[過去ログ] 産経抄ファンクラブ第254集 (1002レス)
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(3): 2019/06/18(火)06:08 ID:c4UQ63r50(1) AAS
産経抄 6月18日

 薩摩焼の陶郷である苗代川(なえしろがわ)は、鹿児島市から車で西へ40分ほどの丘陵地帯にある。十四代沈寿官(ちん・じゅかん)さんが、いつものように仕事をしていると、お手伝いさんが飛び込んできた。

 ▼「庭に頭の毛が真っ白な変な人がいる」。司馬遼太郎さんだった。「焼酎でも飲みますか」「飲みましょう」。2人は日が暮れるまで語り合った。沈さんを主人公とする小説『故郷忘(ぼう)じがたく候(そうろう)』が雑誌に掲載されたのは、それから2カ月後である。

 ▼16世紀の末、豊臣秀吉の命により朝鮮に出兵した島津義弘は、約80人の陶工を連れ帰った。そのなかに、沈さんの先祖である初代沈当吉の姿もあった。
当吉たちが苗代川で作り始めた焼きものは、島津家の庇護(ひご)のもと薩摩焼と名付けられ評判を呼ぶ。陶工たちは望郷の思いを募らせながら、技を継承してきた。
その薩摩焼370年の歴史が、小説によって広く知られるようになった。

 ▼小説のクライマックスとなるのは、沈さんが昭和41年に初めて韓国を訪れ、ソウル大学で行った講演の模様である。日本の36年間の植民地支配についてこう語った。
「(日本の圧政は)その通りだが、それを言い過ぎることは、若い韓国にとってどうであろう。言うことはよくても言い過ぎとなると、そのときの心情は後ろ向きである」。
省2
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