[過去ログ] ガンダムヒロインズMARK ??I (152レス)
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137: フェニックステイル第38話後編 2023/06/04(日)14:53 ID:s1uIMrE2(5/9) AAS
 先手を打たれてしまった。
 シュンを狙うトモエとリタは『亡霊』討伐作戦を企画し、その作戦にかこつけてシュンを寝取るつもりなのだ。
 アイネもシュンとの肉体関係は最初の事故以外に無いので、寝取るというのもおかしな話ではあるが、シュンとの心の絆はこの二人より自分の方がずっと近いという自負があった。
 この二人は第113整備場で、シュンを寝取るためなら実力行使すら厭わなかった連中だ。危険すぎる。
 裸身でベッドに縛り付けられながら全身にマジックペンで変な落書きをされ、同じく裸身のトモエとリタに挟まれながら光の無い瞳で両手にピースサインを作らされるシュンの姿を幻視して、アイネは怒りに全身を震わせた。
「おいおい、いちいちピーピー騒ぐなよ。これは作戦、ちゃんとした正規の作戦なんだよ。あんたも軍人なら、正規の命令にはちゃんと従わなきゃなあ?」
「だ、大丈夫……大丈夫だよ、クライネ伍長。僕は……僕は、絶対に負けないから……必ず、無事に帰ってくるから……」
「彼自身もそう言ってることですし。ここは同僚として、おとなしく信じて送り出してあげたらいかがですか?」
 シュンは引き攣った微笑みを浮かべ、その左右から挟み込むようにトモエとリタが歩み寄ってくる。アイネはその動きを阻止することが出来ない。
「――お」
 だが途中で会議室のドアに人の気配を感じて、トモエが顔を上げた。
「どうやら船長たちのお出ましだな。あんたらもこれから世話になるパブリクの艇長にはちゃんと挨拶しとけよ?」
「くっ――」
 ドアが開く。そして、一人の女が入ってきた。
 最新の軍用軟式ノーマルスーツ――いわゆるパイロットスーツに長身と、わがままに揺れるたわわな乳房を包みつつ、頭上には旧世紀大航海時代の海賊を思わせる、大時代で派手な羽根つき三角帽を被った金髪ツインテールの美女。
「……!?」
 そんな存在の頓狂さが、すべてをぶった切るようにその場の視線をかき集めた。
 彼女は室内の面々をさっと見渡し、軽やかに口笛を吹いた。くいっと小洒落た感じに三角帽を傾けたかと思うと、まったく物怖じもせず口上を切った。
「おおっ! いいじゃないのいいじゃないの。お姉さんたちがあたしの船で『亡霊狩り』に出てくれるって女軍人さんたちなのね? いいねいいねぇ! 美人さん揃いで、船長嬉しいゾ!」
「え? あ、は、はあ――」
 最初からクライマックスで声を弾ませる彼女のテンションに付いていけないまま、視線を向けられて曖昧な返事を返したアイネに、金髪ツインテール海賊帽の彼女はニカッと少年のような笑みを浮かべて近寄ってきた。
「ちょ、ちょっと、――おわっ!?」
 そのままドン、とアイネに迫るほどの爆乳をアイネの爆乳にぶつけられて、規格外サイズの四つの乳房がスーツ越しにぷるんと震える。アイネは思わずたじろぎ下がった。乳房の質量では勝っても、身長差から来る体重差まではいかんともしがたい。
「この感触っ……、うわっ、本物だぁ〜! MSパイロットでこれはすごいね! あたしよりデカい娘、はじめて見たよ! これからよろしくっ!」
 互いのスーツ越しに感じたアイネの乳房の質感に満足したのか、長身の金髪ツインテールは満面の笑みでニカッと微笑みながら握手の手を差し出してきた。
 だが当のアイネは半ば以上ドン引きしたまま、やっとその言葉を捻り出すだけで精一杯だった。
「え、ええっと……。……ど、……どちら様、ですか……??」
「おりょ?? まだ何も聞いてない感じ?」
 アイネは謎の金髪女に問い返しながら、説明を求めようと横目だけでトモエとリタを見た。この爆乳ツインテールも彼女たちが旧知のコネで呼んだ相手のはずだ。
 なんなんだ、この人。大丈夫なのか、この人。
 そう思ってアイネが見たトモエとリタの二人は、その目を大きく見開いたまま、完全に表情を凍り付かせたきり停止していた。
 呆気に取られたままトモエが呟く。
「…………?? ……えっと、……あんた、……誰……??」
「フムン? そうか、すまない! あたしとしたことが、名乗りがまだだったね!」
 長身金髪ツインテールは深く息を吸い、三角帽の端を摘んでキメながら再び叫んだ。
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