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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com (320レス)
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2021/05/05(水)00:49
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307: 12 [sage] 2021/05/05(水) 00:49:19 ID:jBP8fKtB その台詞がおそらく、彼女が最後に発した意味のある言葉だった。 見た目はたおやかな麗人といえ、ソークス姫はリルガミンの賢人達に直に学んだ魔法の修行者であり、 博覧強記は師を越えて当代随一といわれた碩学でもある。 魂を離脱して霊の旅のあいだに、冥界に秘匿された知恵の蜜酒を口にしたため、 古代の魔法語《ルーネ》を流暢にしゃべることができ、それを現代の日常語と、宮廷雅語をまじえて話しているせいで、 感情の昂ぶった彼女の言葉を理解できるものは彼等の中に全然いなかった。 彼女はその後も狂女のように金切り声でまくし立てていたが、剣を持って近づく者たちはもはや聞く耳もたなかった。 彼女はだから、異形の住民たちに命じて彼等を殺すように頼んだ。すると、住民たちは快く彼等の殺害を受けあった。 そこで凄惨な殺し合いが行なわれ、虐殺が始まった。 彼等はたった六人を数える敵でしかなかったが、六人に対して無数を誇るはずの住民たちは、 不甲斐なくも打ちかかるたびに斬り倒され、飛びかかれば叩き潰され、蹴散らされ、焼き殺される有り様だった。 やがて住民たちはみっともなく逃げまどい、一人が逃げ出すと、雪崩をついて森の奥へ走った。 悲しくも、いちばん勇敢に戦ったのが彼女、ソークス姫自身で、手ずから振るう剣の技とまやかしの魔術は 彼等に舌を巻かせるほどの強かな腕前ではあった。しかし、やがては戦いに長けた彼等の手玉に取られると、 彼女の美しさも、聡明さも、魔法の祝福も、王家に生まれ、幸福を保証された将来もすべて御破算になった結果、 血に濡らされてしまった彼女はもう、無力になって横たわる屍でしかなかった。 彼女が頼みにした異界の住民たちといえば、早々に逃げ散って、あとは彼女が最後に殺されるところを、 森の樹々の間から覗き見、臆病に盗み見、彼女がどのように死んでしまうか、しきりに噂しあっていた。 彼女の死んだとき、誰も悲しんで泣くものはおらず、中には手をたたいて喜ぶ者さえいた。 そのようにおぞましい取り巻きを従え、邪悪な儀式を熱心に実行していても、もし彼女に褒められる点があれば、 「それでも彼女は美しかった」ということだけだ。 どんなに才能にすぐれていても、美貌に恵まれても、しょせん邪悪な意図に囚われた者にはすべて無駄に終わり、 破滅のもとであるとは、カドルトの寺僧たちが好んで口にすることなので、ここでくり返さない。 才能といえば、そもそも、王女ソークスに生まれつきそれほどの才能を有していたのは、不思議だった。 絶大な魔力と才知、それと王家の生まれの尊さとに関係があるかというと、 血を分けた双子の女王アイラスにそれが見られないことを思えば、なお不思議なことだ。 知恵や学識は研鑽を経て長年築かれるもので、若くして、天才的に身につくのはやはり普通でない。 魔法の力も、普通には、ただで棚から降ってくるものではない。それを求めて、 自分の手足や、体の一部を切って捧げるもの、近しい家族の生命を捧げて魔界と契約する者もある。 かけがえない魂を売り払って魔力を欲しがる者もいるのに、それでさえ、異界や、神々の世界には届かない。 それを思うと、ソークス姫が生まれつき持っていたのは何なのか、容易には理解のできないことであった。 とにかく、彼女を追う者も、相応の何事かを犠牲にしなければ、現在の彼女の域には近づくことができず、 師として彼女を教えたリルガミンの賢人たちも、今となっては彼女を理解できなくなった。 彼女の見ていた世界を同じレベルで眺めることは常人には無理なことだ。誰にも。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1546503304/307
その台詞がおそらく彼女が最後に発した意味のある言葉だった 見た目はたおやかな麗人といえソークス姫はリルガミンの賢人達に直に学んだ魔法の修行者であり 博覧強記は師を越えて当代随一といわれた碩学でもある 魂を離脱して霊の旅のあいだに冥界に秘匿された知恵の蜜酒を口にしたため 古代の魔法語ルーネを流暢にしゃべることができそれを現代の日常語と宮廷雅語をまじえて話しているせいで 感情の昂ぶった彼女の言葉を理解できるものは彼等の中に全然いなかった 彼女はその後も狂女のように金切り声でまくし立てていたが剣を持って近づく者たちはもはや聞く耳もたなかった 彼女はだから異形の住民たちに命じて彼等を殺すように頼んだすると住民たちは快く彼等の殺害を受けあった そこで凄惨な殺し合いが行なわれ虐殺が始まった 彼等はたった六人を数える敵でしかなかったが六人に対して無数を誇るはずの住民たちは 不甲斐なくも打ちかかるたびに斬り倒され飛びかかれば叩き潰され蹴散らされ焼き殺される有り様だった やがて住民たちはみっともなく逃げまどい一人が逃げ出すと雪崩をついて森の奥へ走った 悲しくもいちばん勇敢に戦ったのが彼女ソークス姫自身で手ずから振るう剣の技とまやかしの魔術は 彼等に舌を巻かせるほどの強かな腕前ではあったしかしやがては戦いに長けた彼等の手玉に取られると 彼女の美しさも聡明さも魔法の祝福も王家に生まれ幸福を保証された将来もすべて御破算になった結果 血に濡らされてしまった彼女はもう無力になって横たわる屍でしかなかった 彼女が頼みにした異界の住民たちといえば早に逃げ散ってあとは彼女が最後に殺されるところを 森の樹の間から覗き見臆病に盗み見彼女がどのように死んでしまうかしきりに噂しあっていた 彼女の死んだとき誰も悲しんで泣くものはおらず中には手をたたいて喜ぶ者さえいた そのようにおぞましい取り巻きを従え邪悪な儀式を熱心に実行していてももし彼女に褒められる点があれば それでも彼女は美しかったということだけだ どんなに才能にすぐれていても美貌に恵まれてもしょせん邪悪な意図に囚われた者にはすべて無駄に終わり 破滅のもとであるとはカドルトの寺僧たちが好んで口にすることなのでここでくり返さない 才能といえばそもそも王女ソークスに生まれつきそれほどの才能を有していたのは不思議だった 絶大な魔力と才知それと王家の生まれの尊さとに関係があるかというと 血を分けた双子の女王アイラスにそれが見られないことを思えばなお不思議なことだ 知恵や学識は研を経て長年築かれるもので若くして天才的に身につくのはやはり普通でない 魔法の力も普通にはただで棚から降ってくるものではないそれを求めて 自分の手足や体の一部を切って捧げるもの近しい家族の生命を捧げて魔界と契約する者もある かけがえない魂を売り払って魔力を欲しがる者もいるのにそれでさえ異界や神の世界には届かない それを思うとソークス姫が生まれつき持っていたのは何なのか容易には理解のできないことであった とにかく彼女を追う者も相応の何事かを犠牲にしなければ現在の彼女の域には近づくことができず 師として彼女を教えたリルガミンの賢人たちも今となっては彼女を理解できなくなった 彼女の見ていた世界を同じレベルで眺めることは常人には無理なことだ誰にも
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