[過去ログ] 右塔フ菓子20 (361レス)
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11: 2013/09/10(火)23:15 ID:0(9/265) AAS
「待てって、」
「待たない」
「なんか……そんな爪してると、アベ君じゃないみたいで変」
「お前が塗ったんだろうが」
 くつくつと喉の奥で笑う彼の顔を見る。
 キスをねだったわけじゃないのに、唇が。ゆるりと触れる。
「俺、まだ口紅、ついてる?」
「ついてない、もうお前はお前の唇の色、してる」
「アベ君」
「なんだよ」
「抱かせて」
 じゃあ今やってんのはなんなんだよ、と軽口をたたくその唇を塞いで舌を差
し入れる、ベッドの上で身を返してアベ君を組み敷く。はだけたシャツから覗
く肌にくちづけを落とす、軽く開いて吸いついて、小さな面積できつく痕を残
す。赤紫色の小花が、白い肌に散る。
 左手で彼の腕を押さえつけて、右手で先ほど緩めた下半身、布のすべてを潜
り込んで直に触れる。色付いた息が、彼から洩れる。それが、俺を高ぶらせる。
 触って。
 握り込んだ熱の重量。
 確かにここにあるという存在感の誇示。
「ウエ、ノ……!」
 ゆるゆると扱けばアベ君が切なそうに身をよじる。
 張り詰めたそれは何もかもを狭く感じさせて、解放されたくて仕方ないとで
もいうように俺の手の中で脈打つ。すでに滴りそうな、ぬめり気のある液体が
俺の手の中で卑猥な音を立てる手助けをする。
「脱がせる? 手でする? 口でする?」
 意地悪い声をわざと作れば、彼は俺の手を振りほどいて両手を伸ばしてくる。
俺の首に絡めて、もっと、とねだる。
「気持ち、い……い……」
「このまま一回イっとく?」
 やだ、とアベ君が首を横に振ったから、俺は彼のものを握る手に力を加えた。
親指の腹で強めに撫で上げる。アベ君の口から意味のある言葉はもうこぼれて
こない。ああ、と深い溜息のように、淡く色づいた欲情がそのまま落ちる。
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