[過去ログ] 吉牛 Part10【おめでてーな】 (640レス)
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212(1): 丁寧ver.2 意訳多し 02/05/26 01:50 ID:QUz62Lz+(1) AAS
お話の腰を折るようなことを致しますのは本意ではございませんが、
>>1様、すこしお時間をいただきとうございます。
これまでのお話と繋がりのない戯言を申しあげること、どうかお許しくださいませ。
先日、町内の吉野家さんへ参りました時のことでございます。
はい、吉野家さん、でございます。丁度お客の皆様が大勢いらしており、
ひとつのお席も見受けられないほどのご繁盛ぶりでございました。
これはどうしたことかと有り様を拝見いたしますと、
何やら幕が垂れておりまして、そこに150円引きと大書してあるのでございます。
失礼なことを申すようですが、もう、私、
皆様の理性に訴えかけたい心持ちでございました。
貴方がたは、150円引きをお目当てになさって
普段お越しにならない吉野家の門をくぐろうという。
金銭欲にお目を曇らすほどの金額でございましょうか、150円が。
繰り返させていただきますが、150円、でございますよ。
家族の皆様でお越しになったお客様もいらっしゃるようで、
ご一家四人お揃いで吉野家さんでお食事とは、なんとも微笑ましいことでございます。
ご父堂様らしき方が、私は特別に盛ってもらうよう頼もう、などと
仰っておられるのでございます。もう目を覆うばかりの有り様でございました。
あわや思いが堰を切って溢れでるところでございました。
貴方がた、私が150円をお支払いすればそのお席を空けていただけるのか、と。
吉野家さんたるもの、もっと殺伐としているべきなのではありますまいか。
U字型の卓を隔ててお向かいになった別のお客様と面倒を起こすことさえ辞さず、
お命を頂戴するにまで及ぼうかという、そのような雰囲気こそが
望ましいのではございますまいか。婦女子のお出でになる幕ではございません。
さて、ようやっとお席に腰をおちつけることが出来ましたのもつかの間、
お隣のお客様が、大めの盛りにおつゆを沢山、などと仰るのでございます。
そこでまた怒りにおつむりが煮えるような思いに駆られたのでございました。
あの、ですね、おつゆを沢山、が昨今の流行りだとお思いなら、
失礼ながら貴方の感覚はそうとうずれてらっしゃると断じざるを得ませんよ。
おつゆを沢山、と仰った刹那の、貴方の得たりというお顔といったら。
ほんとうに貴方はおつゆを沢山ついだお牛の丼を
お召しあがりになりたいのかと申しあげたい。むしろ問いたい。問い詰めたい。
小一時間ほどお時間をいただいて問い詰めたい。
貴方は、おつゆを沢山、と仰りたいだけなのではありますまいか、と。
僭越ながら、吉野家さんの通と多少自負もございます私に
物語らせていただけますならば、吉野家さんの通連中で
最も新しい流行りといえばやはり、おねぎを沢山、これでございます。
大めの盛りにおねぎを沢山、それに鶏卵。
これこそが通の頼み様というものでございましょう。
おねぎを沢山と申しますのはおねぎを多めに盛っていただく、
その代わりにお肉が少のうございます。これでございましょう。
加うるに大めの盛り、生の鶏卵。これこそが至高の頼み様でございます。
しかしこう頼まれますならば、お店のかたにお顔を憶えられ、
次のお越しの際にはそれ相応の応対を受けられる羽目に陥るという
危険も伴います、いわば諸刃の剣でございます。
不馴れな向きにはとうていお薦め出来るものではございません。
まあ貴方がた、慣れていらっしゃらない方々は、お牛と焼鮭の定食でも
召しあがってらっしゃいませ、ということでございます。
ボケが。
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