[過去ログ] 自分の彼女が自分以外の人にさえたHな63発目 (996レス)
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495: ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW 2013/04/12(金)16:59 ID:g+40Vm2Z0(1/6) AAS
ソイツが部屋を去っていった、ってとこまで聞いて、タバコに火を灯す。
マドカの部屋では極力吸わないように、吸うとしても換気扇の下で、って決められていたのだが、
この時は堂々と煙を吐き出した。マドカもそれに関して、何も言わなかった。
どうしようもない焦燥感。
言うまでもなく、マドカがとうとう一線を超えてしまうことに対して。
そしてそれを詳細に知ることができるってことに興奮を隠せない自分への焦り。
と、同時に心のどこかで安堵。
その日初めて会った男が100分以内にマドカをセックスまで持ち込んだわけじゃない、
ってことで俺のプライドが辛うじて保たれたかのような、そんなくだらない感情。
ページを先に進めようとするマドカを制して、タバコを根元まで吸い尽くした。
496: ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW 2013/04/12(金)16:59 ID:g+40Vm2Z0(2/6) AAS
「次の日休むとか、ソイツをNGにしちゃうとか、そういう選択肢はなかったの?」「・・・。」
マドカはすぐに口を開くことはなく、そうなることはなんとなく俺もわかってはいた。
「金か…」「うん…」
ここで言う「金」とは、2種類の意味があったと思うんだ。
ひとつは、1万円札3枚がマドカの手元にあるという事実。
もうひとつは、マドカが目標金額を稼がなければいけないという現実。
はたしてマドカがどっちの意味で返事をしたのかは、今でも俺にはわからない。
マドカの手元には、前夜3枚の紙幣が残っていたわけで。
その金をきっちり突っ返してさえいれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。
時間はかかるかもしれないが、マドカ嬢のうなぎ昇りの人気を考えれば、
省1
498: ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW 2013/04/12(金)16:59 ID:g+40Vm2Z0(3/6) AAS
そして「金か…」「うん…」って言葉のやりとりには、
俺をジワジワと興奮させるもう一つ裏の意味も、2種類、隠れていることに気付いていた。
ひとつは、マドカの返事が、手元に残った3枚の紙幣という事実を指しての返事だった場合。
マドカの懐に納まるのか、あの客の財布へと返却されるのか、その行方が気になるところ。
その行方は、いわばマドカの心の行方であり、マドカ嬢としての今後の在り方に直結する。
あの客をNGにしなかったのは、NGにしたらお金を返す機会をも失うと考えた?
次の日も休むことなく出勤し、あの客の待つ部屋へと再び足を踏み入れたのは、金を返すため?
ロクにプレーもせず帰ってしまった客に、せめて今度は満足を与えなければと使命に駆られた?
それとも…?
きちんとした話し合いと手順を踏まえた上で、3万円を受け取るためにもう一度会いに行った?
省2
499: ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW 2013/04/12(金)16:59 ID:g+40Vm2Z0(4/6) AAS
もうひとつは、マドカの返事が、
目標金額を稼がなければいけないという現実を指しての返事だった場合。
これはとてもわかりやすくていい。
より効率よく短期間で金を稼ぐための手段として、本番、も選択肢の一つに加えたのだ。
その客との出会いにヒントを得て、マドカなりに一晩考え、そして全てを覚悟したのだ。
そこには、デリ嬢としてというより、ひとりの人間が生き抜くため並々ならぬ決意をしたという、
勇ましい姿すら感じ取ることができる。まぁ、違法ですが。
俺はそんなマドカが嫌いではない。アレコレ気にすることは多々あるが、最終的には好きなのだ。
前者も後者も、そのどちらでも、マドカは本番するようになるのだ。
そしてもう全てが終わったあとなのだ。俺がどうこう言う機会も与えられる間もないままに。
省1
500: ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW 2013/04/12(金)17:00 ID:g+40Vm2Z0(5/6) AAS
「次のページで?ついに?」「いや、次の次のページだった…」
そう言ってマドカは、次のページを俺に見せてくれる。
さっきのページと同様に6名の客。しかし今度は全員がリピーターである。
特に気になる客はいない。『↑』が4つ記入されてる客がいたけど、もはや雑魚にしか見えない。
「ちょっと待って心の準備するから」「はい」
1日に一体何人の客を相手にしてんだよ、とか。
さっきまでの俺ならたぶんそういう事を気にしてたと思う。
でも、不思議と、それすら俺の心を乱すことはなくなってきてる。
お客さんをイカせた回数、その日に相手をした客の人数、そんなことはもうどうでもいい。
ましてマドカ自身が本気でイってしまったかどうかなど、取るに足らないことのように思えた。
501: ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW 2013/04/12(金)17:00 ID:g+40Vm2Z0(6/6) AAS
「いいよ。次のページ、見ようじゃないか」「はい」
ページをめくるマドカ。開かれたその見開き2ページ分のスペースは、ほぼ白紙だった。
「なにこれ、あぶりだし?w」「ちょっとw 私すごい緊張しながら開いたのにw」
いやそれは俺も同じだけど。
左側ページの上段に、その日7人目の客のことが書いてあって、ただそれだけだった。
もちろんソイツは、前夜マドカをあと一歩のとこまで追い詰めた、アイツである。
やはりその夜も「わ」ナンバーの車で現れ、100分という時間をマドカと共に過ごしてた。
「えっ!?3回もっ!?」「!?」
俺の震える指先が指し示したのは初登場の『3↑』という表記。
マドカが慌ててノートの向きを自分の正面へ調整し、マジマジと見つめてた…。
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