[過去ログ]
【伝奇】東京ブリーチャーズ【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (285レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
258
:
多甫 祈
◆MJjxToab/g
2017/02/13(月)23:42
ID:lXVFlz2X(3/4)
AA×
[
240
|
320
|480|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
258: 多甫 祈 ◆MJjxToab/g [sage] 2017/02/13(月) 23:42:14.70 ID:lXVFlz2X そこまで考えた所で、思い至る。違和感があることに。 そこから、『自分が相手をするべきはゴホウではなくハッカイの方である』、という答えに祈は行き着く。 祈が知る限り、ノエルは弱い妖怪ではない。 尾弐のような剛力やタフネスを備えたバリバリの戦闘系妖怪ではないにせよ、 先日の八尺様戦では、尾弐が駆け付けるまでの間、 八尺様の音を追い越すほどの猛攻をほぼ一人で凌ぎきったその技の冴えや戦闘勘、実力は疑いようがない。 また今日に至っては強大な呪いの塊であるコトリバコ達を全て凍てつかせ、 僅かな間とは言えその動きを奪ったほどに強大な妖力をも備えている。 そんな男が、逃げ回るに終始している。それが違和感の元だった。 思えば今日のノエルは張り切り過ぎではなかっただろうか。 氷による遠距離支援攻撃に始まり、仲間へ自身の力を分け与えて武器を強化。 更に橘音を庇う為であろう、二刀を構えて前線へ躍り出て見せた。 そしてコトリバコ8体を凍結させ足止めした後は、祈が要請したことでハッカイへ止めを刺そうとも試みている。 まさに八面六臂の活躍だ。しかもそれらは短時間で行われている。 力を使い過ぎれば当然、枯れる。 止めを刺し損なったのも、力を短時間で使い過ぎて妖力切れが近い故に起こった、事故のような出来事かもしれない。 そうだとすれば、ノエルが逃げ回るのに終始しているのも頷ける話だ。 先程はぎりぎりハッカイの突撃から身を躱していたが、 ノエルならばわざわざ躱さなくとも、巨大な氷の壁の一つや二つ造りだせそうなものだ。 それも、突撃を仕掛けるコトリバコに対し凸型に、ナイフのような鋭い形状の壁を造りだしてしまえば コトリバコの突撃の勢いを利用して真っ二つに出来そうなものだと言うのに、それすらできていない。 尾弐という強力な前衛を失い、力を回復させる暇もないのかもしれなかった。 無論、単に彼の美的センスが本当にコトリバコの赤ん坊のビジュアルを拒否しているために、 生理的嫌悪のみで、考えもなく逃げ回ってしまっているだけなのかもしれず、 そう考えるとやはりゴホウへの警戒を優先した方がいいのでは、という思いも湧くのだが、 八尺様との戦いの最中で、気を失ったようにぼんやりし始めたノエルの姿が祈の頭にちらついて離れない。 ああなられたら、困る。 「世話焼けるよなぁ、もう!」 祈はぼやきながらまたしても駆けて、数瞬の後にそこそこ離れているノエルの元へと辿り着く。 辿り着くまでの間に、右腕が千切れ飛んだ悲しみや怒りを叫びながら、 残る手足は左腕のみとなったハッカイが器用に起き上がろうとしているのが視界の端に入っている。 このまま起き上がりノエルを視界に収めれば、ハッカイはまたノエルを追うだろう。 そう思った祈は、ノエルの体をふわりと、あくまでも優しく蹴り上げた。 そして精肉店のオーニング(テントとも。店の前に付いているビニール製の屋根のようなもの)の上に着地させる。 「御幸はそこからテキトーに援護とか、姿が見えないゴホウでも探したりしてて!」 その位置ならば周りをよく見渡せるはずであるし、安易にコトリバコの標的にもならないだろう。 力を回復させながら、姿の見えぬゴホウを警戒することも可能であろうし、 手近な場所にはしごもある。いざとなれば飛び降りることのできない高さではない。 加えてそこは、それぞれ仲間が戦っている位置の中間程に位置しているから、行こうと思えば誰の援護にも行けることだろう。 そう祈は咄嗟に考えたのであった。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1480066401/258
そこまで考えた所で思い至る違和感があることに そこから自分が相手をするべきはゴホウではなくハッカイの方であるという答えに祈は行き着く 祈が知る限りノエルは弱い妖怪ではない 尾弐のような剛力やタフネスを備えたバリバリの戦闘系妖怪ではないにせよ 先日の八尺様戦では尾弐が駆け付けるまでの間 八尺様の音を追い越すほどの猛攻をほぼ一人で凌ぎきったその技の冴えや戦闘勘実力は疑いようがない また今日に至っては強大な呪いの塊であるコトリバコ達を全て凍てつかせ 僅かな間とは言えその動きを奪ったほどに強大な妖力をも備えている そんな男が逃げ回るに終始しているそれが違和感の元だった 思えば今日のノエルは張り切り過ぎではなかっただろうか 氷による遠距離支援攻撃に始まり仲間へ自身の力を分け与えて武器を強化 更に橘音を庇う為であろう二刀を構えて前線へ躍り出て見せた そしてコトリバコ体を凍結させ足止めした後は祈が要請したことでハッカイへ止めを刺そうとも試みている まさに八面六の活躍だしかもそれらは短時間で行われている 力を使い過ぎれば当然枯れる 止めを刺し損なったのも力を短時間で使い過ぎて妖力切れが近い故に起こった事故のような出来事かもしれない そうだとすればノエルが逃げ回るのに終始しているのもける話だ 先程はぎりぎりハッカイの突撃から身をしていたが ノエルならばわざわざさなくとも巨大な氷の壁の一つや二つ造りだせそうなものだ それも突撃を仕掛けるコトリバコに対し凸型にナイフのような鋭い形状の壁を造りだしてしまえば コトリバコの突撃の勢いを利用して真っ二つに出来そうなものだと言うのにそれすらできていない 尾弐という強力な前衛を失い力を回復させる暇もないのかもしれなかった 無論単に彼の美的センスが本当にコトリバコの赤ん坊のビジュアルを拒否しているために 生理的嫌悪のみで考えもなく逃げ回ってしまっているだけなのかもしれず そう考えるとやはりゴホウへの警戒を優先した方がいいのではという思いも湧くのだが 八尺様との戦いの最中で気を失ったようにぼんやりし始めたノエルの姿が祈の頭にちらついて離れない ああなられたら困る 世話焼けるよなぁもう! 祈はぼやきながらまたしても駆けて数瞬の後にそこそこ離れているノエルの元へと辿り着く 辿り着くまでの間に右腕が千切れ飛んだ悲しみや怒りを叫びながら 残る手足は左腕のみとなったハッカイが器用に起き上がろうとしているのが視界の端に入っている このまま起き上がりノエルを視界に収めればハッカイはまたノエルを追うだろう そう思った祈はノエルの体をふわりとあくまでも優しく蹴り上げた そして精肉店のオーニングテントとも店の前に付いているビニール製の屋根のようなものの上に着地させる 御幸はそこからテキトーに援護とか姿が見えないゴホウでも探したりしてて! その位置ならば周りをよく見渡せるはずであるし安易にコトリバコの標的にもならないだろう 力を回復させながら姿の見えぬゴホウを警戒することも可能であろうし 手近な場所にはしごもあるいざとなれば飛び降りることのできない高さではない 加えてそこはそれぞれ仲間が戦っている位置の中間程に位置しているから行こうと思えば誰の援護にも行けることだろう そう祈はに考えたのであった
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 27 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.106s