[過去ログ]
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com (320レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
317
:
3
2021/05/14(金)05:22
ID:uUFUdK3i(3/6)
AA×
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
317: 3 [sage] 2021/05/14(金) 05:22:34 ID:uUFUdK3i 「信じるより死んだほうがましね。下がれ悪魔、その線より近づくなら、われわれは死を顧みず戦うまでだ」 「勇敢で恐れをしらぬ、称賛に値する魂よ。そなたのような戦士が昔は多くいたものだ」 薄く微笑をうかべたまま、魔王はローズの、女君主の銀甲冑を観賞しつつ、 ――幾百年ごとに起こる異変のたび、訪れるそなたら、地上の戦士とまみえることが 剣と、魔術とを揮っての戦いの時間が、悠久を経たる我らにとって、めったにない楽しみなのだから―― 「俺らにとっては命がけの戦いが、あんたらにとっては遊びごとだっていうのか」 「そのとおり。ゆえに、抗う力のないものから生命は奪わぬ。いずれにせよ、そなたらの心しだい。 わたしと戦い、ここで滅ぶも。さなくば、わたしとともに来よ。選べ、わたしは自由意志を尊ぶ」 結界の境に立ち、悠揚と微笑んでいる彼の美貌に気圧されながら、錠前屋はそんな甘い言葉に騙されちゃいないぜ、 そいつははっきり嘘だ。死にかけて身動きできない相手に寄り付いて、甘い言葉で希望をちらつかせるのは決して、 自由意志なんてものじゃない。 そんなの脅迫でしかない。奈落の底の悪霊のくせに格好をつけるんじゃないぜ。 と、眼だけで睨んでにらみ返したが、思う文句のどれ一つ口には出なかった。 膝の震えが、ひどく惨めで、情けなかった。向こう天下の冒険仲間が、災禍の中心にも至るまえに、 横穴に転落して地獄の底にいるなんて。悪魔に情けをかけられ、足もとを見られているざまは。 「助けたきゃ助けな。ただし、無償でだ。見返りに魂を寄越せなんて絶対に言ってくれるでないぜ」 自棄っぱちに錠前屋は吐いてやった。 「助けてもらおうじゃないか、ええ? 俺たちの魂にも肉体にも、指一本触れないと誓うならな。 そうでないなら、失せな」 代価抜きに、誓え――と? 魔王は好意的に微笑んだ。 「わたしが、なににかけて誓えばそなたは信じるのかな。 考えてみよ、悪魔の契約に、誓いや約束など、もっとも縁遠いことだろう。 この世においても、あの世でも、我らはつねづね、商取引の相手にはもっとも信用してはならない、 信用のない商売人といわれているのだ。見返りを求めぬ、もしもそれが在るなら、良心や善意とでもいうのか、 悪魔に向かって善意とはなにか、問うだけ堂々巡りであろう。わたしにはその論理学がただしいと思えぬな」 俺は善意なんて求めちゃいない。そうよ、こう地獄くんだりのことでもない、 もとより娑婆の人間どうしの間でだって、善意なんて言葉、信じられっこないのだから。 つまり地獄でも娑婆でも、俺は誰も信じない。お帰りだ、大悪魔の先生……。 「わたしがそなたに危害を加えないことを、何にかけて誓えというのか」 「愛に」 魔王の、口許の微笑が凍りついた。錠前屋も凍りついた。ローズが、言った。 「愛にかけて誓いなさい」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1546503304/317
信じるより死んだほうがましね下がれ悪魔その線より近づくならわれわれは死を顧みず戦うまでだ 勇敢で恐れをしらぬ称賛に値する魂よそなたのような戦士が昔は多くいたものだ 薄く微笑をうかべたまま魔王はローズの女君主の銀甲を観賞しつつ 幾百年ごとに起こる異変のたび訪れるそなたら地上の戦士とまみえることが 剣と魔術とを揮っての戦いの時間が悠久を経たる我らにとってめったにない楽しみなのだから 俺らにとっては命がけの戦いがあんたらにとっては遊びごとだっていうのか そのとおりゆえに抗う力のないものから生命は奪わぬいずれにせよそなたらの心しだい わたしと戦いここで滅ぶもさなくばわたしとともに来よ選べわたしは自由意志を尊ぶ 結界の境に立ち悠揚と微笑んでいる彼の美貌に気圧されながら錠前屋はそんな甘い言葉にされちゃいないぜ そいつははっきり嘘だ死にかけて身動きできない相手に寄り付いて甘い言葉で希望をちらつかせるのは決して 自由意志なんてものじゃない そんなの脅迫でしかない奈落の底の悪霊のくせに格好をつけるんじゃないぜ と眼だけでんでにらみ返したが思う文句のどれ一つ口には出なかった 膝の震えがひどく惨めで情けなかった向こう天下の冒険仲間が災禍の中心にも至るまえに 横穴に転落して地獄の底にいるなんて悪魔に情けをかけられ足もとを見られているざまは 助けたきゃ助けなただし無償でだ見返りに魂を寄越せなんて絶対に言ってくれるでないぜ 自棄っぱちに錠前屋は吐いてやった 助けてもらおうじゃないかええ? 俺たちの魂にも肉体にも指一本触れないと誓うならな そうでないなら失せな 代価抜きに誓えと? 魔王は好意的に微笑んだ わたしがなににかけて誓えばそなたは信じるのかな 考えてみよ悪魔の契約に誓いや約束などもっとも縁遠いことだろう この世においてもあの世でも我らはつねづね商取引の相手にはもっとも信用してはならない 信用のない商売人といわれているのだ見返りを求めぬもしもそれが在るなら良心や善意とでもいうのか 悪魔に向かって善意とはなにか問うだけ堂巡りであろうわたしにはその論理学がただしいと思えぬな 俺は善意なんて求めちゃいないそうよこう地獄くんだりのことでもない もとより婆の人間どうしの間でだって善意なんて言葉信じられっこないのだから つまり地獄でも婆でも俺は誰も信じないお帰りだ大悪魔の先生 わたしがそなたに危害を加えないことを何にかけて誓えというのか 愛に 魔王の口許の微笑が凍りついた錠前屋も凍りついたローズが言った 愛にかけて誓いなさい
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 3 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.077s