さゆえり「れいなはココが感じるの?w」78 (1000レス)
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1: 2017/02/12(日)14:18 ID:??? AAS
※※このスレのプロローグ――
さゆえりレズSEXを不意に目撃してしまったれいな
拒否反応を示して嫌悪感をあらわにするれいなを捕獲するさゆえり
抵抗するれいなを口封じのために2人で気持ちよくさせて一言
さゆえり「れいなはココが感じるの?w」
れいなは抵抗するものの、自然と漏れてしまう甘い吐息
れいな「ハァハァ」

前スレ
さゆえり「れいなはココが感じるの?w」77
open2chスレ:morningcoffee
省4
2: 2017/02/12(日)14:19 ID:??? AAS
●キャラまとめ●

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キャラ紹介兼相関図
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かめれな世界相関図
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たなえり・かめれな世界の学年まとめ(あくまで参考に)
画像リンク[jpg]:image02w.seesaawiki.jp

●カプの略名まとめ●
省8
3: 2017/02/12(日)14:20 ID:??? AAS
川*- 。.-)<あと基本sageでお願いしまーす
4: 2017/02/12(日)21:37 ID:??? AAS
うまったか
5: 2017/02/12(日)22:28 ID:??? AAS
スレ立ておつありでーす
6
(1): 名無し募集中。。。 2017/02/12(日)22:31 ID:??? AAS
__ノd*´ー´リ___埋まったんじゃ……
7: 2017/02/12(日)22:33 ID:??? AAS
新スレおつ&ありがとうございます

光射す最終話投下します
苦手な方、読みたくない方はスルーをお願いいたしますm(__)m

>>6
鞘師君ドンマイw
8: 2017/02/12(日)22:34 ID:??? AAS
「………りほ、りほ……?」

月が静かに、顔を出す。
夜の街に照らされるように、彼女もまた、姿を現した。
彼女は何も言わず、さゆみの前に佇んでいる。
あの時より、少しだけ伸びた髪は、それでもまだミディアムショートという長さにしか足りない。
黒のトレンチコートに身を包み、不器用にポケットに手を突っ込んで。
前髪で目を隠し、さゆみの姿を映そうとはせずに。心さえも、隠そうとしながら。

かけるべき言葉が、見つからなかった。
あの時と同じだ。息苦しさに潰されそうになりながら、言いたいことが胸で閊える。
省10
9: 2017/02/12(日)22:35 ID:??? AAS
「ずっと自分のことばっかりで……たくさん傷つけた人たちに、顔を見て、謝れてないんです」

亀井さんにも、田中さんにも、そして、道重さんにも。
そう、彼女が呼んだ。
久しぶりに呼ばれた名前に、ぞくぞくする。
彼女の唇から伝わるその声は、いつだって、唯一無二だ。

里保は何かを決意するように深く息を吐き、顔を上げた。

「………たとえ赦されなくても、謝ろうと、思います」

伸ばした前髪の奥で、彼女の瞳が揺れる。視線が漸く、絡む。
省8
10: 2017/02/12(日)22:36 ID:??? AAS
いつだって自分のことばかりだった。
何処の世界に、手紙だけで謝罪を済ませる大人がいる?
ビジネスマンだったら、必ず電話で謝り、アポイントを取って、相手のもとに出向いて頭を下げる。
たとえ子どもでも、LINEやメールだけで済ませるのではなく、必ず顔を見て、ごめんねと謝るものだ。
相手の目を見る。その瞳に、情けない自分を映すそんな単純なことが、怖くて、できなかったんだ。
その恐怖を超えなければ、赦すことなどできない。
罵倒されることになっても、誠意を尽くしたかった。それが真の意味での精算だと思うから。

「……それが、鞘師の、答え?」

里保は静かに、頷いた。「身勝手で、ごめんなさい」と言葉を添えて。

さゆみは一歩、彼女に歩み寄る。彼女がびくっと震えるが、逃げようとはしなかった。裁定を待つ罪人のように首を垂れる。
省8
11: 2017/02/12(日)22:37 ID:??? AAS
ああ、なんだ。
そういうことだったんだと、同時にさゆみは理解する。

「鞘師の精算の結果、傍で見届けて良い?」

これから、ずっと―――

里保にとっては思いがけない言葉だった。
それは、彼女が自分の精算を共に背負うという意味だ。罵倒されるかもしれないその瞬間に立ち会う、決意。

拒絶されることも覚悟してやってきた。
さゆみならあるいは、と期待していなかった気持ちがないわけではない。
それでも、これほど簡単に言葉を添えられるとは思ってもいなかった。
省8
12: 2017/02/12(日)22:38 ID:??? AAS
「好きだからだよ。さゆみが、りほりほのこと、大好きだから」
「……私、は…愛される」
「資格とかじゃないの。キミは無自覚かもしれないけど、私が傍に居てほしいとき、りほりほはちゃんと居てくれた。だから今度は」

―――「……私じゃ、田中さんの代わりにはなれませんか?」

いつかの彼女の言葉が、頭をよぎる。
残酷な嘘を云わせたのは、私だ。
だから、もう、逃げない。あなたからも、私の、想いからも。

背負うとは、容易くない。
そもそも、そんな烏滸がましさは、もう持たない。
省7
13: 2017/02/12(日)22:39 ID:??? AAS
その純潔な姿に、柔らかい想いに、途方もない愛情に。
里保の気持ちが、心が、決壊する。

「っ、みっ、しげ、さんっ……!」

甘えてはいけないと思っていた。
赦されざるをことをした自分には、太陽の下はもう歩けないと、覚悟していた。
でも、彼女はそんなちっぽけなプライドさえも、やすやすと、飛び越えてくる。

あなたは自分を月だと云った。
でも、あなたはそうじゃない。

ああ、そうだ。
省6
14: 2017/02/12(日)22:40 ID:??? AAS
そこは、晴れているのに、雨だった。
さゆみと里保が流した透明な雫は、まるで水たまりを作らんばかりに溢れていく。

自ら光を放つことはなく、太陽に照らされて輝く「月」。
昼間にはその姿を消し、空に溶けている陰の存在。
いつだって主役にはなれないけれど、月は主役の太陽のために輝きたいと願う。

そんなふたつの「月」が静かに出逢い、そしてひとつの「光」となって空に昇る。
秘められた天体観測で見つけられた、安っぽい「奇蹟」。

「りほりほっ……おかえりっ……!」

さゆみと里保は、漸く、此処で出逢った。
もう二度と、ひとつの月には戻らないように、お互いがお互いを強く求めながら、想い人の名を呼んだ。
省6
15: 2017/02/12(日)22:41 ID:??? AAS
カウンターには新垣里沙が突っ伏し、その横に寄り添うように生田衣梨奈が寝ている。
幹事としてよくがんばったと思うが、最後に気が抜けてしまうのが彼女らしい。
その横では、腕を組んで静かに目を閉じる光井愛佳がいる。
普段はしっかり者だが、今日は主役ということもあり、いつも以上に呑まされていた。

ソファーには、道重さゆみと鞘師里保が頭を寄せて眠りこけていた。
先ほど聖がブランケットをかけてやったが、一向に起きる気配はない。

数時間前、約1年ぶりに姿を見せた里保は、さゆみに促されながら絵里の前に跪いた。
それが正しいやり方かどうかは分からないが、彼女なりの精一杯が、そんな姿だったのだと思う。
絵里はひぐひぐと泣きながら、里保を強く抱きしめた。
まさかそうされるとは思っていなかったのか、里保は切れ長の瞳をこれでもかと見開き、口を鯉のようにパクパクさせた。
省6
16: 2017/02/12(日)22:42 ID:??? AAS
まるで学生の宴会風景のようだ。
各々が雑魚寝する光景は、明け方のバーに珍しくはないが、この人数で寝落ちするのはいかがなものだろう。

「みんな仕事大丈夫かなぁ?」
「始発が動くまで後30分くらいだし、もうちょっとだけ寝かせてあげるんだろうね」

聖はくすくす笑いながら、今日の売上を記録する。「赤だよぉー。えりぽんにまた出世払いしてもらわなきゃ」と口を尖らせる。
香音はあくびをかみ殺しながら、「私仮眠するから」と宣言だけをしておいた。みぅきも寝るーと聞こえてきたが、とりあえず無視しておく。

「今日は良い日だねぇ」

誰にともなく、問わず語りのように漏らした聖の声に、やはり応えることはしなかった。
だけど、思わずそうだねと頷きたくなるような、そんな夜だった。もう、朝だけど。
香音は厨房の奥にある事務所のソファーに座り、ブランケットを上半身に纏い、横になった。後ろから聖が入ってくる気配がする。
省4
17: 2017/02/12(日)22:43 ID:??? AAS
もうすぐ始発が動き出す時間だ。まだ余裕はあると安堵し、ぐっと伸びをする。
バーでは、各々が眠りこけていて、みんな仕事大丈夫かいなと苦笑する。

隣では、相変わらず絵里が眠っていた。
寝顔すらもかわいいなと惚気たくなる。
絵里の前髪を遊びながら、性急に言った彼女の言葉を思い出す。

―――「行って…!」

絵里のその声に、何かあったのだろうとは思ったが、すぐには「どうしたと?」とは聞けなかった。
彼女は何度か深呼吸をし、気持ちを整えてから、ゆっくりと呟いた。

―――「感じたの……優しい、赤色を」
省3
18: 2017/02/12(日)22:43 ID:??? AAS
そんな彼女を、絵里は赦した。
「カンパニュラの君」がくれた誠意に応えたかったのかもしれないし、そもそも最初から、里保を赦さない選択はなかったのかもしれない。
たとえ叔父と繋がっていたとしても、里保から感じていた「赤」は、決して敵意ではなかったのだから。
銃口を向けられたれいなですら、里保への嫌悪感はなかった。
葛藤が垣間見えたからか、それとも彼女が、さゆみの信じたその人だからかは、うまく説明できない。
里保ははじめから、赦されていたのだと思う。
この仕事を引き受けても、誰かを傷つけ、がむしゃらにもがいて護ろうとした、その瞬間から。

里保とさゆみは、ソファーで寄り添うように眠っていた。
ブランケットの下では手を繋いでいるかもしれないが、もう確かめる術はないし、確かめる必要もない。
あのふたりは、漸くこれから始まるのだろう。
省10
19: 2017/02/12(日)22:44 ID:??? AAS
「おはよ、れーな」

その目はしっかりと、れいなを捉える。

明日になったらすぐに見えるようになるなんて幻想でしかない。
1週間後にすべてを把握するなんて、きっとムリな願いだ。
絵里の目はまだ弱視のままだし、ずっとこのままかもしれない。
里保の髪だって、ゆっくり伸ばしてはいるらしいが、もうあの頃のようにロングにはしないかもしれない。

今ある真実は、絵里の世界に、れいなが存在していること。
里保がまた、さゆみの居る世界に戻ってこれたこと。

今日明日で、光射す世界に辿り着けるわけがない。
省4
20: 2017/02/12(日)22:45 ID:??? AAS
触れるだけの口付けにも満足したのか、絵里は猫のように目を細める。
また寝てしまいそうな顔を見ながら、このままタクシーを呼ぼうかと考える。

―――ありがとうれーな。絵里を光射す世界へ戻してくれて。

きっと、光とは希望のこと。
そしてそれは、果てなくつづく、この明日への一歩。

世界に簡単に光りは射さない。
それでも、生きていく。

―――ありがとう絵里。れなと出逢ってくれて。
省4
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