[過去ログ] 葉鍵ロワイアル3作品投稿スレ8 (496レス)
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191: 紳士な家政夫さん 2006/12/20(水)13:12 ID:nOkoc9K60(3/5) AAS
また喚き散らした後、真希は北川の居る広間へと戻っていった。
美凪も微笑みと生暖かい視線を真希の後ろ姿へと送りながら後をついていく。

「なあ真希、なんか騒がしかったけどなんかあったのか?」
「い、いや……別に何も無いわよ。ちょっと今の日本の政治情勢についての議論が白熱してただけよ」
「随分と堅苦しい事で熱くなってたんだな……」
北川の疑問を、手を振りながら何とか誤魔化す真希。
「そんな事より疲れてるでしょ?家政夫さんへのお給料代わりに肩を揉んであげるわよ」
「お、悪いな。頼むよ」

人の肩など碌に揉んだ事が無かった真希は手探り状態で、しかし優しく丁寧に北川の肩を揉み始めた。
途端に恍惚の表情を浮かべる北川。
「真希、上手いな……」
「そ、そう?なら良かったわ」
真希は北川の一言で自信を付け、そのまま肩を揉み続けた。
(この結構硬い感じは……凝ってるって言うのかしら。そういえばコイツってば何だかんだ言っても苦労してきてたわね……)

北川潤はいわゆるお人好しというヤツであった。
真希と美凪達の荷物はもっぱら彼が運んでいた。
女性の悲鳴を聞けば己の身の危険を顧みることなくすぐに助けに向かっていた。
そして―――真希が皐月に銃をつきけられた時、北川は身を挺して彼女を守ろうとしていた。
普段はふざけている事が多いが、いざという時の彼は常に紳士だった。

「真希、ありがとう。もう大丈夫だよ、そろそろ荷物の整理を始めよう。
色々考えたけどやっぱり俺達だけじゃこの情報は活かし切れない。準備して人探しに出発しようぜ」
「え?」
気付くと北川は振り向いており、その顔は真希の眼前にあった。
赤面しながら慌てて真希は後ろへと飛び退いた。
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