[過去ログ] 興行収入を見守るスレ5656 (1002レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
801: 田中将大(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:48 ID:8qrRT5uv0(19/38) AAS
オレは翼竜型ハンターの攻撃を避けるのも忘れて呆気に取られ、言葉も出ない。
 こ、こいつ、女だったのか。男かと思ってた。
 オレは眉根を寄せて首を傾げる。この女、王都のルエラ姫じゃねぇか。
 確か、こいつの姉貴が行方不明で王都で騒いでたな。
 その時、ルエラ姫が右手に持っていた魔法杖を天に突き上げ、ルエラ姫は天を仰ぐ。
「シルバーレイン!」
 ルエラ姫が呪文を詠唱すると急に辺りの雲が曇り、雷が轟いて突然剣の雨が降り始める。

「なんだ?」
 オレは間抜けな声を出して空を仰ぎ、慌てて額の前を手で遮る。
 ルエラ姫の無茶ぶりに苛立ち、拳を振り上げる。
省19
802: 金本知憲(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:49 ID:8qrRT5uv0(20/38) AAS
ルエラ姫はオレを指さして、魔法杖を脇に挟んで髪を掻き上げた。
「あんたの助けなんかいらないからね! 行くよ、ネロ!」
 ルエラ姫は片手で竜の背中を叩く。
 竜は「クエックエッ~」と鳴いて飛び去った。

 オレは呆然と小さくなるルエラ姫の背中を見送る。
 おいおい、あの女も竜にネロって名前付けてるのか。
 あいつ、ミサと似てるな。性格といい。

 フィーネが翼竜型ハンターの攻撃を避けながら、オレに振り向く。
「どうするんですの?」
 オレは拳を握り締める。
省12
803
(1): (茸) (スップ Sd33-50rQ [49.96.238.192]) 2022/09/10(土)02:49 ID:6VoEj5Jid(2/2) AAS
この熊本県=歌舞伎熊本=野球あらし?
804: (熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:49 ID:8qrRT5uv0(21/38) AAS
未完
805
(1): (茸) (スププ Sd33-DBL4 [49.97.46.253]) 2022/09/10(土)02:50 ID:RE655Oxpd(1) AAS
>>546
男は別に孤立してねーよ。後ろの席に友達いたし
二人の関係が始まるきっかけは女の一方的では無く男が傘貸したのと偶々トンネルで秘密を共有したからだ
806: 柳田悠岐(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:53 ID:8qrRT5uv0(22/38) AAS
異世界アルガスタ~異世界ユニフォンへ
第一話:攫われた王女ルエラ姫
真夜中。
 ルエラ姫の寝室のバルコニーで、オラとルエラ姫は手を繋いで満月を見上げていた。

 隣のルエラ姫は、黒いリボンカチューシャをつけ、胸までの金髪ストレートヘアで、寝間着姿のサンダルだった。
 ルエラ姫が髪を掻き上げる。

 オラはルエラ姫のボディガードなので、アルガスタ親衛隊の軍服を着ている。
 帽子を被り、マントを羽織り、防弾チョッキを着て、革手袋を嵌め、革靴を履いているので、さすがに窮屈だ。未だに軍服は着慣れない。
 ルエラ姫のボディガードは特別な任務なので、王家の紋章が記された腕章をつけている。
 肩掛けの鞘と、腰にホルスターを巻いて、オートマチック銃で武装している。
省16
807: 衣笠祥雄(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:53 ID:8qrRT5uv0(23/38) AAS
オラはルエラ姫から手を離す。

「ルエラ姫、今日は綺麗なお月さまじゃのう。昨日は、お月さまが雲で隠れとったわい。今日は満月じゃ。狼男が襲ってくるかもしれんで」
 オラは頭の後ろで手を組んで、満月を見上げて感嘆した。
 満月から眠気が発せられ、オラは欠伸が出る。

 しっかし、なんじゃ。
 こげに武装せんでもいいじゃろうに。
 動きにくくてしょうがないわい。
 それにじゃ。アルガスタは平和なんじゃぞ?
 今日は百年に一度の紅月じゃと、ルエラ姫が言っておったの。
 そげに警戒する必要もないじゃろ。どうせ何も起こらんわい。
省10
808: 王貞治(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:56 ID:8qrRT5uv0(24/38) AAS
「仕事じゃろが。お前のボディガードじゃけんのう。給金が高くてええわい」
 オラは勝ち誇ったように、腕を組んで嫌味な顔をルエラ姫に向けた。
 ルエラ姫に歯を見せて笑う。

「せっかく、ロマンチックなムードだったのに。カイトのせいで雰囲気ぶち壊しよ! せっかくカイトに告白しようと思ったのに。なによっ」
 ルエラ姫は頬を膨らませ、頬を紅く染めて、腕を組んでそっぽを向いた。

「大丈夫じゃ。オラが、ルエラ姫を守るけえ。安心せえ。剣の腕は、隊長のお墨付きじゃけえ」
 オラはルエラ姫の肩に手を置いて微笑んだ。

「カ、カイト……うん、ありがと。あたし、初めてカイトに会った時から、ずっとカイトのことが好きだった。だから、あたしのボディガード解雇しようと思ったけど、今ので撤回するっ。ありがたく思いなさいよ?」
 ルエラ姫が恥ずかしそうに俯いて、オラに想いを告げた。
 ルエラ姫が自分の肩に置かれたオラの手の甲に、自分の手を重ねる。
省9
809: 長嶋茂雄(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:57 ID:8qrRT5uv0(25/38) AAS
ルエラ姫は否定するように、額に手を当てて首を横に振る。
「嘘よ、絶対嘘。ああ、もう! あたしの告白を返せー! カイトのばかやろー!」
 悲鳴を上げて頭を掻きむしり、想いが爆発して中段蹴りが飛び出した。

 オラの脇腹にルエラ姫の中段蹴りが思いっきり入る。

「うっ」
 オラは痛みで思わず声が漏れて後退る。
 怒りが込み上げ、拳を振り上げる。

「や、やりおったな。オラの天生牙てんせいがで、ルエラ姫の髪を切ってやろうか? ちょうどええわい、ルエラ姫の髪を天生牙で切りたかったんじゃ」
 オラは肩掛けの鞘から天生牙を抜くと、天生牙を振り回した。

 天生牙は、ルエラ姫のボディガードになった時に、ルエラ姫から祝いで貰った剣じゃ。
省9
810: (茸) (スッップ Sd33-DdAt [49.98.148.238]) 2022/09/10(土)02:57 ID:LMlbYcSsd(11/11) AAS
>>805
孤立してるってのはヒロインのことを指してるんじゃないか
811: 西口文也(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:58 ID:8qrRT5uv0(26/38) AAS
大鷲のおでこにはごっついゴーグルが装着してあり、大鷲の腰にホルスターが巻かれ、二丁のオートマチック銃が挿してある。

「くえっ、くえっ~」
 大鷲は大きな翼を広げた。
 大鷲の大きな羽が、バルコニーに落ちる。

「なんだよなんだよ。ぶちゅっとキスしろよ。なんなら、押し倒してもいいんだぜ? くえっ、くえっ~」
 手摺にとまった大鷲は急に人語を喋り出した。
 可笑しいという様にオラとルエラ姫を指さして、お腹を抱えて笑っている。

 オラは天生牙の刃先を、人語を喋る大鷲に向ける。

「お前、何もんじゃ?」
 オラはルエラ姫と手を繋いで、大鷲を睨み据える。
省13
812: 岩瀬仁紀(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)02:59 ID:8qrRT5uv0(27/38) AAS
オラとルエラ姫は、喋る大鷲を黙ったまま見送る。
 オラとルエラ姫は、大鷲が飛び去った空を見上げていた。
 ルエラ姫がため息を零して、オラの肩に顎を載せる。

「なんだったのよ。あの鷲。あいつのせいで興ざめよ。せっかくいい雰囲気だったのに。あ~あ、キスでもすればよかったなぁ」
 ルエラ姫がオラから離れて肩を落とし、ぶつぶつ文句を言いながら、バルコニーの手摺に両手で頬杖を突く。
 ルエラ姫はつまらなそうに、両手で頬杖を突いたまま満月を見上げている。

 オラは、ルエラ姫がキスしようとしていたことに驚き、一瞬動きが止まる。

「まあまあ、ルエラ。って、キスしようとしてたんか!? ほんまか!? それは、その、心の準備がいるけえ。なんじゃ、その……」
 オラは照れたように頭の後ろを掻いて咳払いし、恥ずかしそうにルエラ姫をちらちらと見た。

 ルエラ姫は手摺に両手で頬杖を突いたまま、満月を見上げてため息を零した。
省7
813: 山本昌(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)03:01 ID:8qrRT5uv0(28/38) AAS
「なによっ!」
 ルエラ姫がオラに振り返って、牙をむき出す。
 オラに掴みかかろうとしたとき。

 ルエラ姫の寝室の扉が静かにノックされた。

「ルエラ姫、入っていいかな?」

 扉越しに響く、よく通る低い男の声だった。

 ルエラ姫がオラに襲い掛かるポーズのまま立ち止った。
省13
814: 松井秀喜(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)03:01 ID:8qrRT5uv0(29/38) AAS
「心配しすぎじゃろ。ルエラ姫は、オラが守るけえ。行ってくるで」
 オラはルエラ姫の額にキスをして、ルエラ姫の身体からそっと離れた。
 オラはルエラ姫に背中を向けて、手を上げて振った。

「絶対よ? 何があっても、あたしを守って……カイトは、あたしのボディガードなんだから……」

 オラの背中越しに、ルエラ姫の悲しい声が突き刺さる。
 また、ルエラ姫の寝室の扉がノックがされる。
 オラは、ルエラ姫の寝室の扉を静かに開けた。

「こんばんは。ルエラ姫はボクが攫うよ。ボディーガードくん」

 少女の凛とした声。
 少女は灰色のツインテール、右眼には精巧な眼帯をしている。
省12
815: 和田一浩(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)03:03 ID:8qrRT5uv0(30/38) AAS
防弾チョッキ、弾が貫通しおった。
 あの銃、特殊な銃じゃわい。

 少女がルエラ姫の寝室に足を踏み入れるのが見える。
 少女は真っ直ぐルエラ姫に向かって歩く。
 少女がオラに不敵に笑って、オラの横を通り過ぎる。

「お邪魔するよ。キミは痺れてしばらく動けないよ、ボディーガードくん。さあ、ルエラ姫。ボクと来てもらおう。抵抗するなら、話は変わってくる。どうする?」
 少女の冷たい声が聞こえる。

 オラは痺れる身体をやっと動かしてうつ伏せになり、少しずつ匍匐ほふく前進しながらルエラ姫を見る。

 ルエラ姫は見知らぬ人間を見て、バルコニーで尻餅を突いて後退りしている。
 ルエラ姫の右足のサンダルが脱げているのが見える。
省7
816: 上原浩治(光) (アウアウウー Sa9d-yILz [106.130.72.50]) 2022/09/10(土)03:04 ID:8ho8j4Cua(1/3) AAS
「そうだね、ジェイ。今宵は、魔王復活の第一段階だ。魔物たちも紅月で不死身になる。余興を楽しませてもらうよ」
 少女が言い終わった後、少女は掌を広げた。
 少女の掌の上に載った小さな銀色の球。
 少女は掌を翻し、小さな銀色の球を床に落とした。
 床に落ちた銀色の球は閃光の後、煙が噴出された。

 け、煙玉か。
 オラは咳き込んだ。
 オラは煙の中で、怒鳴っているルエラ姫に手を伸ばす。

「放せっ! 魔王の生贄なんてごめんよ! カイトー! 絶対助けに来て! じゃないと、呪ってやるからねっ!」
 煙が充満する中。
省16
817: 松坂大輔(光) (アウアウウー Sa9d-yILz [106.130.72.50]) 2022/09/10(土)03:04 ID:8ho8j4Cua(2/3) AAS
オラはよろめきながら、ルエラ姫の寝室の扉を出た。
 床にオラの血が滴る。
 ルエラ姫の寝室を出た傍の壁に凭れ、左右を見る。
 ルエラ姫の姿が見当たらない。
 どこじゃ、ルエラ姫。今、行くで。

 その時、廊下の柱時計が午前0時を知らせる鐘が鳴る。
 窓ガラス越しに月を見上げる。
 さっきまで青白かった月がみるみる紅く染まっていく。

「これが……ルエラ姫が言っておった、百年に一度の紅月か。二人で見たかったのう。それにしても、不気味な月じゃわい」
 オラは窓ガラス越しに、紅月を見上げて鼻で笑う。
省9
818: 松中信彦(光) (アウアウウー Sa9d-yILz [106.130.72.50]) 2022/09/10(土)03:05 ID:8ho8j4Cua(3/3) AAS
天生牙一振りで、魔物の身体が一つの光の玉となって弾け飛んだ。
 これが、天生牙の本当の力なんか?
 天生牙の刀身が青白く光っている。
 魔物を倒す度に、傷が癒えるような気がする。

 オラは次々に魔法陣から現れる低級魔物を斬り倒しながら、廊下を駆けた。
 お腹の傷を押さえながら。意識が遠のいて倒れながらも。

 その時、窓ガラスから、火矢が窓ガラスを突き破り、火矢が壁に突き刺さる。
 魔王軍の奴ら、城を燃やす気か。

 オラは煙臭い廊下を口許を手で覆いながら進み、階段をよろけながら下りる。
 階段の踊り場で、階段を上がってくるジンと出くわした。
省7
819: 福本豊(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)03:07 ID:8qrRT5uv0(31/38) AAS
「廊下でルエラ姫が倒れてたんだ。他の兵士にルエラ姫を預けようにも、他の兵士が見当たらなくてな。恐らく魔物にやられたんだろ」
 ジンはルエラ姫を担ぎなおす。

 なんか変じゃのう。オラはまた首を傾げる。
 ルエラ姫は、あの女に攫われたはず。
 大事な生贄を、廊下に置き去りにするもんなんじゃろか?
 いや、それはないじゃろ。

 それに、こいつから殺気を感じるで。
 こいつ、オラの知っとるジンじゃない。
 誰かがジンに化けとるな。オラを油断させるために。

「カイト、こいつは偽物のジンよ!」
省11
820: 立浪和義(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) 2022/09/10(土)03:08 ID:8qrRT5uv0(32/38) AAS
「天生牙か。面白いものを見せてもらったよ、ボディガードくん。余興はここまでにしよう。キミはここで死んでもらうよ」
 アスカは床に落ちた天生牙を拾うと一振りした。
 アスカは不敵に笑い、オラの胸に天生牙を突き刺し、天生牙を引き抜いた。
 アスカは天生牙の刀身についた血を眺めて、天生牙を投げ捨てた。

「カイト!? あんた、カイトになにしたのよ! 放しなさいよ!」
 ルエラ姫はオラに振り向くが、状況を呑み込めず、必死に抵抗している。

 オラはよろめいて、階段の踊り場の壁まで後退る。

「急所外しちゃったか。まあいいや。さて、ルエラ姫には絶望してもらおうかな。ボディーガードくんの最期を見届けなくちゃ」
 アスカが閃いたように指を弾いて鳴らし、アスカはホルスターからオートマチック銃を抜いて、オラに不敵に笑った。
 アスカはオラに銃口を向け、オートマチック銃は高い機械音を鳴らす。
省3
1-
あと 182 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.013s