【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2 (216レス)
上下前次1-新
1(1): 2010/08/18(水)00:04 ID:7+C9yWu8(1) AAS
眠っている未完成作品、適当にかいてみた殴りがき、自主的に没にした作品
ここに投下して成仏させてあげませんか
絵でも文でもなんでも何でもかまいません
前スレ
2chスレ:mitemite
2: 2010/08/18(水)00:11 ID:FCJxm80v(1) AAS
>>1乙!
3: 2010/08/18(水)22:10 ID:fkI7sIEM(1) AAS
こんなところがあったとは・・・
今描いてる創作がどうにもならなくなったときは、お世話になろうと思います。
4: 2010/08/18(水)22:17 ID:XrTfrKvb(1) AAS
ほっしゅっしゅ
自分もそのうちにお世話になります
5: 1/3 2010/08/19(木)00:33 ID:5lPDTJB3(1/3) AAS
いつもは静かなマンションの一室。
それが三毛猫の皮を被った、小さな竜巻によって一気にうるさくなってしまった。
「ハルコ、皿」
「うーごーけーまーせーん〜」
「じゃあグラタンは無し。そうだ、カップ麺にしよう。お前が嫌いな味噌味の
カップ麺だ」
「あああん、ごめんなさいごめんなさい」
二人掛けのソファでだらりと横になっていたハルコが、カップ麺という味気ない言葉に
よって飛び起きる。
ハルコのグラタン発言が現実になってしまい、淺川は帰宅してからも忙しなく動く
省20
6: 2/3 2010/08/19(木)00:34 ID:5lPDTJB3(2/3) AAS
「良いじゃない、今日くらい!どうせトランジットの部屋で飲むんだから。
どこにも出かけません!部屋から出ません!だからー…ね」
「半月前、まったく同じこと言って俺の部屋で飲んだよな?そんであっさり部屋から出て
慌てて追いかけて行ったら路上でドーベルマンの男とちゅっちゅしてたよな?
そんな奴をどう信用しろってんだ。世話かけさせんのもいい加減にしろよ」
「…ごめんなさい」
急にしおらしくなる。きっと他の男性はこの上目遣いとしょんぼりにやられるのでしょうね。
でも俺は違います。だってこの三毛猫、あっという間に態度が戻るんですから。
淺川がため息を吐き、ハルコの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。それに対しハルコが笑顔を
見せるが、その数秒後。彼女の顔から笑顔が消えることとなる。
省15
7: 3/3 2010/08/19(木)00:35 ID:5lPDTJB3(3/3) AAS
「なに」
「ねえ、どこにも出かけないから許して。私のこと見張ってて」
「…あのねえハルコ。この場に居る男が俺じゃなかったら、どうなってるかちゃんと
理解してんの?」
「ごめんなさい」
「口先ばっかり」
「ちゅうするから許してー」
「間に合ってます」
小さい子供をあやす様に、淺川が床に座りハルコの頭に手を置く。愛の無いちゅうは
省9
8: 2010/08/19(木)12:16 ID:ypXTzNvP(1) AAS
外部リンク:b2.upup.be
もうビルも後ろのワンコも描く気力ない
9: 2010/08/21(土)21:30 ID:NDhXI11u(1) AAS
保守
10: 2010/08/25(水)01:54 ID:h/pen81H(1) AAS
即死回避保守
11: 1/3 2010/09/05(日)09:00 ID:pAYFJOkM(1/3) AAS
片桐アリサという女は、とにかく頑固で薄情だった。
楽しみにしていた雑誌の発売日になったら、例え大雨だろうが風邪をひいていようが
2本の足で歩き、目的地まで向かう。
「何だか今日は嫌な予感がする」そう思った日は、例え喫茶店のバイトがあろうが
外が晴天であろうが、絶対に出歩かなかった。しかし、その予想が当たる方が
珍しいのだが。当たった場合は大抵、どうでもいいようなことしか起こらない。
トイレが詰まったとか、自転車がパンクしていたとか。
そんな彼女も、外では人懐こいし愛想が良く、誰にでも好かれるようなお姉さんだった。
でも、それは「外」だけの話。
♪
省20
12: 2/3 2010/09/05(日)09:01 ID:pAYFJOkM(2/3) AAS
それ以来、彼女は「愛想の良いアリサ」をなるべく、できるだけ、ばれないように、
演じてきたという訳だった。頑固者のアリサは、きっとこの先、それを捻じ曲げることも
ないだろう。幸い、今のところ誰にもばれていないようだ。
♪
「栄太さーん、フリーで空いてるー?」
雀壮・デリカの店内に、明るい声が響いてくる。
床を鳴らすミュールの音、煙草の煙とは不釣合いな愛嬌のある声。フリルをまとったブラウス、
短いデニムのスカート。アリサが片手をふりながら、この雀壮の社長であろう”栄太さん”に
笑顔で歩み近づく。
「やあ、アリサちゃん。残念だけど閉店間際に来られちゃ無謀ってもんだぜえ」
省19
13: 3/3 2010/09/05(日)09:02 ID:pAYFJOkM(3/3) AAS
(麻雀しにきた訳じゃない?いいえ、私は遊びに来ただけよ。そうよ。ばれてない。
でも、でも麻雀をするのは、つまらない生活を、埋めるためだけじゃないの!)
「えへへ…閉店時に来ちゃってごめんなさい。また明日来ます!その時はけーちゃんも
誘ってサンマしてね、栄太さん」
半ば椅子から飛び跳ねるように、勢いよく立ち上がり足早に立去ろうとする。
駄目だ、駄目だ駄目だ、この人と居ると怖い!どうして今まで気づかなかったの!
頭をフルにして、自己嫌悪と「無愛想なアリサ」を抑える。
店から出ようとした瞬間、急にアリサの左腕が熱を伝えた。
「お遊戯はもうやめたら?アリサちゃん。ここは幼稚園じゃないんだから」
「…な、んの」
省21
14: 2010/09/06(月)23:11 ID:MzXaI1IT(1) AAS
おお、おもしろいぞな
15(1): 2010/10/29(金)22:30 ID:sQJYqn6I(1) AAS
タバコに火をつけると麻紀子が横からそれを奪った。
裸にうすいタオルケットを巻きつけ、俺の顔に煙を吹きつけた。
「これから?」
「ああ」
「よくも懲りずにいくわね」
病院の面会時間は八時までだ。
時計を見ると短針が六と七のあいだを指している。
ベッドから抜け出し、ジーンズに足を通す。
麻紀子の部屋はベッドと食器棚、マガジンラックがあるくらいで
女性のぬくもりも愛らしさもなく、ただ蜜月に利用するためだけの
省19
16(1): 2010/11/01(月)00:49 ID:I0bvmRDK(1/3) AAS
夏も終わりが近づき、日が落ちるのも早くなった。
季節はいつも淡々とめぐり、時間が足をとめることはない。
誰しも子どもから大人へ成長して社会の歯車に
組み込まれていくものだ。
俺とて例外ではなかった。
歯車になれない者は表の世界から姿を消し、
主張すらできない人間は裏にも表にも居場所はない。
もはや生きているとはいえない、形としてのオブジェに
過ぎないのだ。
病院に着くと面会時間が終わる寸前だった。
省18
17(1): 2010/11/01(月)01:15 ID:I0bvmRDK(2/3) AAS
毎日から一日おき、二日おき、三日おき。
いまでは週に一度になった見舞いを終えて病院を去ろうとした。
「こんばんは。来てくれてたんですね」
駐車場でうしろから声をかけられてふり返った。
薄手のカーディガンにこげ茶の地味なスカート。
目もと以外はほとんど静子に似ていない根暗な少女。
あまり会いたくない人物だった。
「美穂ちゃんもお見舞いに?」
「お義兄さんが入っていくのが見えたので」
「今日はもう面会終了だよ。また今度にしたほうがいい」
省11
18(1): 2010/11/01(月)01:45 ID:I0bvmRDK(3/3) AAS
美穂も大学を卒業して就職はしていたらしい。
だが姉である静子が事故に遭ったショックで仕事が手につかず、
いまは実家で家事の手伝いをしていると聞いた。
俺より二つ下の静子よりさらに三つ下だったので、
はじめて顔を会わせたときはまだ子どもだった。
いつも静子の陰に隠れておどおどしたそぶりで様子をうかがう、
いたいけな少女だったはずの美穂もすっかり大人になっていた。
「……お義兄さんは明日も仕事ですか?」
「ああ、会社の奴隷みたいなものだから遅刻もできない」
ホテルに泊まっていくわけにもいかないと暗に断った。
省22
19(1): 2010/11/04(木)08:32 ID:xXLYx3zw(1) AAS
物事がうまく立ち行かなくなることを俗にケチがつくというらしい。
だが、俺もいい大人になったからそう思うのか、万事うまくいっている
人間などこの世に存在するのだろうか。
若くして親類縁者を亡くす人もいるだろうし、事業に失敗して
路頭に迷う人もいるだろう。愛する人に捨てられることだって
あるはずだ。
思うに、その人間が幸せか不幸せかを論じるのに客観性など
まったく必要ないのではないかとこのごろ俺はよく考える。
それは体感しなければ実感となりえず、またそれを確かめることは
当事者にしかできないからだ。
省15
20: 2010/11/06(土)10:47 ID:HEd4HuC3(1) AAS
うーん、続きがちっと気になる所だ
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