[過去ログ] 【!】気になったコピペを貼るスレ【?】 [転載禁止]©2ch.net (431レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
387: @無断転載は禁止 2017/04/10(月)13:19 ID:BjjfrdCu(1) AAS
吉田直哉のエッセイ集『透きとおった迷宮』(吉田直哉著、文藝春秋。出版元品切れだが、amazonで入手可能)で、驚くべき話を知った時の衝撃を、今でも鮮やかに思い出す。

「流浪の民の津波の話」というエッセイの中で、ベトナムのボート・ピープル(難民)の実例として、救助に当たった担当官の話が紹介されている。
「洞穴の奥に、三十数人に輪姦され眼前で両親を殺され、正気を失ってしまった少女たちが逃げこんで、誰がどう呼ぼうと連れに行こうと、泣き声がするだけ、
大人は入れないほどの奥に入ってしまって、出てこない。やっと岩をつたって奥へ 入ってみると、世にもむごたらしい光景が展開していたのだった。
少女たちは、生きながら大きなカニの群に食べられていたのである。生きながら食べられていく、言語に絶する痛みよりも、可哀相な娘たちにとっては、海賊のほうが、
輪姦のショックのほうが、はるかに恐ろしかった。だから、もはや泣く力もないまま、抱きあって洞穴の奥にかくれていた。
やっとのことで彼女たちを助け出したとき、娘たちの腰から下は・・・白骨になっていた」。

彼の書くものは、豊富な読書と体験に裏付けられているので、その説得力に思わず引きずり込まれてしまう。しかも、さまざまな分野の意外性十分な材料が独特な切り口で捌かれて、
次から次へと読者の眼前に提供される。一見、関係なさそうに見えた材料同士が、読み進んでいくうちに、大きな一本の糸で見事に結ばれていく。年季を積んだ職人芸といった趣である。

『透きとおった迷宮』で吉田の妖しい世界に魅せられた人には、『思い出し半笑い』(吉田直哉著、文春文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)、
省3
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 1.657s*