[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (651レス)
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512: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:12 d AAS
「卑屈になるな。……それでいい。お前はこの力だって利用して目的を果たすんだろうが」
「はい……兵長」

 エレンの声は、震えてはいなかっただろうか。
リヴァイは、わかってくれている。
エレンが巨人を憎んでいることも、そのためにはこの身体だって化物としてだって闘う意思があることも。
 エレンは、誰よりも強い目的意識を持っている。エレンが優れているのは頭脳でも戦闘能力でも、何でもない。
 目標に向けて、目的に向けて、一心に努力を続けることのできる意思の強さだ。
 その目的を手にするまで決して足を止めない、止めることは許さない。
そんな、強さがある。そして、そのエネルギーは周りまでも巻き込んで、影響する。
 ――それでも、エレンはまだ十五だった。リヴァイの半分も生きていない子供=B
 大人しく子供でいられる時間は疾うに過ぎ去ってしまい、大人と対応に渡り合うために一人前になることが必要だった。
幼さは、敵だった。
エレンは早く大人になるため、人一倍努力を重ねてきた。
 大人として認められる兵士になるため、三年間厳しい訓練にも耐えてきた。
 それなのに、今こうしてぎゅっとエレンを抱きしめてくれている腕にすがりたくなってしまう。
 リヴァイの腕の力強さに、幼心が揺さぶられる。
兵団服を脱いだエレンは心まで無防備だ。
 大切な人を失ったあの時から、エレンの幼い心は止まっている。
 情操教育のすべてはあの瞬間途切れた。
いつもは兵士という強靭なコートを着ているけれど、裸になってしまえば幼い心が剥き出しで、頼りない。
 本心が――見え隠れする。
 本当は、誰かに甘えたかったのかもしれない、だなんて。
 幼い頃憧れた翼に、大人の腕に、泣きたくなる。
 ぽんぽん、とあやすように背中を撫でられ、甘いキスをされ、エレンはついにリヴァイの身体に手を伸ばした。
 リヴァイが早く縛らないからいけないのだと。
 リヴァイは、拒まない。

つづきは最彼で!(笑)
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