[過去ログ] 【WHITE ALBUM2】水沢依緒 (220レス)
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181: 2013/03/20(水)22:46 ID:Abg6vteS0(4/4) AAS
<ぽーん>
今日はここまてです。お騒がせしました。
182(1): 2013/03/20(水)23:18 ID:4+32OQgd0(1) AAS
各々のキャラはつかんでて、台詞の内容は良い。
だけど、リーダーの多さがやっぱり気になっちゃう。
他の方も指摘するだろうけど。
沈黙や地の文切り替え時に、行間を空ける手もある。
やり過ぎるとこちらはレスの形だけを見る人にはウザがられるけど、SS読みには読みやすくはなるんです。
目指すところは、地の文をもっと減らして、台詞だけでキャラの表情を説明する必要の無いレベルに持って行くことでしょうか。
183: 2013/03/21(木)07:44 ID:/6jYNVVX0(1) AAS
>>182
おお、確かに3点リーダ乱用してましたね。
改行もとれてなかった。
ご指摘ありがとうございます。
会話文を続けるのはまだ自信ないですが、読者に予備知識がある程度あるというSSの特性を生かして、地の文を短くしたいですね。
184: 2013/03/22(金)02:32 ID:ShneTZsx0(1/4) AAS
ちょい遅くなった上、量も半端だけど、本日分投下します
185: 2013/03/22(金)02:33 ID:ShneTZsx0(2/4) AAS
***********数日後、東京国際空港国際線ターミナル展望デッキ
空港の展望デッキに呼び出された武也は驚いた声をあげた。
「冬馬!? その髪…」
「ああ、部長。やっと来たか。どうだ、この髪。似合うか?」
かずさは手すりから振り返った。
その髪は後ろでひとつにまとめられていた。
「…いいや。あまり似合わないな。どっちかっつーと快活な子向きの髪型だ」
「バスケとかやる子向きか?」
「な!? …依緒に何か聞いたのか?」
かずさは肩をすくめて言った。
省9
186: 2013/03/22(金)02:35 ID:ShneTZsx0(3/4) AAS
「…なぜ、俺をここに呼んだ?」
「今日は何の日だ?」
「今日? あ…」
「もう1年引きずらないよう、今日にした」
そうか、今日は…7年前、依緒が髪を切った日だ
「場所は私の趣味だ。この場所は私にとって苦い思い出の場所なんだ」
「何で?」
「春希たちと別れ、逃げはじめてしまった場所…
わたし、馬鹿だよ…5年間も春希たちに電話ひとつしなかったんだ…」
「自分が嫌われているだろう、憎まれているだろうなんて、あり得ない言い訳に逃げていた。日本に居場所なんてないって」
省5
187: 2013/03/22(金)02:36 ID:ShneTZsx0(4/4) AAS
<ぽーん>
本日分投下完了
次に依緒登場します。
188: 2013/03/23(土)03:54 ID:ujFR08vf0(1/7) AAS
夜分遅くなりましたが、本日分投下します。
189: 2013/03/23(土)03:56 ID:ujFR08vf0(2/7) AAS
と、その時
ごおぉ…
と、一陣の風が吹き、かずさの下げた髪が舞い上がった。
「おっと…」
武也が反射的に手を顔の前にあげた。
その手に髪が絡みつく。
武也は7年前のことを思い出した。
省10
190: 2013/03/23(土)03:59 ID:ujFR08vf0(3/7) AAS
はらり、はらり
一本、また一本と手から離れていく髪が、武也の抱え込んだ荷を下ろし、過去を過去のものにしていった。
最後の一本の髪が飛び立った。武也は礼を告げた。
「ありがとう。冬馬。冬馬の心遣い、涙が出るほどうれしかったよ」
かずさは武也の面差しを確かめて言った。
「いい表情になったな部長。最後に泣いたのはいつだい?」
「…泣いている子を慰めてあげられなかった時かな」
笑い声をあげながら髪を切るその子
目の端に涙が一粒浮かんでいた。
省4
191: 2013/03/23(土)04:00 ID:ujFR08vf0(4/7) AAS
ちょうど別の入口から入れ替わるように依緒が現れた。
依緒は武也の両目を見つめるやいなや、吸い込まれるようにその胸に飛び込んで行った。
そして、あの日以来言えなかった言葉…
武也が変わってしまったから
自分が変わってしまったから
ずっとずっと言えなかった言葉を口にした
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ…」
「…謝るんだったら最初からするなよ…」
武也はやさしく依緒の髪を撫でた。
その髪にひとしずく、ずっと流せなかった涙が、たった一人の女の子を慰めるために落ちた。
省3
192: 2013/03/23(土)04:02 ID:ujFR08vf0(5/7) AAS
***********
「おお〜、すごいすごい。うまくいったよ〜」
展望デッキの階下の庭園スペースの窓際からは、展望デッキの端に立っている二人がよく見える。
逆に、展望デッキから庭園スペースは光の加減でよく見えない。
ここが千晶の選んだ観客席であった。
「あはは…和泉さん。趣味よくないね…」
よくわからないまま『観客席』に案内された雪菜は苦笑しつつ言った。
省2
193: 2013/03/23(土)04:03 ID:ujFR08vf0(6/7) AAS
「春希くんは、依緒と武也くんの間に昔、何があったか知ってるの?」
「親友だからな…何も聞かなかった」
7年前のあの日春希が見たのは、河川敷で泣きながら何かを拾い集めている武也の姿だった。
近くに行って見ると、武也が拾い集めていたものは、風で飛び散った長い髪の毛だったとわかった。
だから、何も聞かなかった。
『ほら、ビニール袋使うだろ』
『暗くなってきたな。ライト持ってくるよ』
『いつまで手伝う気か、だって? お前が帰るまでに決まってる』
「かずさからも聞かれたけど、答えられたのは日付だけだった」
「だいじょうぶだいじょうぶ〜。舞台作りにはそれで十分だったし。何せ、役者がいいから」
194: 2013/03/23(土)04:04 ID:ujFR08vf0(7/7) AAS
ちょうどその時、かずさが降りて来た。
「あんなもので良かったのか? 脚本家がへぼだからよくわからなかったぞ」
何せ、かずさが千晶から受けていた指示は、
『遠まわしに慰めろ』
『風が吹いた時に下げた髪が武也にかかるようにしろ』
『武也がいい表情になったら、依緒が来ることを告げて去れ』
それだけだった。
千晶は答える代わりに窓の外を親指で指し、そして、掌を挙げた。
ぱしっ
かずさとすれ違いざまにハイタッチ
省5
195: 2013/03/23(土)04:49 ID:fPwtDvC00(1/2) AAS
かずさは窓際まで歩くと、二人を見上げた。
「何で、こんな簡単な事なのに、二人とも7年近くも立ち止まってたんだろうなぁ…」
そう言いつつ、かずさはわかっていた。
どんな簡単な事でも自分自身ではどうしてもできないことがあると。
自分が5年間も立ち止まっていたように。
携帯に電話一つできなかった。
2年前の元旦、空港で電話が一度つながらなかっただけでくじけてしまった。
ストラスブールでは雪の中、春希を追うことができたくせに
省4
196: 2013/03/23(土)04:52 ID:fPwtDvC00(2/2) AAS
<ぽーん>
依緒&武也SS終了です。
ありがとうございました。
感想お待ちしてます。
197: 2013/04/21(日)04:46 ID:QyOOfTfLO携(1) AAS
SS読んだけど過去の依緒が依緒らしくないなーって思った
198: 2013/04/21(日)17:31 ID:24ajBYfb0(1) AAS
武也と険悪化する前は違った女の子かなって妄想したので。
加筆修正版がwikiにあるのでどぞ(13〜14話)
外部リンク:w.livedoor.jp
199: 2013/07/27(土) NY:AN:NY.AN ID:lTtZdx740(1) AAS
過疎ってるなあ・・・FDはよ
200: 2013/09/19(木)11:09 ID:COnOVrG70(1) AAS
保守
依緒は雪菜かずさのうざいい友人
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