[過去ログ] 産経抄ファンクラブ第250集  (1002レス)
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(3): 2019/02/05(火)06:41 ID:YElxRAWs0(1) AAS
産経抄 2月5日

 南部アフリカのアンゴラでは、1975年の独立以来、27年間も内戦が続いた末にようやく終息した。
かくも長引いたのは、政府、反政府勢力がそれぞれ、豊富な石油、ダイヤモンドの利権を押さえていたからだ。両勢力とも戦争資金に事欠かず、武器補給が途絶えることがなかった。

 ▼「資源の呪い」という言葉がある。途上国で貴重な天然資源が発見されると、かえって国民に厄災が降りかかる現象を指す。とりわけ収入の規模が大きい石油の場合、呪いはより深刻な事態を引き起こす。

 ▼そんな「石油の呪い」に苦しみ抜いているのが、世界最大級の石油埋蔵量を誇る南米ベネズエラである。
日本では野球ファンとしても知られていたチャベス前大統領は、反米姿勢を鮮明にした独裁者だった。豊富な石油収入をもとにバラマキ政策を続け、経済改革には手をつけないまま世を去った。

 ▼その路線を受け継いだマドゥロ政権は、2014年以降の原油価格の急激な下落になすすべもなく、経済は急激に悪化してきた。物価上昇はとどまるところを知らず、インフレ率は年内に1000万%に達すると予測される。

 ▼マドゥロ大統領は、中国とロシアの支援を受けて権力の維持を図ろうとしている。これに対して米国は、野党指導者を「暫定大統領」として承認した。政情は混迷を深めるばかりである。すでに300万人以上が、国外に脱出している。

 ▼『石油の呪い』という著書でそのメカニズムを解明した米国の政治学者、マイケル・L・ロス氏は、日本語版への序文に記す。
石油はベネズエラを金銭で潤しても、発展をもたらさなかった。天然資源に恵まれない日本は、教育と技術革新で繁栄をつかんだ、と。過大評価でないことを祈りたい。
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