酒の勢いで俺が適当にSS書いてみるスレ (905レス)
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901: 2013/02/27(水)04:53 AAS
朝が来て、時計の音で目を覚ます。
布団から身体を起こすと、側で寝ていたネコ達も目を開けた。

「おはよう」

この子達を起こしちゃったかしら。まあ、餌の時間だしいいわよね。
支度を整えてから、部屋を出る。顔を洗うと、少し残っていた眠気も飛んだ。
朝食を作りましょうか。キッチンから物音がするけど、ディズィーはもう起きてるのかしら?

「あら?」
「え?あ、おはようレイジさん」
「え、ええ、おはよう」

そこにいたのはディズィーではなく、新しい同居人だった。
突然人が増えるというのは違和感があるものね。ブリジットの時もそうだったかしら。
でも、私が言えたことじゃないわね。ソルとディズィーも、始めはこんな気持ちだったのかもしれないわ。
・・・ディズィーはともかく、ソルはないわね。彼がそんなことで乱れるような人には思えないわ。

「レイジさん?」
「・・・あら、ごめんなさい。まだ少し眠気が残っていたみたい」
「ちょっと待っててね。お茶を淹れるの」
「ありがとう」

そう言って、茶葉を取り出しお茶を淹れてくれる。

「どうぞ」
「ありがとう」
「今から朝ごはん作るから、少し待っててほしいの」
「手伝いましょうか?」
「ゆっくりしててほしいの。昨夜は歓迎会ってことでレイジさん達にご飯を作ってもらったから、今朝は私の番」
「そう?」

そこまで言うなら、手伝うのも野暮ってものかしら。
自らの分のお茶を飲むと、彼女は朝食に支度にかかった。
・・・随分と慣れてるみたいね。料理にではなく、この家の台所に。動作に淀みが見えない。
調理器具や調味料の場所も、当然のように把握しているわ。今までどれほど・・・。

「おはようございます。早いですね」
「おはよう、ディズィーさん」
「おはよう」

ディズィーが起きてきた。この子は、休日は昼まで寝るくせに、平日は普通に起きられるのよね。
私がこの家に住み始めるまで、食事は基本的に彼女が担当してたというのだから当然かしら。

「もう作り始めてるんですね。お手伝いすることはありますか?」
「大丈夫なの。はい、お茶をどうぞ」
「ありがとうございます」

ディズィーもテーブルに着く。
やっぱり、手出しをする気はないみたいね。

「おはようございます!」
「おはようございますブリジットさん」
「おはよう、ブリジット」
「おはよう、ブリジットさん」

続けて、ブリジットも現れた。
朝が苦手な彼・・・彼女かしら?にしては早起きね。ソルのためなんでしょうけど。

「朝ご飯ですね!ウチも手伝います!」
「ありがとう。でも大丈夫だから、ゆっくりしててほしいの」

やんわりとブリジットを抑え、お茶を差し出す。

「ブリジットさん、今朝はお任せしましょう」
「う、ディズィーさんがそう言うなら。でも明日はウチが作りますからね!」
「わかったの。明日の朝食はお願いね」
「はい!」

あら、今後家事全部を自分でやるつもりってわけでもないのね。
そうね、彼女はそんな自分勝手な人でもないか。
正直、他の人達ほど彼女のことを知っているわけじゃないけれど、それぐらいはわかるわ。

「はぁ、お茶が美味しいです」
「朝ご飯も楽しみですね」
「そんな、期待されても大したものは出せないの」

ブリジットとディズィーは自然に彼女と接してるけど、考えてみると、私ってあまり彼女と接点がないわね。
私だけ知り合って一年も経ってないのだし、年も違うから当然なのだけど、昨夜もあまり会話はなかった気がするわ。
やっぱり、付き合いの長さっていうのは重要みたい。

「ミリアさん?どうかしましたか?」
「いえ、なんでもないわディズィー」
「そうですか?」

まさか、軽い疎外感を感じてたなんて、言えるわけないわ。
そんな時に、タイミングよくソルが現れた。

「おはよう、ソル」
「ソルさんおはようございます!!」
「おはようございますお兄ちゃん」
「おはよう、バッドガイ君。ちょうど朝ご飯ができたの」
「ああ」

それぞれに挨拶を口にする。
朝食も出来上がったらしいわ。ご飯にしましょう。
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