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ガンダムヒロインズMARK ??I (152レス)
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42: フェニックステイル第35話 [sage] 2021/05/30(日) 17:04:33.67 ID:nhL4kqtL 「ミコト、――ここにいたのか。シータと、ジローはどうした? おじさんと一緒に行かなかったのか」 「…………」 ワンピース姿の女児は答えない。思考回路を予想外の爆撃で吹き飛ばされたままのアイネ・クライネ伍長の規格外の乳房へ頭を埋めつつ、淡々と話しかけてくるマコト・ハヤカワ准尉――彼女の母親に対して背中を向けている。 マコトは近づき、娘の顔にそっと手を伸ばす。だがミコトは顔を背け、アイネの胸の谷間へといっそう深く潜り込んでしまった。マコトの手は泳ぎ、宙に浮いたまま、止まった。 「そうか……。クライネ伍長のことが、気に入ったのか」 静かに微笑むと、マコトは娘から部下へと視線を上げた。 「クライネ伍長。すまないが、しばらくこの子のことを見てやってもらえないか?」 「えっ? ハヤカワ准尉の、妹さん……じゃ、なくって。娘さんを、私が、ですか?」 「こうなると聞かないんだ。言うことを聞かないときは、きつく躾けてもらって構わない。……頼めるか?」 「え、……ええっと……、は、はい。わかりましたっ。ハヤカワ准尉のお子さん、謹んでお預かりしますっ!」 「夕食時まで頼む。途中で力尽きるようだったら、適当に寝かせてやってくれ」 「…………」 マコトが言い終えると、アイネの胸からミコトが顔を出した。ぱっと離れると無言のままアイネの手を取り、ぐいぐいと全身の力で強く引っ張りはじめる。どこか連れていきたい場所があるらしい。 「わわわっ、どこ行くの……じゃ、じゃあ、ちょっと行ってきます!」 「よろしく頼む」 小さく手を振って見送るマコトに振り返ることなく、ミコトはアイネを引きずるようにしながら、あっという間に視界の外へと消えていった。 「――半年……か」 振っていた手を下ろし、マコトはひとり呟く。しばらく立ち尽くした後、彼女は庭から自室へ足を向けた。 半年ぶりに自宅のドアを開けると、サブリナが言った通り、荷物はすでに埃の薄く積もった部屋へと搬入されていた。その積み上がった中に問題のスーツケースを見つけて、マコトは深く息を吐く。 「やるか」 彼女の戦いは、これから始まる。 玄関に内鍵を掛けると、家電を制御するコンソールに秘密のパスを打ち込む。玄関からは見えない別室の奥で静かに本棚が動き、ドアが開いた。マコトはその奥に隠された部屋へと、重いスーツケースを引いていく。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1606753960/42
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