15
15: 2015/10/21(水)23:27 AAS
ちなみに、農水省等が大好きなイギリスの食料自給率は90年代がピークで、近年は落ち込んでいる
EUの価格政策の縮小の煽りをモロに食らってる形だな

保守党は農家とのつながりが強いから食料自給をネタにするが、労働党は一般消費者の利益を代弁して、行き過ぎた保護政策に賛成したりはしない
16: 2015/10/21(水)23:49 AAS
飢餓の構造について簡単にまとめておく

飢餓はなぜ起こるかと言えば、それは分配の失敗によって起こる
有史以来、食料そのものの生産量が必要水準を下回った事例は無い
生産量は十分なのに餓死者が出る理由は、必要なところに食料が届かないからだ

現在、ブラックアフリカ等の最貧国では餓死者がそれなりの規模で出てる
これは彼らの元に食料が届かないから、なぜ届かないか、それは貧乏だから

先進国のように社会保障が整備されていれば、その国の中の貧乏な人はほぼ救済され、飢えることはまずない
しかし途上国はそうではない、社会保障が整備されていないから、金が無くて飢えてしまう
日本も、江戸時代や敗戦後の混乱期で同じ現象を体験している

飢えるのを防ぐには、金持ちになるしかない
省2
17
(1): ワン 2015/10/22(木)00:12 AAS
>>13
>イギリス農政が自由放任から保護政策に転じたということは無い
保護政策の形が変わった(補助金から価格買い取りへ)ことを、自由から保護への転換とみなすのは間違いだ

勘違いしているようだけど、誰も第二次大戦後政策が変わったとは言っていない。
大戦を経て、自由主義政策から保護主義へと変わったといっているだけで。

現代イギリス農業の形成と展開―イギリス農業の復活の軌跡とその課題―
外部リンク[pdf]:www.jkri.or.jp (PDF注意)
主にこの72ページ以降に保護主義への転換が書かれている。

イギリスが何自由主義から保護主義へと政策を変更したこととそれが何故かが問題であり、本当に農業を自由化すべきかが問うているんだが。

>あれれ、イギリスって二度の大戦の敗戦国だったかな?戦中戦後に国内でそれなりの量の餓死者を出した極東の某国とは違うはずだが
省14
18: ワン 2015/10/22(木)00:13 AAS
>>14
>急に輸入量を増やすことができる
今、日本の自給率は4割だが、自由化でこれは更に下がることになるよね。一体これだけの量を増やせる国及び地域がどこにあるの?

>燃料費が上がればあっさり日本の食料価格は上がるし
これは、どの産業でも同じだね。価格が上がって採算が取れなくなれば潰せというわけだ。

>繰り返すが、日本農業はあらゆる点で輸入に依存している
これは、どの産業でも同じでしょ。エネルギーの92%は輸入に依存しているのだから。全ての産業はエネルギーが止まったら立ち行かないよ。

あと、
>>8
これは、どっちなの?分かっていると思うが、ECは93年にイギリス加盟で1910年代前半に2割程度だったものが、1970年で6割になったことへの説明にはなり得ないし、仮にECでも1973年加盟で理屈に合わない。
省1
19
(1): 2015/10/22(木)00:54 AAS
>>17
>勘違いしているようだけど、誰も第二次大戦後政策が変わったとは言っていない。
ここは大戦を経て~の部分の読み方を間違えてた
そのPDFと言ってることが違うように見えて混乱したが、そういうことね

>イギリスが何自由主義から保護主義へと政策を変更したこととそれが何故かが問題であり
それは建前では色々あるが、本音では農業票が欲しいからでーす

>大戦の勝ち負けなど最初から問うていない
じゃなんで「大戦を乗りきれなかった」と言ったの?この表現おかしくね?

>イギリスがヨーロッパ諸国で最も遅れて保護政策に走ったソース教えて
この部分も大戦前からの話をしていたなら納得
省7
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(2): 2015/10/22(木)01:05 AAS
>今、日本の自給率は4割だが、自由化でこれは更に下がることになるよね。一体これだけの量を増やせる国及び地域がどこにあるの?
カロリーベースの自給率は4割だね、これが1割になったとして、3割分は輸入で余裕でまかなえる
今、主な農産物の輸入元はアメリカやオージー、ここから追加で輸入しても良いし、別の食料生産国から輸入しても良い
もっとも、アメリカの農産物のいくらかはアメリカの補助金によって生み出されたものだがね

>これは、どの産業でも同じだね。価格が上がって採算が取れなくなれば潰せというわけだ。
潰せというか「潰れる」、勝手に潰れる
勝手にしとけば潰れてたものを、無理矢理に政府が存命させているのが現状だ
いい加減に死なせてやれよ、武士の情けはないのか

>全ての産業はエネルギーが止まったら立ち行かないよ
その通り、だから北朝鮮みたいにアホなことして、エネルギー止められる自体にはならないようにしないとね
省8
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