[過去ログ] ガンダムヒロインズMARK ??I (152レス)
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128: フェニックステイル第38話前編投下準備 2023/01/29(日)00:51 ID:GXZXRmiN(1/5) AAS
投下します。
今回もエロ無しです。
129: フェニックステイル第38話前編 2023/01/29(日)00:52 ID:GXZXRmiN(2/5) AAS
「おお」
 P−04港湾部のビル。その一室のドアを開けると、奥窓の向こうには港湾区画が広がっていた。
「おおおおおお」
 窓一面に広がる眺望は、軍艦ではなく貨物船やジャンク回収船が入り乱れる民間港湾区画だ。事務所へ入ってきた4人の少女たちの先頭で、素早く真っ直ぐに窓へと向かった新参者――
アシュリー・スコット予備上等兵は異様に目を輝かせながら顔全体を窓ガラスに圧着したまま、謎の奇声を発していた。
「おおおおおおおおおおおおお、おおおおおおおお〜〜〜!!」
 部屋へ入るなり彼女の目に飛び込んできたのは、窓の向こうに停泊しているジャンク回収船と、その甲板に露天繋留された4機のRB−79『ボール』。
アシュリーの輝く瞳は、まっすぐそこへ吸い寄せられていた。
「C型、作業機仕様……なのに、低反動砲が付いてる! 機関砲じゃない!!」
 そのままアシュリーは頭だけでぐるりと振り向き、背後の3人へ興奮まみれの言葉をひとかたまりに投げつけた。
省32
130: フェニックステイル第38話前編 2023/01/29(日)00:53 ID:GXZXRmiN(3/5) AAS
 望遠で撮って強引に拡大したもの、激しい機動中なのか像のブレたもの――いずれも画像、映像としての質は低い。
 MS−06『ザク?』。細部の型式はよく分からない。最初期のF型だろうか。定番武装のザクマシンガンは見当たらず、代わりにヒートホークを振り回している。
 その機体を目掛けて放たれる射撃の火線は、ボールの低反動砲だ。映像の撮影者も『亡霊』を捉えるや鋭く砲撃し、フレーム外の僚機も巧みに連携しながら別方向から砲撃するが、当たらない。
 速い。ザク?でこの機動性はアシュリーに、あの『キャリフォルニヤの悪夢』ドッツィ・タールネン少佐を思い出させた。
 しかし――
「なんか、ずいぶん……ボロボロなザクっすね?」
 だが粗い画質でも一見しただけで、その機体の状態が悪いことは分かった。欠けたショルダースパイク、そこかしこに穿たれた弾痕、めくれ上がった装甲板。
 何より目を引くのは、コクピットハッチに大きく穿たれた弾痕だった。破孔の深さは分からないが、普通に考えるなら、コクピットの内部まで破壊は達しているだろう。
 この状態で継続的に単機行動。確かに異例の規模を誇るこの方面のジオン残党軍、ルスラン・フリートの所属機とは思えない異様さだった。
 画像と映像を見比べてみれば、日時はそれぞれ異なる。この機体――『亡霊』と呼ばれるザク?との遭遇は、一回ではなかったということだ。
省23
131: フェニックステイル第38話前編 2023/01/29(日)00:57 ID:GXZXRmiN(4/5) AAS
「『ダーウィン』の船主は『女だけで乗り込むなら』という条件付きで、あたしたちのための船出と、用心棒になるMS隊の手配を約束してくれた。
あたしたちが境界宙域で仕事にかかって『亡霊』が出てきたら、船内に隠した腕利きのMS隊を出して仕留めてくれる。――『亡霊』に追いかけ回されるのは、もう終わりだ」
「えええ……そうなんすか??」
 自分は戦闘要員ではないと聞かされて、アシュリーが少し不満げに肩を落とす。マルミンはそのアシュリーの肩を持ったまま、優しく微笑みかけた。
「船から用心棒さんたちが出てきてくれるまで、『亡霊』の第一撃をかわしながらなんとか逃げきらなきゃだし、用心棒が来てくれても仕留めきるまで加勢はしなきゃだから、戦うことにはなると思うよ。
だから、アシュリーちゃん。あなたの力を私たちに貸してね」
「勿論ッス!」
 マルミンが頼るような素振りを見せると、一瞬前までの不満顔が嘘のようにアシュリーは鼻息荒くふんぞり返った。
(扱いやすそうな子でいいなあ……)
 マルミンはアシュリーの肩越しにフィオ、そしてもう一人の少女に目配せする。
省8
132: フェニックステイル第38話前編投下終了 2023/01/29(日)00:58 ID:GXZXRmiN(5/5) AAS
今回は以上です。
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