【ミ】『フリーミッション・イベントスレッド ―ウインド―』 (187レス)
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1: 2016/01/23(土)00:21 AAS
『連続』――音楽のすばらしさは連続する音の美しさであり、
モーツァルトは『音符一つとしてカットできない』と皇帝に向かって言ったし、
生命も連続するDNAという鎖でできている。
そう考えると、この世には連鎖するどうすることもできない
「運命」というものが存在するのを認めざるを得ない。
しかし一方で「運命」で決定されているとなると、努力したり喜んでも仕方がないという考えも生まれてくる。
そこなんですよ。人間賛歌を描いていて悩む点は。答えはあるのか?
168
(1): 小野 紫電『?』 2016/08/03(水)21:09 AAS
>>167

「実際こうして目にすれば、否定する事などできないのであります」

疑われそうだと言った男に対し、むっと紫電は言い返す。そしてどうすべきか、考える。
取り敢えず『飯塚』さんの問題については、いじめた側の人間に対処するとしよう。
眼前の彼は、能力が消えた後は自力で頑張ってもらうとして、この場の彼をどうこうするのが正しいとは思えない。
ならば、どうする?

「自分は実際に、その『大江戸』さまとやらに会ってみようと思うのであります」
「・・・・・一体何が目的なのか。本当に善意からなのか、会ってみて判断したいのです」

自分の能力で受け止めたエネルギーは、刀を振るう力となる。
では同じように、『大江戸さま』が預かった肉は、一旦どこへと飛んでいるのか?
省4
169
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』] 2016/08/04(木)23:39 AAS
>>168(小野)
「会う、ねえ」

『ボクシング部の男』は貴方の言葉に少し首を傾げます。

「『大江戸サマ』はなんというか奇跡みたいなモンだからな。
 会えるかどうか、そもそも目的なんてあるのかどうか………
 なんにせよ仮に会えるとするのなら、あの『裏路地』だろう。
 御前がここを離れてそこに行く事なら、俺はそれを止めはしない。

 ああ、それと病院なんてのは必要ない。大した事ない傷だし、
 それに―――『ケンカでついた傷』なんて言ったらお互い困るだろ?」
170
(1): 小野 紫電『?』 2016/08/05(金)00:10 AAS
>>169

「・・・・・ふむ」

男の話を聞いて、顎に手を当てる紫電。
『大江戸さま』を切るつもりか、という彼のセリフからして恐らく人間、
少なくとも生物であることは確定していたが、その口調からすると、中々姿を現さないようだ。

「なるほど。貴方がそう仰るのであれば、自分は構いません」
「失礼を致しました」

確かにケンカをしたなどとなれば自分も困るが、そもそも彼に傷を負わせてしまったのは
自分の不手際だ。例えそんな不利益を被ってもその後始末を行うべきも自分だと思うが、
彼が大事ないというのであれば、それに従おう。
省2
171
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』] 2016/08/05(金)00:21 AAS
>>170(小野)
「………分かった。その望みは叶えてやるよ」

『ボクシング部の男』は、貴方の伝言を伝えてくれるようです。

そして―――

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

貴方は再びあの『裏路地』へと舞い戻りました。
学校が終わり、もう日は沈む頃………
『裏路地』は昨日より不気味さを増しているように感じます。
省2
172
(1): 小野 紫電『?』 2016/08/06(土)23:38 AAS
>>171

「・・・やはり、いないでありますか」

まあ会えるのが奇跡だと言っていたからには、そう簡単に遭遇できるとは思っていない。
それでも今日はあまりに非日常的な出来事が起きたが故に、何らかの連鎖反応があるのでは、
そう思いそのままこちらへ来たのだ。要するに、ただの勘という他はない。

「・・・・・本当に、非現実的ではありますが」

周囲を見回して、人の姿がないことを確認した後に、もう一度掌に『鍔』を発現する。
続けて、腕の学生服の上にも発現できるか試してみる。
自分にこのような超能力が発現するとは思ってもみなかった。
『大江戸さま』の他にも、このような能力を持つ人間がいるのだろうか?
省2
173
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』] 2016/08/07(日)00:10 AAS
>>172(小野)
貴方は『大江戸さま』に会えないまま、
とりあえずもう一つの『不可思議現象』―――
すなわち自身の『能力』について思索を始めます。

              シュウウぅ―――

貴方が念じると、『鍔』が掌中に出現します。
ずっしりと質量のあるそれは、超能力で出したマヤカシとは思えないほど、
『実体』としての存在感があります。
『鍔』は腕の周りであれば『学生服』の上だろうが出現させる事が出来ました。
また意識する事で、落ちないように腕や掌に『固定』する事も出来るようです。
省6
174
(1): 小野 紫電『?』 2016/08/07(日)22:46 AAS
>>173

「・・・待って泥鰌が来るわけではないようであります」

頷き、辺りを散策する。自分もそろそろ帰らねばなるまいが、その前に何か手掛かりになるものはないか。
『大江戸さま』の信奉者たる彼らも、何度か出入りしてようやく会えたようだが、
逆に彼らをどうやって見つけたのだろうか。裏路地に集まっている人間に、とりあえず声をかけていたのか?
175
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』] 2016/08/07(日)23:23 AAS
AA省
176
(1): 小野 紫電『?』 2016/08/08(月)02:26 AAS
>>175

何となく、そう思っていた。またこの場所に来れば、この女性に会うのではないかと。
ただ違うのは、白い装束ではあれど、レインコートではないようだ。
雨が降っていないので、当然ではあるが。

「こんばんは」
「あなたが『大江戸さま』ですか?」

単刀直入に、そう訊ねる。
半ば確信めいた物言いだが、その方がより答えに正確なものが返って来るだろう。
万が一違うとしても、問題はない。
177
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』] 2016/08/09(火)23:56 AAS
AA省
178
(1): 小野 紫電『?』 2016/08/10(水)02:02 AAS
>>177

「・・・・・・・・」

どこからともなく現れた『小鬼』。それは無造作に女の顔に取り付くと、
顔の肉を髑髏からそぎ落とすように食し、消えていった。
その突如として現れ消えていく所、そして肉を食われても少女には何の影響もない所。
やはりこれは、自分の『鍔』と同じか。

「なるほど」「あなたの超能力が、『大江戸さま』と呼ばれている…そういう事ですか?」
179
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』 1/2] 2016/08/10(水)20:47 AAS
>>178(小野)

貴方の『超能力』という言葉に、白装束の女は少しばかり首を傾げます。

「―――私はね、この『大江戸さま』は昔からここに棲む『鬼の一族』だと思っているの。
 私を貪る『これ』を見て御覧なさい。人肉を喰らう、昔話の『人食い鬼』そのものでしょう」

 どうやら、彼女はこの『大江戸さま』に関して
  貴方とは違う見解を持っているようでした。

「これは推測でしかないのだけど、昔はもっと巨躯で堂々としてておどろおどろしい、
 いかにも『人食い鬼でござい』といった風貌の鬼だったと思うのよ。
 けれど、そういう鬼が無思慮に人間を襲い、肉を貪っていれば、
 当然、腕に覚えのある人間に『討伐』されてしまうわけ。
省11
180
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』 2/2 本日のレスはこれのみ] 2016/08/10(水)20:53 AAS
AA省
181
(1): 小野 紫電『?』 [1/2] 2016/08/11(木)00:58 AAS
>>179-180

「・・・・・・・・・・」

紫電は沈黙して、白装束の女の話に耳を傾けていた。
全ては彼女の憶測に過ぎないとはいえ、その内容は理に適っている。
『人喰い鬼』が現代社会に適応した姿。人間に望まれるままにのみ肉を食らう。
完全に需要と供給が一致したギブ・アンド・テイク。
まるで共生のように、周囲に影響を及ぼさず、両者の中で完結している。

「それでも、『不正』には変わりないのであります」

だが、願うだけで簡単に痩せることができるなら、痩身のために努力をしている人達はどうなるのだろう?
ボクサーは減量の為に、食事や運動で自分の身体に負担をかけている。
省5
182: 小野 紫電『?』 [2/2] 2016/08/11(木)01:07 AAS
しかし、その瞬間に紫電の脳裏を横切るは、『飯塚』の顔。
小鬼を退治すれば、やつれた彼女の顔を戻り、更に吸い取ってもらった肉も戻るのだろう。
だが、それは少なくとも即座に彼女の心を癒すことには繋がらない。むしろ逆だ。
そして自分は彼女を虐めた人間を糾弾するといったが、果たしてそれだけでそいつらが悔い改めるのか?
自分の見ていない所で、また『飯塚』さんを虐めるのでは?
今度は『山口』さんが守ってくれるかもしれないが、それは果たして二人の状況を好転させているのか?
あるいは体格が原因で虐められていた『飯塚』は、今の身体なら学校に通えるのでは?

───剣先の速度が、鈍る。

そもそも、全く健康に害がないのであれば、これはむしろ恩恵をもたらしているのだ。
即ち、ここで処分するのではなく、広めるのが人間社会としては正しいのか?
省8
183
(1): 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』 レス遅れ申し訳ない 何か質問などなければ次で〆で] 2016/08/16(火)22:04 AAS
>>181(小野)
貴方は『白装束の女』の説明を聴いた後も、
自らの正義を貫こうとします。
『大江戸さま』が、『共生』の関係とはいえ、甘い蜜を吸う
『怠惰』と『不正』を招く存在である事は事実―――

     『ヂュイイインッ!』

           火花と共に生み出される『刀』。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  しかし、その切っ先が『小鬼』を傷つける事はありませんでした。
  『小鬼』が何かしでかしたというわけではありません。
省5
184
(1): 小野 紫電『?』 [お待たせしました、お疲れさまでした、ありがとうございました] 2016/08/17(水)22:09 AAS
>>183

「・・・・・ぼく、は」

『正義』とは一体何なのだろう。ここでどうすべきなのだろう。
正しい事の為に、この目の前の不正を見逃すべきだという矛盾。
不正を正せば、苦しむ人が出てくる。何故なのだろうか。
この世はこんなにも複雑にできているなんて、知らなかった。

「・・・・・・・・・・」

紫電の腕が力なく垂れ下がり、彼の意思を代弁するかの如く、『刀』も消え去っていく。
この力があれば、もはや『正義』を成すのに障害などないと思っていた。
だが、こんな状況では『力』は何の役にも立たない。道を進む助けにはなれど、道を探すことはできないのだから。
省5
185: 『小野紫電 ―プロローグ―』 [『管理人』 遅れ多く申し訳ありませんでした] 2016/08/21(日)21:12 AAS
AA省
186: 『小野紫電 ―プロローグ―』 2016/08/21(日)21:17 AAS
 ワンダリング・ライジング
  迷えよ雷刃、小野紫電のスタンド。
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四枚の『鍔』のヴィジョン。実体化している。
『鍔』は本体の手腕の好きな場所から発現させる事が可能。
また、『鍔』は本体が『柄』を握るようなパワーで、
手腕に張り付けておく事が可能。

『鍔迫り合い』のパワーを糧とし、『刀』を生み出す能力。

『鍔』が何かにぶつかった時、ぶつかった『勢い』が『鍔』に『蓄積』される。
『鍔迫り合い』によるパワーを蓄積済みの『鍔』は、
省18
187: 『小野紫電 ―プロローグ―』 [オマケ お疲れ様でした] 2016/08/21(日)21:20 AAS
後日、貴方にはたまたま以下の書籍に目を通す機会がありました。
おそらく『白装束の女』は、この書籍を元に彼女の持論を展開していったのでしょう。

 以下、関係箇所を抜粋し、この物語を終了とさせて頂きます。

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◆お江戸で流行った禁断の痩身術!?◆

江戸時代中期、美を磨く遊女たちの間で流行った痩身術。
それはなんと『物の怪』に自らの肉を食べさせるという驚愕のものだったといいます。
陰陽の術を会得した高僧が、『大江戸』という鬼たちを呼び出して、
遊女たちの無駄な肉を食い散らかしたというなんともまあ眉唾モノの痩せ方。
今でいう脂肪吸引術みたいなものでしょうか。
省8
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