[過去ログ] クリフトとアリーナの想いは Part12 (545レス)
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95: 2011/04/17(日)20:10 ID:wTEB4n8O0(1/6) AAS
アリーナもクリフトもらしさが出ていてとてもよかったです。
しかしこうなると同場面のクリフト視点も見たくなるw
遅ればせながらGJでした!!

>>94
原作沿いの人とはもしや自分のことでしょうか。
以前従者の心〜を書いていた者です、もしそうなら恐縮です;

実は今後の投下にあたりスレの趣旨という点で少々悩んでおりました……
さしあたって今回は支障ないかと思われます、忘れかけたころの投下で申し訳ないですが前回の続き、
PS版のセリフをなぞったSSアリーナ視点、サントハイム王の失声症回復編行きます。
どうぞ。
96: 従者の心主知らず 自由 1/5 2011/04/17(日)20:11 ID:wTEB4n8O0(2/6) AAS
最初はひとりで旅に出るつもりだった。だってみんなが旅に反対してたから。クリフトも……
そう、クリフトだって最初は反対してたのよ。
でも、いろいろお話していくうちにほんとはクリフトも旅に出たかったんだってことがわかって、
いっしょに強くなろうねって約束して、私がエンドールの武術大会に出たいって言ったら
姫さまならきっと優勝しますよって言ってくれたの。

最初はほんとにひとりで旅に出るつもりだった。それはうそじゃない。うそじゃない。
でも、今は……
今はクリフトといっしょに行くつもりになってる。クリフトがそばにいるのが当たり前になってる。

お父さまのご病気が治ったらまた旅を続けるって言ったときじいにすっごく反対されて、
クリフトのほうを見たらクリフトは泣きそうな顔してて。
省14
97: 従者の心主知らず 自由 2/5 2011/04/17(日)20:13 ID:wTEB4n8O0(3/6) AAS
「さあさ、王さまの病気を早くそのさえずりの蜜で治してさしあげてはいかがか?」
「え?あ、うん!そうね!」

やだ私、少しぼーっとしちゃってたみたい。そうよ、とにかく今はお父さまのご病気を治すことが大事だわ。
お父さま、もうすぐこれまでのようにお声が出るようになります。だからもうすこし待っていてくださいね。

「大臣やゴンじい。マローニのおかげでお父さまの病気も治るわ!あ、もちろんブライやクリフトのおかげでもあるけどね」
「やれやれ。ついでのような言われ方ですな」
「もったいないお言葉です…」
「しかし、今回ばかりは姫さまのおてんばにも助けられましたな。めずらしいこともあるものです」
「おてんばで悪かったわねっ」

お城に入って出迎えた兵士たちにあいさつをする。みんな変わりないみたい。
省16
98: 従者の心主知らず 自由 3/5 2011/04/17(日)20:17 ID:wTEB4n8O0(4/6) AAS
とてつもなくおそろしい夢を何回も見たこと。巨大な怪物が地獄からよみがえってすべてを破壊していたんですって。
でもそれを話そうとしたら急にお声が出なくなってしまったこと。お父さまはこれまでのことをお話していった。
さっきまでの明るい雰囲気はもうどこかにいってしまって、じいもクリフトも大臣も、兵士たちも、みんな黙って聞いてた。
でも、私は……

「…………。
アリーナよ。わしはもう止めはせぬ。その目で世界を見てまいれ。ブライにクリフト。アリーナを頼んだぞよ」
「…………え?」

お父さまのご病気も無事治って、今日か明日かあさってか、まだしばらくはお声やお体の調子を見たほうがいい、
それならいつもう一度旅に出たいってお願いしようか、そんなことをぼんやり考えてたらいつの間にかお話が終わってた。
お父さまから何か言われたのか兵士が階段を下りてく。お父さま今、なんて言ったの…?
省16
99: 従者の心主知らず 自由 4/5 2011/04/17(日)20:21 ID:wTEB4n8O0(5/6) AAS
私は思わずクリフトを見る。クリフトはきっと……え、なんで?手で顔を隠して下を向いてる。口は笑ってなかった。
クリフト、嬉しくないの……?

「クリフト……?」
「……は、はい……申し訳ありません……今は、その……」
「泣いてるの……?」
「いえ、これはその……」
「うん……」
「その……また姫さまと旅ができるだなんて……」
「うん……」

クリフトは手を離して私を見た。やっぱりちょっと泣いてたみたい。どうして……。
省17
100: 従者の心主知らず 自由 5/5 2011/04/17(日)20:24 ID:wTEB4n8O0(6/6) AAS
「ともかくよかった!しかし王様が見た夢のこと、気になりまする……」
「確かに、恐ろしい夢のためにお声が出なくなるとは。いったいどのような……?」
「夢ねえー?そんなの気にしないわ!ねっ平気よねっ」
「姫さま…」

クリフトと大臣がまた難しい話を始めようとしたから軽くあしらっちゃった。
考えてもわからないことは考えない!わかるための手がかりは頭の中じゃないわ、世界にあるのよ!

「私は自由よ!もう世界中どこへ行ってもいいのね。どこまでも冒険できるのね!すごいわ。
世界中ってサントハイムよりもずっとずっと広いんでしょう?すごいわ!」

私は勢いよく歩き出す!

「さあ行きましょう。今度は堂々と正門から!」
省17
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