[過去ログ] 【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (368レス)
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(1): ◆ejIZLl01yY 2017/01/07(土)19:43 ID:sAdh7jqa(1) AAS
(この人用途が分からない他人の装備は全部鈍器扱いしてる・・・?)
20: 2017/01/07(土)22:44 ID:rCRuv5O1(1) AAS
>>19
黙ってろ
21: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)21:27 ID:+bm/sbWr(1/7) AAS
>「いえいえ、こちら側が勝手に視察を行っただけですから、私についてはお構いなく。
ギルドでは有名ですよっ! 特にマスターの部屋なんかにはティターニア様の……あっ」

世の中には部屋中に好きな吟遊詩人の肖像画を貼る人種も存在するがその類だろうか、と思うティターニア。
少し気にはなるも、うっかり口を滑らせたようだったので詮索はしないことにした。

>「ああ、俺としても歓迎だ。魔術も武器も使える奴ってのは貴重だからな」

おおかた意図は伝わったようで、ジャンもミライユの同行を承諾した、その時だった。

>「どーもこんにちわ!お話中にすみませんが今、洞窟の話をしてましたよね!」
省17
22: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)21:31 ID:+bm/sbWr(2/7) AAS
閑話休題――ラテと名乗った少女は、自分の目的地もテッラ洞窟だと言って、同行を申し出てきた。
只でさえかなり怪しい人物の同行を承諾した直後であり、ついでではないが心理的ハードルが下がっている。
その上密やかに行使されたヒュミントの効果もあり、ジャンがかなり承諾の方向に傾いている。
増してや――本人に自覚は無いが端から見ていればもうお気づきであろう。
ティターニアは可哀そうな子どもや危なっかしいドジっ娘や健気に頑張る若者には滅法弱い。

「我はティターニア。以後よろしく頼む」

ティターニアはラテの作戦の前にあっさり陥落した。効果はてきめんだ。

>「ティターニア、レンジャーってのは一人いるだけで安定するもんだ。
 魔術に頼った偵察が罠を見抜けずに踏み抜いた、なんて例はたくさんあるんだぜ」

「うむ、高度な魔術罠を見破れる魔術師が超単純な物理罠を見抜けるとは限らぬからな。
省24
23: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)21:36 ID:+bm/sbWr(3/7) AAS
「ほほう、ミライユ殿はたくましい男性が好みか。
ああ、念のため申し添えると我とジャン殿は別に恋人関係というわけではないゆえ遠慮しなくても良いぞ」

学園のある種のサークルが作る自主制作の薄めの冊子の中ではそのようなジャンルも確立されているが
実際にはそのようなカップルが成立するのは非常に稀と思われる。
ただでさえエルフが他の種族とカップルになるのは珍しいというのもあるが、それに加えて。
これまで旅をしてきてなんとなく分かったのだが、どうやらエルフとオークでは美的感覚が決定的に違うようだ。
エルフが一般的に美しいとされるのは人間から見た時の話であり、そういう美的感覚を持つ人間が比較的多いからに過ぎない。

>「ちなみにうちのマスターはここまで太くないですが、
力はもう、すっごいんです! この前の暴動のときもすごい活躍をして、五十人斬り?をやっても、全く動じてませんでした。その晩マスターは……」

話を聞いていると、どうやらミライユは冒険者ギルドのマスターなる人物に心酔していることが分かってきた。
省8
24: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)21:42 ID:+bm/sbWr(4/7) AAS
さて、取ってある部屋は4人部屋であった。
特にミライユには警戒は必要になるが、いい方向に考えれば話すことで人となりを見極める良い機会でもある。
本当なら学園に寄って挨拶がてら報告もしたいところだが、後をつけられでもして今の時点で核心に気付かれてもよろしくない。
いつのも伝書フクロウ便でまあいいか――ということで、そのまま泊まることにした。
とはいえ、寝るにはまだ早い。
皆がひと段落ついた頃、ティターニアは自分のベッドのふちに腰かけ、学者の間で一般的に知られている知識の範囲で話し始めた。
一応ミライユからインタビューを受けるという名目になっているのと、こちらもミライユ達の反応を見るのも兼ねて、だ。

「我の専門は考古学でな、と一言でいってもまあ節操のないもので世界の謎を解き明かす学問、とでも言おうかな。
この世界と魔力や魔術は切り離せぬものであるゆえ魔術学園でも研究対象となっておるわけだ」

「我々の業界で今アツい話題と言ったら当然古竜の復活――
省15
25: ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)22:25 ID:+bm/sbWr(5/7) AAS
【一応テンプレ】

名前: ティターニア・グリム・ドリームフォレスト(普段は名字は非公開)
年齢: 少なくとも三ケタ突入 外見は若いが醸し出すオーラから年齢不詳な印象も受ける
性別: 女
身長: 170
体重: 52
スリーサイズ: 全体的に細身(エルフの標準的な体型)
種族: エルフ
職業: 考古学者/魔術師
性格: 学者らしく思慮深くもあるが本質的には大物か馬鹿か紙一重
省19
26: ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)22:26 ID:+bm/sbWr(6/7) AAS
【ついでにラテ殿のも】

名前:ラテ・ハムステル
年齢:18
性別:女
身長:153cm
体重:54kg
スリーサイズ:わりと健康的
種族:人間
職業:トレジャーハンター兼行商人
性格:リアリストになりたいなぁと常日頃から思ってるお人好し
省20
27: ◆KxUvKv40Yc 2017/01/08(日)22:27 ID:+bm/sbWr(7/7) AAS
『未鑑定投射武器【不銘】』
町に持ち帰って色々調べても未鑑定なままの武器。弓のような銃のようなパチンコのような?
間近で見ても輪郭がはっきり捉えられない。少なくとも私にはわかんない
でも未鑑定って事はつまり色んな可能性を秘めてるって事で、この武器はなんでも投射出来る
ちょっとお高い鑑定士に頼めばハッキリしそうだけど、鑑定が難しいって事は最悪とんでもなく呪われてるって事
呪われてるかどうかも未確定のままにしときたいからこのままでいーや

『呪われた予言の石版』
宝箱に『此処に古の預言者ナビィの遺した滅びを封じる。無知である事は、未知である事。その未来決して知るべからず』
とか書かれてた。知るべからずなら残さなきゃいいじゃんと思ったんだけど、この石版割れないの。なんで知ってるって?落っことしたから
ともあれこの石版は凄く頑丈なので、私は刻まれた文字に留め具を合成して盾にリメイクしました
省11
28
(1): ミライユ ◆6Nqsyb3PfY 2017/01/09(月)01:52 ID:TGmddEgC(1/5) AAS
(……ん? あれは……)

先ほど別れたはずの1188番のラテ・ハムステルの気配がミライユの横にスライドし、
一瞬でティターニアの正面へと移動する。
ミライユはそれを目線だけで追っていった。

(へぇ……あの女、なかなかの使い手じゃないですか)

>「なので……もし良ければ私もそちらのパーティに混ぜてもらえませんか?」
「あ、もしお宝があっても、それはそっちの取り分で構いません!
 私一人じゃそもそも深い所まで行けないだろうし、
 強くなった魔物の素材も結構な価値が出そうですしね」
 
省28
29: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY 2017/01/09(月)02:56 ID:TGmddEgC(2/5) AAS
>「このジャン殿は気は優しくて力持ちを地で行くとてもいい奴でな――
我は一応研究費を貰える身ゆえジャン殿には臨時助手ということで護衛をしてもらっておる。
……といっても上司部下といった堅苦しい関係ではない」
「ほほう、ミライユ殿はたくましい男性が好みか。
ああ、念のため申し添えると我とジャン殿は別に恋人関係というわけではないゆえ遠慮しなくても良いぞ」

「勿論、たくましい男性が好みです! ただ、私は、先約がありますので、別にお付き合いしたいとかでは……
お二人ともやっぱり付き合うならたくましい男性が良いですよね、ね!?」

ティターニアとラテの両方の顔を見合わせながら、ジャンに笑顔を返す。
ジャンが食事をしにくそうにしているので、腕から手を離した。

(なるほど、良いことを聞きました。つまり、ティターニアの彼氏でもなければ、
省24
30: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY 2017/01/09(月)02:57 ID:TGmddEgC(3/5) AAS
「あぁー、重い重い! こうやって武装を取るとスッキリしますね!」

チラリ、とジャンの方を見て、目を合わせる。折角の機会なのだ。さらにティターニアの方を見て、
右隣のラテにも見せびらかす。スタイルなら勝ってはいるだろう。スタイルなら。

>「我の専門は考古学でな、と一言でいってもまあ節操のないもので世界の謎を解き明かす学問、とでも言おうかな。
この世界と魔力や魔術は切り離せぬものであるゆえ魔術学園でも研究対象となっておるわけだ」

ティターニアが眠るにはまだ早いとばかりに薀蓄を垂れ流しはじめる。
ミライユはそれを聞き流しつつ、下着の上から直接スカートを履き、ローブを着る。こうなると今までのミライユとは印象もだいぶ違う。
外に出ればあっという間に男達に襲われるだろう。

>「我々の業界で今アツい話題と言ったら当然古竜の復活――
そなた達は竜の『指環』、というのを聞いたことがあるか?
省27
31: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY 2017/01/09(月)02:58 ID:TGmddEgC(4/5) AAS
「指環……ですか。フリーの頃に聞いたことがあります。ワクワクしますね。
お手伝いします! ご一緒に気合、入れて、探しましょう!」

勿論嘘だ。指環などを見つけたら……

(殺してでも、奪い取らなくてはなりませんね……!)

ミライユの心は先ほどのミスと指環の話で少々、動揺していたが、
止めどなく続けられる薀蓄に、少しずつ心が安らいでいくのだった。

>「そうそう、古代都市といえば明日行くテッラ洞窟、地底都市への入り口があるとかいう都市伝説が学園生徒達の間でまことしやかに囁かれておるぞ。
といっても普段はしょっちゅう学園の生徒たちが探検にいっておるのだ、もしもそんなものがあったらとっくに見つかっておるだろうがな!」
省20
32: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY 2017/01/09(月)09:41 ID:TGmddEgC(5/5) AAS
【用語のミスがありましたので訂正を。】

>>28 上から目線も様になっている。→上目遣いも様になっている。
33: ◆ejIZLl01yY 2017/01/10(火)19:25 ID:sFDXsjz1(1/5) AAS
>「ティターニア、レンジャーってのは一人いるだけで安定するもんだ。
 魔術に頼った偵察が罠を見抜けずに踏み抜いた、なんて例はたくさんあるんだぜ」

>「うむ、高度な魔術罠を見破れる魔術師が超単純な物理罠を見抜けるとは限らぬからな。
  頼りにしておるぞ、ラテ殿」

「やった!ありがとうございます!まっかせといて下さい!」

やったー!自分の実力が認められるって嬉しいよね!
いやー洞窟探索に向けて心強い仲間が出来たなぁ。
……い、いや、この二人とミライユさんに近づいた理由も忘れてませんけどね?

別に嬉しくてつい素が出たとかじゃないし。これもヒュミントだし。
ティターニアさんの手を取ってぴょんぴょん飛び跳ねちゃったのもヒュミントの一環だし。
省33
34: ◆ejIZLl01yY 2017/01/10(火)19:25 ID:sFDXsjz1(2/5) AAS
……あ、この猛火牛のフィレ肉のグリルめちゃくちゃおいしい!
猛火牛ってのはその名の通り、とんでもない勢いの炎を吐いたり、炎を纏っての突進をかましてくるモンスター。
その火力の秘密は体中に溜め込んだ燃料……つまり脂なのだ。

だから猛火牛のお肉ってすんごいおいしいの。
口の中でとろけるって表現はこの牛の為にあると言ってもいい。
仕留めた剣を思わず舐めたくなるなんて噂まで聞くけど、これは確かに舐めちゃうかもしれない!

でも猛火牛は戦闘態勢に入ると体内の脂を放火用の臓器や角などに移動させちゃう。
そうなるともうお肉もパサパサ。
まぁそれはそれで戦士系の人達が肉体作りに重宝してるんだけど。

とにかく、猛火牛をおいしいままで仕留めるには熟練の技が必要なのです。
省28
35: ◆ejIZLl01yY 2017/01/10(火)19:26 ID:sFDXsjz1(3/5) AAS
そんな訳でお部屋へ。なんかもうドアの時点でそこらの安宿とは違う。
蹴れば破れるような薄板じゃなくて、重厚そうな……これはフェアリーズベッドかな。

めちゃくちゃ硬い上に強靭、しかも磨くとすごくきれいな艶が出る木なんだけど、
妖精の寝床って呼ばれるだけあってあんまり背が大きくならないんだよね。
木一本からこのドア一枚削り出してるレベルなんじゃないかな。
このドアのお値段だけで、私が普段泊まるような宿屋なら二週間くらい泊まれちゃうかも。

そんな事を考えてると、ドアの解錠音が聞こえた。
ジャンさんの小脇ごしに、部屋の中を覗き見た感想は……

……めちゃくちゃ広い!それに綺麗だ!いい匂いもする!
照明も天井に散りばめた魔導クリスタルを介した光魔法で目に優しい明るさ!
省31
36: ◆ejIZLl01yY 2017/01/10(火)19:26 ID:sFDXsjz1(4/5) AAS
>「古竜には四星竜という手下がおってそれらを全て倒さぬと親玉にたどり着けぬ、とかな。
  自主制作の冊子で”奴は我ら四星竜の中では最弱……!”とか言わせてみたりの」

そうして語られた古竜と指環の伝説は、私も聞いた事がある。
普通に有名な話ってだけじゃなくて、トレジャーハンターは知っているのです。
それらは決して、根も葉もないおとぎ話なんかじゃないって。

何の理由もなく、きっかけもなく、伝説は生まれたりしない。
作り話だったとしても、何かしらの原型やモチーフが存在する筈。
だから私達はそのおとぎ話を調べて、調べて、調べ上げる。
例えそのおとぎ話が作り話だったとしても……その原点には、もしかしたらお宝が眠っているかもしれないからだ。

……って感じの事を喋りたい!
省33
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(1): ◆ejIZLl01yY 2017/01/10(火)19:35 ID:sFDXsjz1(5/5) AAS
「……それじゃトレジャーハンターらしく、私も指環のお話を」

ちょっとさっき書いた事の焼き直しになっちゃうんだけどね!許してね!

「知ってましたか?古竜と指環の伝説って、地方によって少しずつ形が違うんですよ。
 例えば帝国の方では、指環は最後火山に投げ入れられ、ベヒモスに委ねられておしまい。
 って話が広く伝わってますが、実はそれ以外にも口承として色んな話が残ってるんです」

昔調べた事を振り返るように冒険の書をぱらぱら捲りつつ、私は喋り出す。

「指環は奪い合いの末、滅びた古代都市と共に海の底に沈んだとか。
 指環を巡る争いに嘆いた大地の神が体を震わせ、それが大地震となって地面を割り、指環を手にした勝者をも飲み込んだとか。
 指環の力は一つの都を滅ぼすどころか、灰燼に還してしまい、その跡地は今では大砂漠になっているとか。
 指環は人の世には過ぎた力だと、時の聖女が神の落とした雷に指環を結んで、天に召し上げられた勇者へ返したとか……
省32
38: ジャン ◆9FLiL83HWU 2017/01/11(水)22:32 ID:HSn1eE9u(1/3) AAS
ジャンにとって人生で最も気まずい晩餐が続く中、ティターニアがジャンのことを話題に出した。
早く食事を終わらせるために黙々とうつむいて食べていたジャンにとっては後ろから味方に斬られたようなもので、
冷や汗がじっとりと背中を伝うのをジャンは感じていた。

>「勿論、たくましい男性が好みです! ただ、私は、先約がありますので、別にお付き合いしたいとかでは……
お二人ともやっぱり付き合うならたくましい男性が良いですよね、ね!?」

>「まぁ、弱いよりは強い方がいいですよね。こんな稼業ですし」

>「それにジャンさんは心根も優しそうです。強さよりも、私はそっちのが好印象だし大事かなぁ。
 どんなに強くたって、性根がねじ曲がってたらただの超嫌なヤツですもん。
 ……パーティ、入れて下さって本当にありがとうございます。私、明日はばっちし頑張りますから!」

他の二人まで話題に乗ってきた。冒険者として10年ほど経験を積んでいるジャンは恋愛経験がないわけではなかったが、
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