[過去ログ] ToHeart2 SS専用スレ 4 (717レス)
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5: 05/02/15 20:58 ID:8r/tBURk0(2/2) AAS
チラシの裏っても最近のは大体が両面印刷されてるからね〜 意味ないよ
6: 05/02/15 21:21 ID:m/UUkYAQ0(1) AAS
初芝げっと
7: 05/02/15 21:22 ID:Od9RVJsz0(1) AAS
「トゥハート」とは直接関係無いけど、
「雫」「痕」はコンシューマ移植(PS2とか)は無理だろうなぁ。
「痕」は、まぁ残酷シーンを外せば(Hシーンも)なんとかなるだろう
けど、「雫」はHシーンが物語の中で重要な鍵になってるからなぁ・・・
8: 05/02/15 21:25 ID:onlRirei0(1) AAS
突然何を言うか。
9: 05/02/15 21:58 ID:x53cUXnk0(1) AAS
>>1
乙〜
10: 05/02/15 22:42 ID:YyO+leMn0(1) AAS
>1

11: 05/02/16 02:02 ID:aArLQ8vn0(1) AAS
>>1
乙彼だぞ、うー。
12: 05/02/16 04:53 ID:wtnViMlg0(1) AAS
>>1
乙花梨
13: 05/02/16 05:03 ID:tEW1KRpE0(1) AAS
(゚∀゚)よっち!よっち!

↑がよっちスレの基本フォーマットとなりますた、多分
14
(1): 05/02/16 10:22 ID:7Wq/AHoe0(1) AAS
ギャグ編が読みたいなあ、などと
おねだりしてみるテスト
15
(1): 黒の者 [sage ] 05/02/16 13:36 ID:8pZkZG0T0(1/2) AAS
>>1
乙ぅー。
>>14s
ギャグ・・・?
私の得意分y(強制終了)
16: 05/02/16 13:54 ID:Z5+r4cZB0(1) AAS
>>15
SS書いてるわけでもねえのにコテにすんな。
せめてこのスレは名無しにしろ。
17: [sage ] 05/02/16 14:46 ID:8pZkZG0T0(2/2) AAS
確かに、ここではややこしいですな。
18: 0/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:46 ID:ZPc3tbyu0(1/9) AAS
 前回までのあらすじ
 貴明と愛佳が結ばれたことで、必然的に出会った雄二と郁乃。郁乃が雄二をいい男と言ったことを拡大解
釈した愛佳の後押しで、ふたりは友人となり、今は恋人関係。
 しかし二人が結ばれてすぐに郁乃の病状が悪化して、ついには面会謝絶に。
――……向坂くん……、郁乃は向坂くんと結ばれて幸せだったんですよね……。

 時には本編よりエピローグが長い作品があってもいいんじゃないかと思う。
 冗談、冗談ですよ〜。

第一話から第十二話はこちらで。
外部リンク:www.geocities.jp
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(1): 1/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:47 ID:ZPc3tbyu0(2/9) AAS
 気がつくと電話は切れていた。つーつーと電話が切れた後の発信音だけが耳元で繰り返し繰り返し鳴っ
ている。携帯電話を押し当てた耳が焼け付くように痛かった。左手はその状態のまま固まってしまってい
て、携帯を耳から引き剥がすのに右手を使わなければいけなかった。
 まだ朝に目が覚めてからさほど時間が経っていないような気がするが、窓から差し込む光は夕方のそれ
だった。ずいぶん長い間電話していたような気もする。だが愛佳といったいどんなことを話したのかほとんど
覚えていない。それでもなんとなく頭に入っているのは郁乃のことだった。
 今、郁乃を苦しめているのは自己免疫疾患によるものではなく、病気の進行を抑えるための投薬により弱
りきった体に別のウイルスが入り込んだためだという。そういったことを無くすための新しい治療法だったの
だが、一昨日、昨日と発作に対して使った経口薬は強力な免疫抑制剤で一時的に郁乃の体は外敵に対し
てなんの抵抗力も失っていたのだ。そしてそんな郁乃に対して使える治療法はほとんどなかった。できるこ
省10
20: 2/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:47 ID:ZPc3tbyu0(3/9) AAS
 手の中の携帯から父親の秘書を選び出す。
 雄二は初めて父親に願い事をしようとしていた。以前のお見合いの話とはワケが違う。あれは抗議だっ
た。こちらは文句を言って、受け入れられなければ怒って飛び出してくればそれで済んだ。だが、これはそう
いうわけにはいかない。それこそ土下座してでも話を聞いてもらわなければならない。
 幸いにして電話はすぐに繋がった。
「坂下さん、親父は?」
――只今は会議中でいらっしゃいますが、どうかされましたか?
「頼む、取り次いで欲しいんだ。人の、命がかかってる」
 声がうわずるのは熱の所為か、罪の意識故か……。
――冗談……ではなさそうですね。少々お待ちください。
省19
21: 3/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:48 ID:ZPc3tbyu0(4/9) AAS
 ぐぅの音もでないとはまさしくこのことだった。そう、たとえ雄二の願いが聞き届けられたとして、愛佳やそ
の両親は何を思うだろうか? そもそも金が工面できたとしても郁乃の両親が首を縦に振らなければ未承認
薬を使うことなどできないだろう。
 だがずきんずきんと止まない頭痛が、雄二に深く考えることをさせなかった。
「――そう、俺の独断……だけど、父さん、今彼女が危険な状態にあるのが俺の所為だって言ったらどうな
んだよ!? 俺は倒れたばかりの彼女を海まで連れ出して、雨に濡れさせたあげく、抱いたんだ……。そした
らその次の日に、これだ。これが俺の責任じゃなくてなんなんだ!? 俺は俺にできる全身全霊をもって彼女を
助けたい!」
――父の力を頼ってでも、か。
「頼む。父さん。俺にできることならなんだってするから……」
省17
22: 4/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:49 ID:ZPc3tbyu0(5/9) AAS
 コンコン。
「あの――お電話終わりましたか?」
 恐る恐る春乃の顔がドアの隙間から現れた。その手には氷水の入った洗面器と、その上にかぶせられる
ように乗せられたお盆に水と薬と粥が乗っかっている。
「今日はまだ何も口になさってませんでしょう? 食べられますか?」
 春乃はそう言いながら、テーブルの上にそれらを並べなおす。
「そう、だな。でもその前に着替えたい」
「あ、え、えっと、お手伝いしたほうがよろしいですか?」
「いや、大丈夫。ありがとう、でもすこし席を外してくれないか」
「はい。……お薬は粥を食べてからにしてくださいね」
省15
23: 5/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:49 ID:ZPc3tbyu0(6/9) AAS
 ――緩やかに目が覚める。
 カーテンの隙間から差し込む日の光は穏やかで、まだそれほど日が高くないと分かる。頭は驚くほどすっ
きりしていた。時計を見るとまだ環が学校にでかけてすぐくらいの時間だろうと知れた。そしてその過程で、
ベッドにもたれかかるようにして寝息を立てる春乃に気がついた。頭に乗ったままの折りたたんだタオルは
まだ十分に湿り気を帯びている。彼女は一体幾度これを取り替えたのだろうか? テーブルの上にはすっか
り氷が溶けてただの水が入った洗面器が残っている。
 目覚ましをかけ忘れていたが、どうやら父親との約束である昼には間に合いそうだ。そう思って携帯を手
に取るとメールを着信していた。開くと坂下と愛佳から一件ずつ。なんとなく愛佳からのメールを避けて、坂
下からのメールを先に開いた。
――ご両親の了解を得て小牧郁乃さんに薬を投与することになりました。
省11
24: 6/7 ただ心だけが 13 05/02/16 20:50 ID:ZPc3tbyu0(7/9) AAS
 頭痛の余韻はこれっぽっちも感じられなかった。体も至って快調だ。感謝の思いを込めて春乃の頭を軽く
撫でる。それからその体を抱き上げて、今まで雄二の寝ていたベッドに春乃を寝かせた。春乃は郁乃よりか
は幾分か重かった。そして着替える。できれば父親のところに顔を出す前に一度郁乃のところに寄って行き
たかったが、顔が見れるとは限らなかったし、時間もあまりなかったので止めておくことにする。
 生きてさえいてくれれば、時間はいくらでもある……。
 それこそが重要なことだった。

 到着の30分ほど前に電話を入れていたお陰で、雄二はすぐさま父親の部屋に通された。雄二がこの部
屋に足を踏み入れるのは初めてのことだった。とは言っても、父がこの部屋にいる時間はそれほど多くない
はずだ。言われるままに応接用のソファに腰を下ろすと、向かいに父親と坂下が座る。
「さて――」
省16
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