[過去ログ] クリフトとアリーナの想いは Part12 (545レス)
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88: 2011/04/13(水)21:09 ID:vmvDuqdlO携(1/6) AAS
エイプリールフール書いたの奴です。
投下します。
89: 2011/04/13(水)21:14 ID:vmvDuqdlO携(2/6) AAS
風邪をひいてしまった。
野宿、連戦続きだったからだって、仲間たちは言ってくれたけど、情けなくてたまらない。
私が熱を出したせいで、今日は街に戻って、きちんと宿をとった。
しかもゆっくり休めるようになんて、一人部屋。
相部屋にして、風邪をうつすよりはずっといいけれど、自分の情けなさが身にしみた。
「クリフト、部屋に戻って。大丈夫だから」
「でも…まだ熱が下がりませんし」
宿について、私はさっさと風邪を治そうと、早々に床に就いた。
でも…なんで隣に、クリフトがいるんだろう。
クリフトは、体温計とにらめっこしなから、渋い顔をしている。
省21
90: 2011/04/13(水)21:19 ID:vmvDuqdlO携(3/6) AAS
やっぱり、クリフトに無理をさせるわけには行かない。
きっとクリフトのことだから、夜通し看病したりしちゃうに決まってる。
私はクリフトの制止を振り切って、立ち上がった。
「あっ…」
「姫様!」
でも、いざ立ってみると、視界がグルグル回って、上手く立っていられなくなった。
体が重くて、倒れかけた瞬間、私はクリフトに抱きとめられた。
「……」
端から見れば、抱きしめられているような体勢。
こんな風になったのは、子供の頃ふざけて抱きついたとき以来だった。
省8
91: 2011/04/13(水)21:24 ID:vmvDuqdlO携(4/6) AAS
クリフトは、真っ赤になって慌てながらも、もう一度私を寝台に寝かしてくれた。
「その…すみません」
顔色が平常通りに戻った頃、クリフトは、片手で顔を覆って、懺悔するような声で言った。
何回でも、謝りたくてたまらないらしい。
「いいの。私が悪いんだから」
私の胸の高鳴りはすでにおさまっていた。
いったい何だったのかな。
大丈夫、と言って立ち上がった手前、倒れかけたのが、情けなかった。
私の病状は、自分で思っていた以上に悪かったみたい。
もうクリフトの「大丈夫」が信用出来ない、なんて言えないね。
省23
92: 2011/04/13(水)21:29 ID:vmvDuqdlO携(5/6) AAS
「もし、うつったら、二度と看病させないからね」
「え!? そ…そんな」
ちょっとだけ意地悪言ってみる。
これから言う言葉の、ちょっとした照れ隠しだ。
「でも、もしうつっちゃったら…私が看病してあげても、いいよ」
ちょっと恥ずかしいから、クリフトの顔は見なかった。
お布団に顔をうずめて。
今のは、普段言えない「ありがとう」のかわり。
自分より他人を優先しちゃうお馬鹿さんへの、労いだ。
省10
93: 2011/04/13(水)21:33 ID:vmvDuqdlO携(6/6) AAS
以上です。
エイプリールのときと、アリーナの性格が違ってしまった…
エイプリールは、デレ期にはいったものだと思ってくださいw
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