反出生主義について ★5 (307レス)
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27(2): 11/22(金)01:10 ID:0(27/307) AAS
ここまで、ベネターの非対称性の理論に乗っかった上での批判を展開してみたが、
そもそも、主観という常に揺蕩い変動する複雑な性質のものを、至極単純化したマトリクス上で表すこと自体がナンセンスであることはいうまでもない
ここで論点になってくるのが、快苦の総量という功利主義的概念だが、前提として、快楽/苦痛は主観なので、客観的に定量化が不可能という問題がある
であれば、主体自身が人生の中で感受した快楽と苦痛を体感的に分析するしか方法がないわけだが、人間とは複雑なもので、苦労や苦痛が多い人生であっても晩年に「色んなことがあったけど、総体として中々良い人生だった」と評価することがある
そうすると、必ずしも苦痛が多い人生が当人にとって悪い人生とは言えなくなる
つまり、主体が自分自身の人生総体を「良きもの」と捉えれば、仮に苦痛が多い人生であってもそれを生み出したことは善であるということになる
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