[過去ログ] 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?351 (1002レス)
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551(3): 2018/08/14(火)04:18 ID:P5sZQMBj0(1/5) AAS
これは俺が21の頃、都内の某繁華街でホストをやっていた頃の話。
誰もが一度は聞いたことのあるような街だけど、見た目も、そして中身も汚ねえ街だった。
店の人間も、俺も、そして客も、見え透いた嘘の中にある欲望はただひとつ。
そう、金だ。
オーナーから店長に圧がかかり、店長から俺らに圧がかかる。
そして、最終的にしわ寄せがくるのはいつも女の子。
ホストに来る客っていうのは2種類いて、営業と分かっていて疑似恋愛を楽しむ客と、そうとは気付かず本気にしてしまう客だ。
ほとんどが後者だろう。
好みの顔から口説かれたら無理もないのかもしれない。
そして、遊びと割り切れない後者の子達は身体を売っていることが多い。
省4
552(2): 2018/08/14(火)04:23 ID:P5sZQMBj0(2/5) AAS
その日、店はAM1時で閉店した。
ちょうど風営法が厳しくなった頃で、この時間以降に店に客がいるのがバレると1発で営業停止になる。
他のグループ店で営業停止になった店があり、店長もこのへんは特に厳しかった。
どこの店もそうだったと思う。
閉店してからは、自宅が徒歩圏内の人は帰宅、電車組は店内で始発待機といったところだ。
俺はいつもご飯を食べて、営業メールをしながら始発を待っていた。
AM3時頃、タバコを切らした俺は下のコンビニに買いに行こうとしたんだ。
その頃には酔っ払って騒いでた連中も帰り、電車組はほぼ仮眠、必要以上の照明は落とされ、店内は少し不気味な雰囲気だったのを今でも覚えてる。
うちの店は9階建のビルの7階に入っていた。
繁華街によくある構図で、敷地は狭いが縦に広いタイプ。
省11
553(2): 2018/08/14(火)04:24 ID:P5sZQMBj0(3/5) AAS
俺は動けなかった。
自動で扉が閉まろうとしたその時、彼女は裸足のまま乗ってきた。
俺は操作パネルの前にいて、彼女は俺の左後ろにいる。
何階ですか?
後ろも見ずに震えた声で聞いた。
返事はなかった。
その時に今いる場所が4階だということに気付いた。
冷や汗なのか、脂汗なのか、わからないけど止まらなかった。
どう考えてもこの状況はおかしかった。
気付いてしまった。
省6
554(2): 2018/08/14(火)04:25 ID:P5sZQMBj0(4/5) AAS
7階までの数分、いや数十秒がとてつもなくとてつもなく長く感じた。
…チーン。着いた。
足が動かない。怖くて。
自動で閉まろうとするドアを手で止めて、なんとか降りた。
すぐ右に店のドアがある。
やっぱり怖いもの見たさってあるのかな。
それともこのドアの中に人がいるって安心感からかわからないけど、ちらっとエレベーターの中を見てしまったんだ。
省12
555(6): 2018/08/14(火)04:26 ID:P5sZQMBj0(5/5) AAS
扉を開けて止め具のようなものを探している時に、キィーというような音が聞こえた。
車の急ブレーキ音のような音。
でもおかしい。
急ブレーキはこんな長く続かない…。
だんだん大きくなる音。
うっかり扉から外に顔を出した俺が見たものは紛れもなく、彼女が真っ逆さまに落ちていくところだった。
ハッキリと見た。
目を見開いて笑っているあの顔。
今でも夢に見るあの顔だ。
俺はその時、人生で初めて腰を抜かした。
省10
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