[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (651レス)
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501: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)12:09 d AAS
「あ? 何だって?」
リヴァイは思い切り眉をしかめ、机越しに真面目な顔をしているエルヴィンを見据えた。
リヴァイが低い声で不機嫌を隠しもせずにいるのに、エルヴィンはいつものことだとさらりと受け流すだけだ。
「聞こえていただろう。エレンを縛る練習をしておけ」
どうやらリヴァイの聞き間違いではなかったらしい。
リヴァイは音を立てて机に手を着くと、エルヴィンとの距離を詰めた。
「なぜ。縄でぐるぐる巻きにでもしろっていうのか?」
「そうは言っていない。ただ、手錠がいつでもあるとは限らない。それに手錠だけでは心もとない。全身を芸術的に拘束しろと、上からの指示だ」
芸術的に、の言葉でエレンを拘束することの意図を把握し、思わず舌打ちをしてしまう。
リヴァイの気持ちを知っていながらなんと残酷な命令だろう。
もっとも、リヴァイは己の感情で動くような愚かな男ではない。
命じられたならば、命じられただけの働きをする。
「チッ……貴族の豚共がまた妙な知恵を付けたな。巨人化したら俺がすぐに削げるとわかっているだろうに」
「巨人を見たことがない方々には、いくらか刺激が必要なんだろう」
「……壁の外には刺激しかないっていうのに、気楽なもんだ」
皮肉に皮肉を重ね、リヴァイはエルヴィンを見下ろす。
エルヴィンは静かに視線を返すだけだ。リヴァイは声を潜めた。
リヴァイと共に本部から戻って来たものの、リヴァイはエレンに地下室――つまりはエレンに与えられた部屋――の掃除を命じ、一人執務室に籠ってしまっている。
リヴァイが地下室に訪れるまで掃除を続けるよう言いつけられているが、エレンが掃除を始めてからそれなりに時間が経った。
毎日の掃除終了の時間を大きく過ぎても、リヴァイが地下室を訪れる気配はない。
おかげでエレンは先輩兵士から様子を見に来られる度に「もう掃除はいいんじゃないの?」と休憩を提案され、苦笑いして首を横に振るばかりだ。
洗いたてのシーツもベッドの上でぴんと皺ひとつなく伸ばされ、いよいよすることがなくなってくる。
一体どうしてリヴァイはわざわざ部屋の掃除を命じたのだろうか。
毎日の掃除よりも入念に、という意味だとはわかっていても、エレンを含め新兵はそう荷物が多くない。
特に巨人という脅威に最前線で刃を握る調査兵団は。
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