[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6498【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (316レス)
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59: (スププ Sdaf-PVnu) 2016/11/28(月)17:23 d AAS
 
×××ゲーム!【リヴァエレ】
  
by コヤマ

プロローグ

「ようこそお越しくださいました。リヴァイ・アッカーマン様、エレン・イェーガー様」

 恭しく頭を垂れる男の、なんと胡散臭いことか。
 後ろに立つエレンも不信感を露わに、執事のような男を睨んでいる。
 兵士ではあるが、まだ子どもと言っても差し支えない少年だ。
 リヴァイの言いつけを守り、離れず一定の距離を保って背後に控えている。
 エレンはいろいろと目立ち過ぎる。
 器量が整っていることもあるが、巨人化出来る少年として有名なのだ。
 出来ることならば、トラブルは避けたい。
 市街地での巨人化など、以ての外だ。
 万が一の事態が起これば、人類最強と名高いリヴァイがエレンを殺すことになるだろう……というのは表向きの理由である。
 リヴァイはとても巧妙に、周りに悟られないように、エレンを大事にしていた。
 エレンもまた、ずっと憧れていた人物への想いが恋愛感情へ移り変わることに、時間はかからなかった。
 リヴァイとエレン、上官と部下、人類最強と危険因子……二人は恋人同士である。

「さぁ、どうぞ中へ」

 不気味な笑顔を貼り付けた執事は、馬鹿がつくほど大きい館の中へと案内する。
 ここは首都ミットラスの一画に大きな屋敷を構える貴族の家である。
 贅沢の限りを尽くした館に、エレンは見るからに辟易していた。
 リヴァイも胸糞悪い気持ちを露わに、小さく舌打ちをした。
 広すぎて少しだけ寒い館の中は、変な香の匂いがする。
 趣味が悪すぎる。

「……兵長」
「分かっていると思うが……貴族の機嫌を損ねるなよ」
「それはもちろん承知しています……でも、この屋敷、なんか変じゃないですか?」

 声を潜めて会話を交わす。
 立体機動装置の装着は許されなかったが、いつも通りの兵団服だ。
 背中には自由の翼を背負っている。
 何か有事があれば、すぐさま行動に移せる準備はできている。
 しかし、それも市街地での話だ。
 今のような貴族の屋敷の中での戦闘など、もちろん許されるはずもない。

「空気が淀んでいます」

 エレンは気丈にしているが、不安なのだろう。
 目線は先程からあちこち泳いでいる。
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