【三題使って】 三題噺その4 【なんでも創作】 (196レス)
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(1): 2012/08/21(火)22:23 ID:UYwdNwrK(1/2) AAS
三つのお題をすべて使って創作するスレです。

創作ならなんでも可。
折を見て新しいお題を出し合います。
過去のお題の投下もどうぞ。

お題の提出は一人一題まで。早い者勝ちです。
お題クレクレ以外はsage推奨です。

初代スレ 三題噺
2chスレ:mitemite
前スレ 【三題使って】 三題噺その3 【なんでも創作】
2chスレ:mitemite
2: 2012/08/21(火)22:24 ID:UYwdNwrK(2/2) AAS
前スレはdateおちです。
3: 2012/08/22(水)00:23 ID:q7ae1wDp(1) AAS
あらー乙
4: 2012/08/22(水)14:41 ID:dxJ4FYbw(1) AAS
スレ立て乙です。
では早速お題「復活」。
5: 2012/08/22(水)19:59 ID:hZ/dlOWz(1) AAS
お題(その2)「チーズトースト」
6: 2012/08/23(木)17:44 ID:ZI7S003/(1) AAS
もう1個だれかお題くれ
7: 2012/08/23(木)18:55 ID:KlV023gF(1) AAS
くるま
8: くるま・チーズトースト・復活 2012/08/27(月)23:50 ID:7/2Maax1(1/3) AAS
高鳴る胸を抑えながら、私はさっきまで使っていた工具を仕舞い、長い眠りについていた相棒を起こすべくシャッターを開ける。

ヤンチャだった頃にブイブイ乗り回していたが、家庭を持ってからというもの、色々な事情があって泣く泣くシャッターに眠らせるしか無くなった―――――――相棒。
真っ赤な塗装に美しい曲線が目を引くスポーツカー、ディーンを私は今日、復活させる。思い返せば、とし子に散々売れ売れと言われてたなぁ……。
だが今日の日まで耐えに耐えてきて良かった。仕事が落ち着いてきてそれなりの役職に就けたし、子供もグレる事無く真っ直ぐに育てる事が出来た。
ようやく、とし子からも諦めというか乗ってもいいわよ的なお許しを貰えたし、今日はもうバリバリ乗り回すぞ!

「パパー!」

お、隆か。どうした?

「凄いカッコいい車だね! 僕も乗って良い?」
省13
9: 2012/08/27(月)23:51 ID:7/2Maax1(2/3) AAS
私は頭を抱えて自宅のソファーに座っている。
あまりにも興奮しすぎて、ディーンを飛び出させた時に後ろから自動車が来てるとは気付かなかった。
幸い、その後ろから突っ込んできた(と言っても私のミスなのだが)自動車はそれほどスピードを出していなかった為、私と隆に怪我はなかった。
無かったが、ディーンの後方部分は大きく凹んでおり、修理費が洒落になっていない。おまけにぶつかってしまった相手との諸々もある。

とし子は只でさえ隆の教育費が大変なのに! と久方ぶりに本気で怒っており、もうしばらくディーンには会えそうにない。
どうしてこうなった。一体私が何を……いや、何をというより、完全に私のミスなのがどうしようもない。

「パパ……」

隆……。

「車、大変だったね」
「ごめんな、隆。私は危うくお前を大変な目に遭わせるところだった。いや、遭わせてしまった……すまない」
省12
10: 2012/08/27(月)23:59 ID:7/2Maax1(3/3) AAS
投下終わりました
色んな意味ですみません
11: 2012/08/28(火)00:18 ID:+i1KNZg7(1) AAS
乙です!
たしかにクルマのボンネットで目玉焼きを焼いてみたいと思ったことはあるww
「チーズトースト」の処理は上手いと思いました。GJ!

ただ、細かいことなのですけど
お題を“そのままのかたちで”織り込んでも良かったのでは? 
このお話なら、セリフにも違和感無く織り込めると思いました

まあでも、そこは柔軟で良いのかも。
また投下して下さい!
12: ◆fYyeotwGiw 2012/08/28(火)22:36 ID:83G4CGqe(1/4) AAS
 審判の日は近いということだ。

 その日時については諸説あるが、遅くともあと半年以内、一部の司祭によると今日の午後12時37分21秒に主は光臨するらしい。
おれは車内のデジタル時計に目をやった。その時刻まではあと10分ほどだ。
1ヶ月前からも1週間前からも1日前からも1時間前からも、そんな予兆はまったく感じられない。
大地震が起こるとか、巨大なハリケーンが吹き荒れるとか、空から魚が降ってくるとか、レミングスが異常な大移動をするとか、
ましてや死者が次々と蘇るとかそういったことはまったくない。だからおそらく今日ではないのだろう。

 主がどのようにして現世に降り立つのかについても、喧々諤々な議論が交わされている。
最もポピュラーなのはミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いたフレスコ画のような光臨である。
蒼穹の空に稲妻が走り、主は眩き光輪から雲に乗って現れ、人々を裁くわけだ。多くの人々がこの場面を夢に見たらしい。
また場景は違えど、似たように主の光臨を夢に見た者は多数いる。方舟に乗って大海からやってくる夢、
省9
13: ◆fYyeotwGiw 2012/08/28(火)22:39 ID:83G4CGqe(2/4) AAS
 あるいは、神には神の定めた法があるのかもしれない。おれは知らぬ間にその法を破ったのだろうか。
おれと同じように夢を見なかった人々は、なにか重大な罪を犯した?

 おれは首をふった。知らぬ法のことなど考えても詮無いことだ。いずれにせよ、おれが天国にいくか地獄で焼かれるかはその日になればわかる。

 天国と地獄。

 啓示の日からこの存在を強く意識するようになった者は多い。やはり皆天国へ行きたいのか、慈善活動を行う人々が急増しているらしい。
それに反比例して、犯罪件数は激減している。教会には連日、懺悔に訪れる人々で鈴なりの行列が出来ている。

 しかしおれにはどうも、あの世の実在というものが信じられなかった。人は死ねば焼かれて灰になり土に返るだけだ。
死は人が死体になること以上の意味はもたない。いつごろからか、おれはずっとそう考えてきた。
これは今でも変わらない、もしおれも啓示を受けていれば考えを変えただろうか? 
本当に主が現れておれを裁くとき、おれは天国にも地獄にもいかないのではないだろうか。
省23
14: ◆fYyeotwGiw 2012/08/28(火)22:42 ID:83G4CGqe(3/4) AAS
 白熱の輝きの中でおれは悟った。
 やはり今が最後の審判の時なのだ。
 そしておれは裁かれる側なのではなく、裁く側なのだと。
 啓示をうけなかったおれの様な人間は、主が叩くガベルとして選ばれたのだ。おそらく世界各地で同じようなことが起こっているのだろう。

 おれが道を歩むとあらゆる物、人が炎を吹き上げた。しかし例外があった。
数人ばかり、何事もなくただおれに対して平伏し、祈りを捧げている者がいる。おそらく彼らは天国へゆく人間なのだろう。
彼らのゆらぎが天へと昇っていくのを感じる。ということは焼かれている者たちは地獄へいくわけだ。
そうなると地獄へ行く人間の方が大多数ではないか。彼らがどんな罪を犯したのかは知らないが、神の法は容赦がないらしい。

 道に向こうに、別の発光体が見えた。こちらに向かってきている。おれと同じく白光しており、どんな人物なのか姿形は不鮮明だ。
おれとの距離がだんだんと縮まる。やはり向こうの光を浴びたものは燃え盛っている。あと数メートル。向こうもおれには気がついているはずだ。
省18
15: 2012/08/28(火)22:43 ID:83G4CGqe(4/4) AAS
おわりです。
お題書き忘れたけど「復活」「チーズトースト」「くるま」です。「くるま」は「車」になってますが勘弁してね
16: 2012/08/29(水)00:35 ID:k2qmL7Yh(1) AAS
面白いgj
17: 2012/08/29(水)20:47 ID:2bsYlAnX(1) AAS
まさかこのお題でこんな話がくるとは
うまい具合に予想が裏切られて面白かった
GJ
18: (代行)くるま・チーズトースト・復活 2012/09/01(土)00:00 ID:zIe/mzA2(1) AAS
 榴弾に吹き飛ばされて、私の左脚は血煙の向こうに消えた。超長距離から飛来した7.62mm
弾は一瞬のすれ違いで右の視力を奪っていった。その日から私は傷痍軍人としての生き方を、
得た。
 後悔はない。戦況が最悪の峠を越える夜を生き延び、そして勝ったのだ。侵略の暴威はもう、
この国を侵すことはない。
 車椅子で故郷を目指す。唯一の肉親である祖父の眠る地へ。
 山羊を飼っていた。平凡で、緩やかな日々が私を形作った。祖父は全てに於いて私の師だっ
た。読み書きから天候の機微、人との接し方まで、人生に必要なことは皆、彼から学んだ。
 祖父は傭兵だった。精強を誇る国の輸出品として各地を転戦し、心に傷を負って帰還した。
山里に篭り、人を避け、折れた心を一人で繕っていた。
省13
19: ◆H5DWLDeOc2 2012/09/06(木)01:36 ID:3+liUvca(1/4) AAS
思ったより長くなったうえに全然まとまらなかったけど、とりあえず
20: ◆H5DWLDeOc2 2012/09/06(木)01:38 ID:3+liUvca(2/4) AAS
「よくぞここまで辿り着いた……若き勇者よ……」
 しゃがれた声で荘厳な台詞を言い放った主は、その口元に深く刻まれた皺を大儀そうにつり上げて笑みを作った。
 どす黒い闇を携えた眼光、己が強大さを天空に指し示すようかのように鋭くとがった耳、ちぢれて長く伸びた銀髪、
その手に備えた凶悪極まりない鉤爪、涎を滴らせた無数の歯が嫌らしくぬめって光る。
 この世界を地獄の底へ突き落さんと企んだ魔王は、その邪悪さを微塵も隠さずに眼前の勇者をしかと見据えた。
 邪悪の権化そのものである魔王に立ち向かう勇者は、剣を握る手にいっそうの力を込め、勇敢な眼差しでもって
魔王の視線に受け応える。
「我が父によって一度は冥府へと屠ったその身、いかにして復活を遂げたかは知らぬが、二度目はないぞ! 魔王!」
「ククク……強がりを吐きおる……威勢がいいのは結構なことだが、ここにくるまででもはや精根尽き果てた、といった
 様子のようだがな、その出で立ちを見ると……なあ、勇者よ……?」
省10
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