[過去ログ] 【雷】光サポートセンタ 3件目【こわい】 (1001レス)
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784: 2007/09/26(水)00:31 ID:6pEiUt4s0(1/4) AAS
小説 徳川家康 第一巻

竹千代が生まれた年、武田信玄は二十二歳、上杉謙信は十三歳、
織田信長は九歳であった。
動乱期の英傑が天下制覇の夢を抱くさなかの誕生。
それは弱小松平家にとっては希望の星であった・・・

剛穀と智謀を兼ね備えて泰平の世を築いた徳川家康の生涯は、
現代人の心に深く、永遠の感動を刻む物語となる。

今日、この日に語り告がれる物語が始まる。
789: 2007/09/26(水)02:56 ID:6pEiUt4s0(2/4) AAS
小説 ロサンゼルスオリンピック 柔道無差別級・決勝 第一巻

王者山下は左足一本で戦っていた。軸足の右は肉離れがひどく、
相手を投げることなど到底できない。
そんな状態を知っていながら、なぜ挑戦者ラシュワンは山下の右を攻め続けなかったのか。
彼が絶対的に信頼する日本人監督、山本信明は得意技、つまり右払い腰で攻めろ、と命じているのである。
ラシュワンはその理由を十二年たった今、大阪・枚方市の妻の実家の事務所で、懸命になって説明しようとした。

「私のベストは、もちろん右払い腰です。ときには右を攻めると見せかけ、左を狙うこともある。でも、
普通は左にフェイント(見せかけの技)をかけ、右払い腰で決める。これが私のやり方です」

では、なぜ山下に対して、まず右から攻めようとしたのか。 

それは、柔道の技術的な問題だったのだろうか・・・・
790: 2007/09/26(水)03:07 ID:6pEiUt4s0(3/4) AAS
小説 ロサンゼルスオリンピック 柔道無差別級・決勝 第二巻

元エジプト代表ラシュワン選手はもの静かに語る・・

「あれは左払い腰で勝負するためでした」と、ラシュワンは言った。
「右で勝負していたら、もしかしたら勝っていたかもしれなも、私は…」
あえて王者山下の傷ついた右足を狙わなかった、というのである。
試合はその通りに展開した。ラシュワンは山下の右へフェイントを飛ばしたあと、
らくして左払い腰に出た。
勝つための作戦なら、これほど無謀なことはない。

オリンピック金メダルの重みを超える感動のドラマが全世界が見つめる中で展開されている・・
792: 2007/09/26(水)03:27 ID:6pEiUt4s0(4/4) AAS
小説 ロサンゼルスオリンピック 柔道無差別級・決勝 第三巻

オリンピック金メダルをかけた柔道無差別級決勝は、見つめる全世界を黙らせる展開を見せた。

ラシュワンは右、山下は左組みである。しかし何故か、右組みのラシュワンが相手に有利な左で勝負しようとしたのである。
しかも開始後三十秒と経っていない。「一分待て」と命じた山本の指示を忘れたのか。
ラシュワンが攻めてきた左払い腰を、山下はさっと透かした。「初めて使った透かし技だった」と山下は言う。そのまま押し倒し、寝技の攻めに入った。
「抑え込み!」主審が宣した。 横四方固めである。 離すものか、絶対に離すものか。山下は運命にしがみつくようにラシュワンを抑え込んでいた。
地震があろうと会場がつぶれようと、この手を離すものか。

両者の国家を代表しての熱い攻防に世界中の人々が釘付けになった・・・
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