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592: 2019/09/30(月)06:24 AAS
MVの中でAKB48の歴史を振り返りつつ、17歳の矢作萌夏をセンターに置くことで
驚くほど若返っている印象を受けるのが、AKB48の「サステナブル」です。

2019年9月30日付のオリコン週間シングルランキングで、AKB48の「サステナブル」は、初週138万枚を売り上げて1位を獲得しました。
AKB48が初週で100万枚を超えるのはいつまで続くのだろうと思いもしますが、総選挙がなくても100万枚を超え続けています。

MVを見ると、制服を着たメンバーが緑の中を自転車で走ったり、ソフトクリームを食べたりしていて、
思わず「普通のアイドルみたいだ」と感じてしまったのですが、いや日本で一番売れているAKB48こそ
「普通のアイドル」であるはずです。思わずそうした感想を抱くほど、原点回帰という印象を受けます。

一方で、MVにはAKB48のさまざまな過去の楽曲が登場します。
2006年の「会いたかった」、2009年の「言い訳Maybe」、2013年の「恋するフォーチュンクッキー」、2018年の「Teacher Teacher」と「センチメンタルトレイン」。

メンバーが母校を訪れるシーンが、最後に実は2028年だと明かされるなど、22年分もの時間軸がMVに存在しています。
今回、これらのCDの初動売り上げを、オリコンの有料会員制サイトですべて調べてみました。

2006年の「会いたかった」は初週1万7千枚。2009年の「言い訳Maybe」は初週9万枚。
この時代の数字を見ると、「そのぐらいだったの?」という驚きすら覚えます。とはいえ、今では1万枚程度でもCDを売ることは大変なのですが。

2013年の「恋するフォーチュンクッキー」になると、初週133万枚。2018年の「Teacher Teacher」は初週166万枚、「センチメンタルトレイン」は初週144万枚。

初週で100万枚を初めて超えたのは、実は2011年の「Everyday、カチューシャ」で、
このときは初週133枚を記録しています。今年の夏フェスで聴いてもテンションが上がる一曲でした。

「会いたかった」と「Teacher Teacher」を比べてみると、同じグループで枚数が100倍程度違うわけです。
では、「サステナブル」の楽曲はどうなのか? 作詞は秋元康、作編曲は井上ヨシマサというAKB48最初期から続くコンビによる作品です。

イントロ3秒で響きだす生のブラスセクションとコーラス(このコーラスには井上ヨシマサも参加)。
これは紛れもなく48系のサウンドプロダクションで、ひとつの様式美のように変わりません。

Aメロのコーラスの入れ方はほぼオールディーズですが、これもAKB48の楽曲群に見られてきたテイストです。
シンセドラムっぽい音の打ち込みも、かなり意図的なものでしょう。最後の歌詞である〈これからも ずっと〉のうち、
〈ずっと〉はほぼコーラスによるものだという点にも、コーラスが前面に出るという様式美を感じました。

そして、メロディーラインの明朗さ、覚えやすさ。これを「中庸」と呼ぶことはたやすいですが、そうそう真似しがたい職人技であることも事実です。
前述した「Everyday、カチューシャ」も井上ヨシマサ作品ですが、Dメロのカタルシスは今もなお健在です。

「サステナブル」のMVを見ていると、IZ*ONEに参加する宮脇咲良、矢吹奈子、
本田仁美がフロントにいて海外進出を強く意識していた「NO WAY MAN」の緊張感は何だったのだろうとも感じます。

まだ去年のことなのに。その辺をあっさり置いていく「サステナブル」の潔さにもうなりました。

「サステナブル」とは、持続可能性を意味します。未来のために、見る人それぞれの胸の中の
「AKB48」を呼び起こす作業をしているのが「サステナブル」という作品だとも言えるでしょう。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、
ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。
近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。
外部リンク[html]:realsound.jp
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