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【ADV】妄想・創作スレ
189
:
「練習試合」1/15
:2010/10/11(月) 03:40:36 ID:a9C3iiic0
部活風景 〜美奈子
------------------
「はい、もう一セット!」
美奈子のよく通る声が部室に響く。
「押忍!」
いくつも重なる声が応え、道着姿の部員達が一斉に組みあい技を掛け合う。
「うん、いい調子!もっと脇を締めて!」
「押忍!」
「ほら、もっと勢いよく踏み込んで行って!」
「押忍!」
部員それぞれの個人メニューを片手に、時折メモ書きで動きのクセや今後の練習傾向を
記録し、無茶をしないよう気を配る。
不二山に誘われて柔道同好会を始めたばかりの頃、練習場所を確保するだけでもあちこ
ち駆けずり回っていた時のことを思うと、既に規定人数以上の部員に恵まれ、毎日練習で
賑わっている今の部の姿は感慨深い。
「よし、だいぶ動きが良くなってきたな、もう一回だ」
「押忍、お願いします!」
去年の文化祭の百人掛けを見て入部を決めたという一年を相手に、技の指導をする不二
山の姿を見て小さく笑みを浮かべる。元々男女共に密かに人気があったが、去年の文化祭
の一件で同学年や先輩はおろか、当時学校見学に来ていた新一年らの間でも不二山は一躍
有名人になっていた。
不二山に人気が出るのは嬉しいことだが、美奈子にとっては少し複雑な気分でもある。
もっとも美奈子は気づいていないが、甲斐甲斐しく不二山に尽くして部員達の世話を焼く
美奈子自身も隠れた人気者の一人でもあるのだが。
「肩に力入ってるよ、深呼吸!」
「はいっ」
こちらでは気が逸る一年部員の肩を叩いて、向こうではバテてへたりこんだ部員にタオ
ルを渡して。
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