[過去ログ] 【SSコンペ】メイ「ったく…部室の掃除も楽じゃな…ん?なんだこの変な封筒」恋「懐かしいですね…お母様の秘密のメッセージです」 (279レス)
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1: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/11(日)13:42 ID:iVlC2T1p(1/71) AAS
ラブライブ!SSコンペを開催します!
2chスレ:lovelive
↑へのエントリー作品です
スパスタ1期放送〜2期放送の間で大筋だけ考えてお蔵入りした話です
コンペのお題が「秘密」と聞いた時にこの話のことを思い出し、せっかくだからエントリーを口実にちゃんと書いてみようかなと思いました
謎解き要素あり
2期最終回あたりの時期に1期の時点のエピソードを回想している設定で書いていくつもりです
長めの話になると思います
エントリー期間内に書ききれることを目標に書いていきます
あと、私独自の解釈も入ってくるのでこの子はこんなキャラじゃないといった意見もあるかもしれません
省1
260: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:09 ID:qG1idEjH(28/46) AAS
理事長「だったら、まずはちゃんと周りを納得させるものを書きなさい!あなたもうすぐ3年生でしょ!」
音楽科モブ「わかりましたよ…」
理事長「そうだ、恋ちゃ…じゃなかった葉月さん、ちょうどいいから少し理事長室まできてもらえる?」
理事長「来年度の新入生について、話したいことがあるの」
メイ「来年度の…」
省3
261: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:14 ID:qG1idEjH(29/46) AAS
〜理事長室〜
理事長「いやー、明日渡そうと思ってたんだけどね」
理事長「生徒会長がいるなら今渡しちゃってもいいかなと」
恋「はあ…」
理事長「あ、そういえば!さっき持ってたあの封筒って」
省3
262: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:17 ID:qG1idEjH(30/46) AAS
恋「あの時は迷惑をかけたくないという気持ちが強かったのですが、今は逆の立場からも考えられるようになったと思います」
理事長「逆ね」
恋「はい、先輩という立場になってわたくしもわかりました」
恋「思いやりや意地…迷惑をかけるのをためらう理由はいくつもあるのでしょう…それは個人の流儀であり、譲れないものであり大事なもの」
恋「ですが…それはかける側の話」
省2
263: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:32 ID:qG1idEjH(31/46) AAS
理事長「最後の箱は私の時には無かったけどね」
理事長「あと、恋ちゃんたちはあれを学生時代の花が書いたと思ってたみたいだけど、実はちょっと違うのよね」
理事長「どう?衝撃の事実」
恋「えっと…大枠は当時のものの流用ですが、あの謎自体はずっと後にお母様とおばさまが作ったものですよね」
恋「当時のお母様があれを書くのは不可能でしょうから」
省1
264: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:34 ID:qG1idEjH(32/46) AAS
恋「はい…証拠もありますので」
理事長「あら、証拠って何かしら」
恋「それは…今は秘密ということにさせてください」
理事長「……そう、じゃあきかないであげましょう」
恋「はい、では失礼します」
265: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:35 ID:qG1idEjH(33/46) AAS
恋「…ふぅ」
恋「さて、わたくしももう最高学年ですか」
恋「後進の育成、卒業後の進路に向けての研鑽、そして…」
恋「前人未到のラブライブ連覇、やるべきことは多いです」
恋「まだまだ未熟なわたくしですが、つないでいきましょう」
省1
266: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:36 ID:qG1idEjH(34/46) AAS
〜エピローグ〜
理事長「秘密か…やっぱりあなたの子ね、花」
理事長「あーあ、年甲斐もなく思い出しちゃったわ」
理事長(あの頃の私はいつも焦ってた。花たちが学校のアイドルとして活躍して、私たちがそれを支えて…それでも廃校は止められなくて…)
理事長(そんなある日、花が私にあの謎ときを出した)
267: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:43 ID:qG1idEjH(35/46) AAS
※理事長の名前がわからないので名前無しセリフ=学生時代の理事長のセリフとして書いています
〜◯◯年前〜
〜神宮音楽学園・理事長室〜
「謎は解いたけど…なんのつもり?」
「『タカラハアナタデス』って…こんな紙切れ、理事長の椅子の下に貼ってさ」
花「最近、元気ないなって」
省2
268: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:46 ID:qG1idEjH(36/46) AAS
「私たちにできることなんて最初から無かった」
「全部無駄だった…花たちがアイドルはじめたのも…私たちが学校全部で花たちの応援したのも」
花「……私はそうは思わない」
花「だって、私には夢ができた…私の人生をかけて成し遂げたいものが見つかったんだ」
「夢?」
省1
269: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:49 ID:qG1idEjH(37/46) AAS
「学校を…作る?」
「なに…………ふざけてるの?」
花「私は真面目に言ってる」
「まだわからないの?」
「私も、花も、他のみんなも全力を出した!その結果がこれなんだよ!?」
省3
270: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:51 ID:qG1idEjH(38/46) AAS
花「そうだね…うん」
花「でもしょうがないよ、私…やりたいんだもん」
「……は?」
花「ここにまた学校を作って、私たちがこの学校でやったこともできたつながりも無駄じゃないんだって言いたいんだもん」
「…花のやりたいことのためにどれだけの人を巻き込んで、どれだけのことをやらないといけないか…わからないわけじゃないよね」
省2
271: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:53 ID:qG1idEjH(39/46) AAS
花「考えたよ、それでも私は今こうやってあなたに話すことを選んだ」
花「絶対にここにまた学校を作るって、そう決めた」
「どうやって?学校のみんなで手を繋いだ、先生方も大人の人も協力してくれた、それでもダメだった私たちがどうやって」
花「もっともっとたくさんの人と手を繋ぐ!ここで繋いだよりももっとたくさんの人と!」
花「この学校で、アイドルをやって、手を繋いでそれでもダメだったとしても、世界にはもっとたくさんの人がいる!」
省2
272: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)05:55 ID:qG1idEjH(40/46) AAS
花「だって私は…まだ終わらせたくない」
花「私と手が繋がった人たちと証明したい、私たちが結んだつながりは夢を叶えられるんだって」
「……あきれた」
「どんな大層な計画をしているのかと思ったら、そんなの今までやってきたことと同じじゃないの」
「ほんと、迷惑な人よあんた」
省4
273: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)06:02 ID:qG1idEjH(41/46) AAS
花「そうだね…今まで何度も迷惑かけた…」
花「でも、この手は絶対に引っ込めないよ」
花「だって!私はまずあなたと手を繋ぎたいの!私のそばでずっと手を繋ぎつづけてくれたあなたと、これからも手を繋いで夢を叶えたいの!」
「だったら…せめて胸を張ってそのくだらない夢を語ることね」
「私の隣でこれから先ずっとその夢を押し付けて、繋がりとやらを広げて行くんでしょ」
省2
274: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)06:04 ID:qG1idEjH(42/46) AAS
「だけど、私はやるからには成功したいし、私を巻き込むに足りる自信を持った人に巻き込まれたい」
「私に申し訳ないとか、そんなこと一言でも言おうもんなら花の夢には付き合わない、それでいい?」
花「それは…大丈夫」
花「私、あなたに迷惑かけるのは慣れてるから」
「慣れちゃいけないものもあるわよ…」
省2
275: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)06:06 ID:qG1idEjH(43/46) AAS
花「あ、気づいちゃった?」
花「そうなのですよ。最終的にタカラを手に入れたのは私なのです」
花「私の夢の実現にはあなたが絶対に必要だから、どうしても手に入れたかったんだ」
「ったく、なんで私なのよ?そりゃ腐れ縁でずっと一緒にいたけどさ」
「そこまで私にこだわる理由がどうもわからないというか…」
276: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)06:08 ID:qG1idEjH(44/46) AAS
花「えー、私はあなたからいっぱいもらってるんだけどな」
花「今日もものすごいものもらっちゃったし」
「何よそれ?私は花になんもあげてないわよ」
花「ま、話せたら話すからさ…今は秘密ってことにさせてよ」
…………
省1
277: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)06:12 ID:qG1idEjH(45/46) AAS
理事長「まったく、なんだかねー」
理事長「『宝はあなたたちの目の前』とか『これは宝物が私にくれた言葉』とか」
理事長「そんで『宝は理事長の足元』ときた…あたし自身も、この学校も全部まとめてってわけか、花」
理事長「ま、私も胸を張りたいから…守らせてもらうよ花の残した宝物ってやつをさ」
END
278: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)06:28 ID:qG1idEjH(46/46) AAS
これにて終了です
長々とお付き合いいただきありがとうございました
多くの作品が読まれるであろうコンペの作品としてこんな長いの書いてどうするんだという気持ちが湧いてきてますが、書ききれてよかったです
ここで一つ出題
なぜ恋は一連の暗号は花が学生時代に作ったものでないとわかったのか?
まあ、ここまで読んでくれた人ならどこにヒントがあるかは悩むまでもないと思います
一応、確定とはならないけど補完程度になる要素も作中にあります
気が向いたら挑戦してください
最後に、本来であればこの話はこうして形になることもなくひっそりと消えていくはずでした
筋書きだけはなんとなく考えたものの書き切るモチベーションが湧かず、お蔵入りになるはずでした
省2
279: (もんじゃ) 2023/06/18(日)16:08 ID:mwOrWcUX(1) AAS
乙
謎解き難しかったけど面白かったよ
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